手技 キネシオ テーピング法

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手技 キネシオ テーピング法

Kineso Taping with Manunal Therapy

1980年、加瀬 建造D.C.により考案されたキネシオテーピング法がマニピュレーション(スラスト法)と組み合わせて利用することにより効果と安全性を向上させることが可能です。これが、《手技キネシオテーピング法》 です。

著者髙倉 昌宏ND, LAc, D.C. 判型A4判/163頁 カラー 監修加瀬 建造D.C. 発行者科学新聞社 発行年2015年

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キネシオ療法をどのように全世界に広げるかを考え続けている。キネシオ療法とはキネシオ療法理念をもとに、キネシオ療法のキネシオテーピング法、手技筋膜、筋肉、関節、リンパマニピュレーション、クライオセラピー、 スラッキング法、マッスルユニットトレーニング(MUT)、オステアローザ法を患者のために施す療法である。キネシオ療法を全世界に広めるには効果的な治療法を紹介しなければならないと思い、この本を書いた。この本はキネシオテーピング法と手技療法を統合させた本である。どちらの療法も患者に効果的であるが、統合することでさらに効果が得られるのである。

すべての始まりはカイロプラクターとして治療を始め、常にどう患者を治療し助けるかを考えたときからである。30数年前に痛みで動かない、または動かしたくない体をどのように動かすか? を考えた。痛いからといって動かさなければ細胞の機能低下が起こる。これが苦悩の始まりであったが、そこから生まれたのがキネシオテーピングである。そして私は、キネシオ療法の手技筋膜、筋肉、関節、リンパマニピュレーション、クライオセラピー、 スラッキング法、MUT、オステアローザ法など次々と考案、実践してきた。

キネシオ療法の一部のキネシオテーピング法は筋肉テーピングとして始まったが、今では末梢神経、自律神経、脳、幹細胞、筋肉、関節など様々な体の細胞に影響を及ぼすことがわかってきただけでなく、精神面にも影響を及ぼしている。キネシオテーピングの可能性は未知で、常に進化している。キネシオ療法も進化している。キネシオテーピング法と手技療法を統合させて相乗効果を図るこの本も、進化である。私は体の未知の謎を解き明かすべく治療家として常に試行錯誤している。

アメリカで当協会の公認指導員を務め、ND(自然医学医)、DC、鍼灸師として活躍している髙倉昌宏先生が、私と一緒にこの本をまとめることになった。

この本がキネシオ療法を全世界に広げる第一歩になればと思う。本の内容が治療家の方々の参考になり、それを患者のために役立ててもらえれば光栄に思う。

キネシオテーピング協会会長
加瀬建造DC
キネシオテーピングを考案、開発した加瀬建造先生は未来の医療を常に見続けている。加瀬先生はカイロプラクターであるが、その領域を超えた治療家として、体が何兆という細胞の集合体であり、その細胞一つ一つに手技療法、自然療法がどのように影響を及ぼすかを考えている。

必ずしもエビデンスがある訳ではない。エビデンスとは人間が考えたものをどのように実験して立証するかということで、常に医療の世界では時間がかかる。治療によって副作用を起こす療法にはエビデンスが必要である。患者の安全が第一だからである。しかし手技療法、自然療法の世界でエビデンスを待っていたら時間がもったいないのである。我々は痛みのある患者、機能障害のある患者のために最善を尽くすべく日夜努力をしている。その第一線を常にリーダーとして努力しているのが加瀬建造先生である。私には一人の治療家として加瀬建造先生の考えに即して未来治療をどこまでも追い、いつか追いつきたいと思っている。手技キネシオテーピング法は未来治療の一部でしかないが、これをまず紹介し、これからの未来治療のスタートとしたい。

前キネシオテーピング国際協会理事
髙倉昌宏 ND, LAc, DC

はじめに

第1章 キネシオ療法概論 001
キネシオ療法とは? 002
キネシオ療法理論とは? 002
「空・動・冷」の理論とは? 002
軟部組織流体性理論とは? 003
キネシオテーピング法とは? 004
主な筋骨格系の症状の警戒徴候:レッドフラッグ 005

第2章 手技療法と手技キネシオテーピング法 007
手技療法 008
キネシオテーピング法 011
手技キネシオテーピング法 011

第3章 筋骨格系の症状の診たて 017
診たての重要性 018
筋骨格系の診たて 018
視診 019
触診 019
可動域テスト(皮膚、筋膜、筋肉、靱帯、関節) 019
整形外科テスト 021
頸椎部分テスト 021
胸部分テスト 028
腰部分テスト 031
骨盤と股関節部分テスト 034
肩部分テスト 040
肘部分テスト 046
手首部分テスト 050
膝部分テスト 053
足首部分テスト 059
キネシオスクリーニングテスト 063
各キネシオスクリーニングテストの写真と説明 064
リンダーテスト1 064
頸椎伸展テスト 064
血管膨隆 065
ペクトガードルテスト 065
リンダーテスト2 066
腹圧検査 066
ヒップローテーションテスト 067
SLR テスト 067
筋肉テスト 068
手技組織移動テスト(Manual Tissue Direction) 068

第4章 手技キネシオテーピング法(基本編) 071
治療過多とは? 072
手技キネシオテーピング法─脊椎の痛み 073
脊椎以外の部位の痛みの場合 074
キネシオ脊椎テーピング 075
脊椎連動テーピング 075
各脊椎の短筋テーピング 077
各脊椎の長筋テーピング 084
キネシオ筋肉テーピング 090
キネシオ表皮テーピング 092
キネシオ神経テーピング 095
皮膚分節知覚帯のテーピング 096
キネシオ骨・靱帯・関節テーピング 099

第5章 手技キネシオテーピング法(応用編) 111
脊椎関節可動域減少の場合 112
関節マニピュレーションについて 112
関節マニピュレーションの目的 112
副作用を抑える方法 114
関節マニピュレーションのコンタクトハンドとサポートハンド 114
椎骨の可動域減少の呼び方と位置表示 115
椎骨のモデルで見せるリステング 117
頸椎マニピュレーション 118
胸椎マニピュレーション 121
肋横突関節マニピュレーション 126
腰椎マニピュレーション 128
仙腸関節マニピュレーション 130
他の技 133
自主練習 135
肩関節マニピュレーション 136
胸鎖関節マニピュレーション 138
肘関節マニピュレーション 140
手首関節マニピュレーション 142
股関節マニピュレーション 144
膝関節マニピュレーション 145
足首関節マニピュレーション 147
治療例 149
頭蓋骨、頸椎 149
胸椎 150
腰椎 150
骨盤 151

附録 
手技キネシオテーピング法についての論考 153
1.複数臨床に基づくキネシオテープとカイロプラクテック治療の相互作用に関する調査研究 154
2.キックバックが皮膚、軟部組織に及ぼす影響―テープの伸張率との関連― 161
おわりに 163
著者・監修者 略歴 164