Web版 連載③ 知識と想像力で試行錯誤を繰り返せ! | カイロプラクティックジャーナル

  Web版 連載③ 知識と想像力で試行錯誤を繰り返せ!

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岡井健DCのI Love Chiropractic ! Web版 連載③ 知識と想像力で試行錯誤を繰り返せ!2018.10.21

皆さん、お元気ですか? カイロを愛していますか? 英語で「LOVE」だと言いやすいですけど、日本語で「愛しています」というのはちょっと重く感じる気がしますね。でも、まあいいじゃないですか、外国人が気軽に「愛してます!」と日本語で連呼するのを少し見習ってみると、何か皆さんの周囲に変化が起こるかもしれませんよ。

テクニックは臨機応変に

さて、私の新刊のテクニックブックを読んでくださった方も多いと思いますが、14年前に出版されたイエローブックと比べて色々な違いも発見されたのではないでしょうか。私のテクニックも随分と変化しているのです。今回のテクニックブックは、普段、私が臨床で使うアジャストメント・テクニックの一部です。同じ頸椎のアジャストメントでも実際には色々な違うテクニックを使っています。それは、ある患者さんによってはこの方がアジャストしやすいというケースもあれば、このタイプの症例にはこういったアジャストメントの方が効果があるだろうということを考えてやっているからです。

もっといいアジャストメントを

違う方法のアジャストメントを作り出す一番の理由は、もっといいアジャストメントができないか? ということが常に頭にあるからでしょう。自分で言うのもなんですが、私のアジャストメントはかなりいいものであると思っています。世界でもトップクラスのアジャストメントをしていると信じています。それは色々な先生のアジャストメントを見たり、色々なカイロプラクターの施術を受けてきた方たちからのフィードバックからきています。

カイロプラクターの悲劇

カイロプラクターの悲劇は、自分自身のアジャストメントを受けられないことです。もし自分のアジャストメントを受けることが出来たら、もっと上手くなれるのにと、いつも悔しい思いを抱いています。料理人が自分の料理の味を見て工夫ができるように、私ももっと工夫をして上達できるのにと思うのです。私と同じような思いの方も多いことでしょう。

テクニック修得に終わりはない、常に想像力を

アジャストメント・テクニックで、もうここでいいという終わりはないと思っています。私のテクニックだって、まだまだ改善できるところがたくさんあると思っています。そうでなければ、面白くなくなってしまいます。まだ自分にだって伸びしろがあると思えるから、日々ああでもない、こうでもないと考えながら試行錯誤をすることができるのです。私の場合、もっとこうしたらどうだろうというアジャストメント改善のヒントは、治療中や結果が出にくいケースについて考えているときに湧き上がってきます。改善を欲している気持ちが想像力を駆り立てます。そうです。想像力がとても大切なのです。

マニュアル通りか、工夫を加えるか

世の中には色々なタイプの人間がいます。マニュアル通りにやるのが好きな方もいれば、私のように自分で工夫を加えていくのが好きな人もいます。料理でも私の家内はレシピ通りにきっちり作るのが好きで、いつも美味しい料理を作ってくれます。私は、自分で想像力を駆使してオリジナルの料理を作るのが好きです。ですから、今まで食べたことのないような料理もあります。あの食材とこの食材を使って、こんな風に料理して、こんな調味料を合わせたらどうだろう? と考えるのが楽しいのです。

力加減の難しさから封印

ですから、アジャストメントにおいてもそのように常に想像力を働かせて、それを実際に患者さんの治療に用いて試してみるのです。そして、患者さんの感想を聞きながらしっかりしたものにしていくのです。時に、途中でやはりこの方法には欠点もあるなということだってあります。例えば、あるとき、頸椎のアジャストメントで良い工夫を思いついたのですが、イメージした通りに切れるようなアジャストメントで頸椎のセグメントが面白いようにきれいに動きました。ところが、力加減が難しく深く入り過ぎてしまうことが多いことに気が付きました。これでは患者さんの身体へのダメージの心配もあるので、特別な場合を除いては使わない方がいいなと封印しました。このようにすべての工夫が上手くいくとは限りません。しかし、色々な試行錯誤を通して工夫が重ねられることで物事は発展していきます。

エビデンスあればこそ、なければ、ただの思い付き

想像力による治療のヒントは、ただの思い付きではありません。そこには医学的基礎知識、バイオメカニクスや解剖学の知識があってこその想像力なのです。そうでなければ、ただの無謀な思い付きになってしまいます。私も頭の中で想像したイメージが不確かな場合は、レントゲンや解剖書を見て調べたりして確認します。なぜそのような工夫をするのかの理由と理論がなければいけません。こうしたらこういうメカニズムや理論で、もっといい結果につながるはずだという考えがあり、それを実際に患者の身体を触診したりアジャストしたりして確信を得ていくのです。そのためには触診技術やアジャストメントの技術も要求されます。それなしには折角のいいアイデアも上手に実行できないのです。

フィロソフィー、アート、サイエンスで試行錯誤

しっかりとした基礎知識を基に、想像力で得たアイデアを卓越した技術で試行錯誤することを、もっと多くのカイロプラクターができればいいのですが、この三拍子が揃った方はまだまだ少ないのが業界の現状です。もし、皆さんが優れた知識と想像力でいいアイデアを思い付いたのだが、自分の技術ではイメージ通りにできないという場合は、仲間で技術的に優れた人と相談しながら行うのもいいかもしれません。何も新しい工夫は一人でやる必要はないのですから。素晴らしいアイデアがあったら、是非、私にも相談してくださいね。きっと、アドバイスやアジャストメントの完成のお手伝いができると思います。そして、業界全体の技術の向上で治療力を高めていけたらいいですね。一緒に頑張っていきましょう。

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