小児カイロプラクティック・リレー投稿 第4回 小畑 良明 | カイロプラクティックジャーナル

  小児カイロプラクティック・リレー投稿 第4回 小畑 良明

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小児カイロプラクティック・リレー投稿 第4回 小畑 良明

子供の成長力を最大限尊重
カイロジャーナル91号(2018.2.26発行)より

自分の進むべき道

今でこそ、小児カイロプラクティックというライフワークに巡り合えたことに感謝しかありませんが、私もほとんどのカイロプラクターと同様に、当初から小児カイロを専門的に学ぼうとは全く考えていませんでした。

そして、私が小児カイロを明確に意識するようになったきっかけは、留学先のパーマー大学での授業中にふと頭に浮かんだイメージでした。

「カイロの最大の特徴は、薬や手術に頼らない、自然で体にとても優しいヘルスケアという点。それなら小さな赤ちゃんや子どもたちの健康を支えるためにこそ役立つはず。子どもが薬をたくさん飲んだり手術を受けるなどは避けたいと考えるだろうし」。

授業が終わり、教室の重いドアをガチャリと開けた途端、小児カイロを学びなさいというメッセージが降りてきたように感じ、自分の進むべき道が開けたとワクワクしながら、赤ちゃんや子どもについて深く学ぼうと、育児書やアメリカの著名な助産婦が書いた本を読み、クラスメイトのベビーシッターを志願しながら、徐々に子どもたちの可愛さにハマっていったことを記憶しています。

パーマー・クリニックでは希望通り小児専門ドクターのもとで実習を重ね、アジャストメントで逆子が改善され帝王切開を回避できた妊婦さんの喜ぶ顔や、泣きやまなかった赤ちゃんがスヤスヤと眠る顔、元気になった子どもたちのキラキラした笑顔などを目の当たりにして、カイロを妊婦さんや子どもたちに届けることの充実感を味わいました。

数々の嬉しい言葉

卒業後はテキサス州のクリニックで活動しながら、小児カイロの認定セミナーに通い始め、国境を渡ったメキシコの孤児院でのボランティア活動に参加し、孤児たち約百人に毎月小児カイロを届けるチャンスに恵まれました。ここでは0歳から15歳までの多種多様なケースに出会い、小児カイロの臨床経験という意味ではこの上ない機会になりました。

その後日本に帰国し、改めて開始した小児カイロの活動ですが、手探りながらも妊婦さんや子どもたちにケアを届ける機会が少しずつ増える一方で、実践を積めば積むほど、周産期や小児科に関する知識は幅広く膨大なことに気付かされ、特にこの分野におけるカイロプラクターの役割を模索する日々が続きました。

その中で、たくさんのママや子どもたちとの出会いがありました。「初めてのお産はとても不安だったけど、めっちゃ安産でした!」「おっぱいが吸えず泣いていた赤ちゃんが、力強くゴクゴク飲んでくれました!」「走るのが下手で転んでばかりだったけど、まっすぐ早く走れたよ!」「言葉が出にくかったうちの子が、少しずつ話し始めるようになりました!」

とても嬉しい感想や言葉に励まされながら経験を重ねるうち、小児カイロのあるべき姿が徐々に見えてきました。
それは、従来の小児科医療に加えて、子ども自身の治癒力や成長力を最大限に尊重する「小児カイロ」が選択肢として当たり前のように存在している形であり、小児カイロが実力を発揮しながら多くの家族の支持を得て、小児ケアの「定番」になることを夢見ています。

「ミラクル」が普通

小児カイロに出会って約20年、いつもお伝えしている「小児カイロ3つの役割」を最後にご紹介します。

一、子どもたちが「無限の可能性」を発揮するきっかけを届ける。 

小児カイロプラクターの役割の第一は、生後すぐの赤ちゃんや小さな子どもたちに必要であれば出来るだけ早くアジャストメントを届け、その成長力を最大限に発揮させてあげることであり、子どもの一生をより良い方向に導く大きな「きっかけ」作りという非常に大切なものなのです。

二、体にも心にも負担となり得る「介入」を遠ざける。 

今の世の中、小児科医療においても多量の薬剤が使用され、副作用などの影響を懸念する声も多く聞かれます。また育児や教育の分野では、子どもを「ものさし」で測ろうとして、そこからはみ出た子どもは問題ありという「レッテル」が貼られる可能性がこれまでになく高くなっています。 

一つ目の役割によって子どもたちが成長力や発達力をいかんなく発揮すると、無限の可能性の芽を摘みかねない評価や介入が遠ざかった実例はたくさん存在します。

三、カイロの醍醐味を味わう。

妊娠中の不具合や難産やその後の生活の影響で、小さな赤ちゃんや子どもたちにもサブラクセーションは存在しますが、子どもたちの変化や回復の早さを目の当たりにして、アジャストメントの威力を実感されたカイロプラクターも少なくないと思います。小児カイロの現場では「ミラクル(奇跡)」が日常茶飯事なのです。カイロの本質的な存在意義を自らの手で実感する。これも小児カイロの大きな役割であると強調しています。

プロフィール

小畑 良明(おばた・よしあき)
慶應義塾大学を中退し、自分の健康を劇的に改善してくれたカイロを学ぶべく、米国パーマー大学に留学。在学中、子供たちの健康を支える「小児カイロ」に出会い、自らのライフワークを発見。卒業後はテキサス州のクリニックや隣国メキシコの孤児院での治療活動を経て2006年に帰国。 2007年、日本人初となる小児カイロ認定資格CACCP を取得。2013年、日本初の小児および妊産婦専門のカイロ院「カイロキッズこうべ」を開院。

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