2010 3月カイロプラクティックジャーナル

  2010  3月

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カイロプラクティック・セミナーに関するアンケートB

投稿日:2010年03月29日

問1

WFCは、「認定カイロプラクター(注1)は、認定カイロプラクターとその学生以外には、カイロプラクティック技術(注2)を教えてはならない」という声明(注3)を出しています。認定カイロプラクター以外の治療家(注4)および学生が、カイロプラクティック技術セミナーを受講することをどう思いますか。

認定カイロプラクター以外の治療家(注4)および学生が、カイロプラクティック技術セミナーを受けるために何か前提条件が必要だと思いますか。

問3

その他、カイロプラクティック技術セミナーおよびWFC、JACの見解に対して、ご意見がありましたら、自由にお書きください。

(注1)認定カイロプラクター:CCE認可の大学卒業者(DCおよび学士、修士)とJAC認定のカイロプラクティック標準化コース(CSC)修了者。認定カイロプラクターという用語はアンケートのため便宜上使用しています。詳しくはJACのウェブサイトの国内カイロプラクティック学位保持者リストhttp://www.jac-chiro.org/G_B004.htmを参照ください。

(注2)カイロプラクティック技術:徒手、機械的手段、機器によるマニピュレーションとモービリゼーション、および関連する検査法のこと(2009年WFC声明による)。

(注3)WFCの声明:1991年および2009年付けでWFCから出された声明。要旨は、シュレット・セミナー中止に至って考えることの中の説明参照。
原文はWFCのサイト
Courses by Chiropractors for Non-chiropractors in Joint Adjustment and in Clinical Skills except Joint Adjustment
SEMINARS FOR NON-CHIROPRACTORS IN ANOTHER COUNTRY

(注4)認定カイロプラクター以外の治療家:JAC認定ではないカイロプラクター養成機関の卒業者。医師、歯科医師、看護師、柔道整復師、按摩マッサージ指圧師、鍼灸師、理学療法士などの医療国家資格保持者。カイロプラクティック以外の非国家資格の治療家養成機関の卒業者。独習による治療者。

回答 お名前:荒木徹

問1:認定カイロプラクター(形式だけの)でなくても、セミナーを受講することには何ら問題はないのではないでしょうか? 非認定カイロプラクターであっても認定カイロプラクターより優れた技術を有する方も多くいらっしゃいますから、かえってWFCに疑念を抱きかねません。カイロプラクティックの本来の目的を認識できているんでしょうか。
世界のどこでも、いつでもカイロプラクティックの恩恵を受けられるように・・・・というジェンシーの願いはどこに。

問2:前提条件があるとすれば「カイロプラクティックを正しく理解している者」・・でしょうか

問3:カイロプラクティック技術セミナーは、常識的に独善的なものでない限り、積極的に行ってもらいたいですが、常識的に考えて誤った検査法とか診断法などはむしろ無意味であるし、妖しげな信奉者が増えて、正しいカイロプラクティックの普及にはよろしくないと思います。ただ、反面教師的な意味合いを考えると、それもまたいいのかもしれませんが。

先の前提条件に、善し悪しを見分ける力を備えた者も含めるべきでしょうね。お名前伊澤勝典問1 (クリックで質問文の表示/非表示が出来ます。)国内法で規制できない以上、既に職業として学生としてその道に踏み込んでいるので受講は現状では致し方ないことだと思うし、勉強するのはあたりまえ。。。ただ、WFCの声明は立場としては当然の声明だと思います。職業としてのカイロと教育としてのカイロとの壁がありますね。

問2:国内統一資格とそれに準じる教育システム

問3:

お名前:木全功

問1:なんら問題はない。そもそも認定カイロプラクターがどのような資格か治療家の間はもちろん、世間にもまったく認識されていない。認定カイロプラクター、自称カイロプラクター、一般の治療家の間にそんなに格差があるのだろうか。一般の治療家が、カイロの治療技術を取り入れそれによって他では治らなかった患者様が良くなればそれでいいのではないか。認定カイロプラクターが国家資格であれば話は別だが。

問2:治療家としての基礎知識とある程度の実務経験。

問3:認定カイロプラクターにこだわるなら、どこで何を学べば良いか、明確にすべきだ。

お名前:木村功

問1:そもそも認定カイロプラクター等のみしか受講できないと言う声明の趣旨が理解できない。
国際連合総会決議は国連総会において行われる国際連合憲章第4章による決議であるが、これはあくまで「勧告」(憲章第10条、および第13条)にとどまり、加盟国に対する法的拘束力を持たない。よって国連加盟各国は決議に従う義務はないが、国際社会の総意を表明する意味合いが強いと言われている。

同様にWFCが国際団体であれば、その決議は当然国連の決議に準ずるのが当然であると思われる。
また、通常であれば、WFCが文書などで勧告すると言う手順を踏み、その後、強制介入を行うなどの措置をするのであればまだ理解できるが、今まで行われていたものを、いきなり利害関係を利用して中止させるなどと言うのは、民主主義にないがしろにする行為であり、内政干渉とも言える言語道断な行為であると考える。

また、このような措置は、日本における特定団体のみが利益を得るような形の介入であると言う批判を受ける可能性が高く、非常に遺憾なことである。
そもそも日本におけるカイロの礎は多くのDCたちの貢献によるものであり、それを国際基準の医学的な知識がないからカイロではないと言うのは、本来DDがカイロは医学ではないと言うことを示すために投獄されたと言うような先人の犠牲によってしめされたカイロの本質をWFCが損なうものではないかと考える。

WFCは、各国それぞれの事情に合わせた柔軟な対応ができないのであれば、国際的なリーダシップは取れないのではないか。

問2:将来的には、何らかの受講資格の制定は必要であると思う。

しかし、そのような縛りは本来行政主導で行うべきであり、少なくとも法制化され、カイロプラクターの身分が法的に明確に定義されて以降に言及すべき問題であろう。

現状では国際基準の教育を受けていなくても、長年カイロプラクティックで開業して臨床経験を積んだ治療家はカイロプラクターとして優秀であることは言うまでもない事実である。少なくとも数日のセミナーで昨日今日開業した者と同列に扱うべきではない。

また、JSCCなどで学術活動をしている治療家は、単に国際基準を満たして、その後何の学問的活動もしない者に比べれば、十分国際的に通用する知識と社会的行動力を有していると考える。現実に医師は臨床もしながら、学会にも参加して学術的な研鑽を深めている。このような姿勢は、ただセミナーを受けて技術を金銭に替えるだけの者とは違い、セミナーで得た技術を科学的に考察し、学術大会で一同に会して意見交換し、また公的に発表するなどしてカイロ業界に大きな貢献をしているわけである。このような方々が、国際基準の教育を受けていないと言う理由だけで排除され、技術セミナーを受けることを妨げるのはカイロ業界の損失であると考える。

そもそも、国際基準の言葉が出てくるのは1997年のWFC憲章からであり、それ以前からカイロを業として行ってきている者に、それを当てはめるのは既得権の侵害である。既得権を侵害するものは、そのものの既得権も認められないこととなり、WFCがカイロプラクティックを専門職だと言ったところで認められなくなってしまうのではないか。
WFCには、各国の事情に合わせた柔軟な対応をお願いしたい。しかし、受講資格を一切問わずと言うのではWFCとしても納得し難い部分もあると思われる。

譲歩案の一例として、
1:日本の医療関係の国家資格を有し、カイロプラクティックを専業としている者。
2:日本のカイロプラクティックスクール(修学期間1年以上)を卒業し、5年以上開業している者。
3:特定のカイロ団体の傘下ではない非営利学術団体において5年以上会員である者
などを日本カイロプラクターして認め、セミナーを受ける資格があるとして頂くような救済措置をとって頂くことが望ましいと考える。

問3:日本国憲法第23条に「学問の自由は、これを保障する。」とあり、一般に個人として学問を究めることを妨害されないという基本的意義をもつとされる。一般に医学であろうが、鍼灸等の東洋医学であろうが、それを学ぶことは誰であっても自由である。これに反すれば憲法違反である。学問の自由は、研究・講義などの学問的活動において外部からの介入や干渉を受けない自由のことをいうわけであるが、今回の件はこの基本的人権の一つ「自由権」の侵害であるかもしれないと思われる行為である。この点、熟慮して頂きたい。

確かに日本国内においても「受講資格」をうたう例があるが、これは講習により資格認定の要件になる場合のみであろう。
また、日本のカイロ業界は複雑であるので、WFCには、それをさらに複雑にしてしまうような介入により、問題を起こすようなことをやめて頂きたい。

いわゆる国際基準と言うものが、一体世界でどの程度行われているのか分らないが、大半を占めていなければ、世界的なカイロプラクティックの普及をかえって阻害することになるのではないか?少なくとも国際的にリーダーシップをとろうと言う限りは、もっと大局的な見地で各国の事情をよく考えて行動して頂かないと、WHOに苦情を申し立てることになりかねない。
同様にJACにおいてもカイロ業界をよくしたいと言う考えは理解できるが、より建設的な方向で事態を収拾するようにして頂きたい。

これでは外部から見れば足の引っ張り合いにしか見えず、かえってカイロ業界の信用を落としかねないと考える。
そもそも、教育機関と抱き合わせのJACだけしか窓口がないと言うのがおかしい。
例えば、純粋な学術団体であるJSCC内に国際基準のカイロプラクターによる諮問機関を作り、そこでもWFCからの要請を国内の状況を見ながらすりあわせ、JACとともに検討するようにしていけばより客観性が増すと思われる。

お名前:坂本剛

問1:まず、私は「認定カイロプラクター」ではありませんしD.C.でもありません。しかし、カイロプラクティックを専門で生業としているものです。認定カイロプラクター以外に向けた技術セミナーに参加することはよくあります。日本でカイロプラクティックに携わる多くの方と同じように、自分自身の哲学、科学、芸術のレベルアップに必要不可欠だからです。

それがなければ、患者さんにより良いカイロプラクティックサービスを提供できませんし、業界の発展、カイロプラクティックの啓蒙にも繋がっていきません。専門職として学び続けることは当然のことです。

問2:いつまでも現状でいいとは思いません。昨日まで八百屋さんだったのに、明日からカイロプラクターと名のる事も可能な日本ですから、何らかの基準は作る必要はあると思います。とりあえず、二年制以上のカイロプラクティック専門教育機関に在学、もしくは卒業しているなどはどうでしょうか? 年配の先生の中には日曜日のセミナーだけでも、何十回と参加し実績を上げている方も多くいますが、最近の若手の方は少ないと思います。

今、単発の技術セミナーだけを学んでいる方は、他の療法(柔整、鍼灸など)をすでに行なっていて、施術のツールとしてカイロプラクティックを取り入れようとしている方が多いと思いますので、専業としてのカイロプラクティックの差別化にも繋がる可能性もあります。現実には、問題山積でしょうが・・・。

問3:WFC声明に準拠した、認定カイロプラクター向けのセミナーの中には、魅力的なものも以前はあり、CSCを受けようかと考えたこともありました。数人の同業者は、そのようなセミナーのために多くの時間と費用を投じて「認定」を取り受講しています。しかし現在、認定カイロプラクターを排出する機関は無いに等しく、受講者の増加を望めないセミナーは先細りとなり、魅力も無くなって行きます。

当然、認定者を輩出していた教育機関は自身の経営や、学校としての魅力、そして卒業者の権利の存続は容易では無いと思います。他の教育団体が行なう、受講者制約の無い技術セミナーに対しての横槍に、そのあたりの台所事情を想像してしまうのは私だけでしょうか?

お名前:田中稔久

問1:認定カイロプラクター以外のカイロプラクターや学生がカイロプラクティック・セミナーを受講することは必要であり、学びたい気持ちを持ってセミナーを受講する治療家や学生に対し制限をしてはいけない、どんどんとセミナーに参加して新しい情報を入手し、自分のものにしてもらいたい。ただし、カイロプラクティックの哲学、芸術、科学を学んで理解した者にするべきである。

問2:認定カイロプラクター以外の治療家、学生がセミナーを受講する際にある程度条件は必要だと思う。例えば、最低2年制のカイロ学校で学ぶ学生か卒業生だとか。

問3:WFCやJACがセミナー受講者を制限しても、学びたい気持ちが強ければ、人は欲求を満たす為に行動を起こすだろう。例えば、海外で受講しようと思うかもしれないし、他業種セミナーに参加するかもしれない(例:オステオパシー)。この状態になれば、日本国内のカイロプラクティック業は廃れて行くと思う。対策法として、カイロプラクティックの教育に携わる者、カイロ関係者が集まり、カイロ教育について話し合うべきだと思う。

お名前:中北智久

問1:カイロプラクティックは、近年、統合医療の枠組みにも含まれ、いわゆる医療であるという認識が広まってきています。医療というものは、人体に直接的または間接的に介入し、その人の身体・生理機能に大きな影響を与えます。場合によっては、その後の人生も大きく変革させるでしょう。このような現場で最も優先されることは「安全」です。「安全」でないものは、どんなに効果があろうとも社会に受け入れられることはありません。

私達はアジャストメントが安全であることを知っていますが、現在でも危険だと考える人たちがいるのはなぜでしょうか?それは、技術レベルの問題もありますが、潜在的な病態に対するカイロプラクターの認識能力にも大きな関係があると思います。最近のホメオパシーの問題でも、ホメオパシーが効く・効かない、ということ以前に、そのクライアントの生命の危険性を認識していたのかどうかが問題となっています。

「物理的な手技がある特定の病態に対しては悪影響を及ぼす可能性がある」ということと、「緊急性を要する病態がある」ということを判別できるという前提条件無しに不特定多数に技術セミナーを行うということは、カイロプラクティックによる事故の確率を増やし、ひいては業界の発展を損なう可能性があると思います。

カイロプラクティックは非常に優れた手技であり、多くの人達を魅了し、勉強したいという思いを駆り立てるでしょう。私もその魅力に魅せられた一人なので、とてもよくわかります。しかし、だからこそ、カイロプラクティックの一部分だけを切り取るようなことをしてもらいたくありません。

哲学・科学・芸術が三位一体となって、初めてカイロプラクティックなのです。本当にカイロプラクティックを学びたい人には、しっかりとしたカイロプラクティックを教える教育機関を紹介するべきだと思います。Betterな選択ではなく、Bestな選択を掲示することが、本当の愛情だと思います。

以上のように、
1.潜在的な問題の見落としによる事故を防ぐ(国民の安全)
2.学びたい人には、真のカイロプラクティックを提供する(次世代への教育)
これらの理由により、私は、認定カイロプラクター以外の治療家および学生が、カイロプラクティック技術セミナーを受講することに反対します。

問2:当然あると思います。最も重要な事は、上記のようにリスクマネジメント能力があること。では、これらの線引きをどうするのかというところですが、個々の自己申告では全くわかりません。なので、やはり受けてきた教育プログラムが指標にならざるを得ないと思います。そしてそのカリキュラムを見る限りでは、現在は認定カイロプラクターのみがその基準を満たしていると私は考えます。

問3:今回のシュレット・セミナー中止の件について、ごく私的な意見を述べさせていただきます。

シュレットDC.への連絡について

貴社は「JACは主催者である科学新聞社やセミナー講師であるシュレットD.C.に全く連絡を取ることなく、」WFC事務局長に連絡をしたことに異議を唱えているようですが、これは的外れではないでしょうか?なぜなら、貴社もシュレットD.C.もJACの会員ではなく、JACが物を言う立場にありません。WFCの「WFC会員団体は、会員および当該国すべてのカイロプラクターが、そのようなセミナーや教育プログラムに関与するのを、できる限り阻止するためのすべてのステップを踏むべきである。また、会員団体は、WFCが適切な行動が取れるようにそのような活動について報告する」という1991年の声明に従って、JACはWFCに報告したのだと思います。それにより、WFCがシュレットD.C.に連絡を取るというのは、正統な手続きではないでしょうか?
また貴社は、「WFCはその意向に沿わない行為を妨害する権利があると考えている」とし、「会員でもないのに多大な影響力を受けなくてはならないのでしょうか」と言っていますが、これはWFCが「意向に沿わない」構成員であるシュレットD.C.に通告し、シュレットD.C.自身がセミナーの講師を辞退したことで二次的に貴社が「多大な影響力を受け」たわけで、貴社への妨害ではないと思われます。「会員でもないのに多大な影響力を受けなくてはならないのでしょうか」という言葉はシュレッD.C.に向ける言葉であり、WFC に向けるのは不適切だと思います。

HPに2009年の声明が掲載されていない件

団体内部に関する規約は、必ずHPに掲載しなくてはならないのでしょうか。そんなことは無いと思います。
貴社は社員規約をHPに掲載していますか?個人が所属する団体であるならば、内規はその個人に伝達されていればいいわけで、外部に公表する義務はないのではないでしょうか。
今回の声明に関しては、WFCまたはJACの構成員に向けたものであり、貴社が知らないというのは当然だと思われます。
問題なのは、シュレットD.C.がそれを把握していたのかという点です。しかし、これについても、WFCまたはアメリカのカイロ団体の問題であり、私達が関与すべきところではないと考えます。

—科学新聞社よりコメントご意見ありがとうございます。—

–シュレットDCへの連絡について関して–

「WFCの構成員」とおっしゃる意味は、WFCに直接個人会員として入るか、WFCの加盟団体の会員(アメリカならばICAかACA)という意味かと思われます。私見になりますが、ICA、ACAの会員カイロプラクターのうち自身をWFCの構成員と認識している人はいても極少数でしょう。ACA、ICA側にもWFCの構成員としての義務責任を強制する態度はないと思います。「会員でもないのに多大な影響力を受けなくてはならないのでしょうか」という言葉は、科学新聞社を含むWFCの会員ではない個人・団体がWFCから多大な影響力のある行為を行使されることに対する疑問を提示したものです。シュレットDCは、ACA、ICA、WFCの会員ではありません。アメリカのDCはこれらに属さない人が多数派です。

–HPに2009年の声明が掲載されていない件に関して–

「団体内部に関する規約」「今回の声明に関しては、WFCまたはJACの構成員に向けたもの」と解釈されてらっしゃいますが、声明とは性質上、内規とは違うと考えております。声明は内外に向けて発せられるもので、事前の告知は不可欠と考えます。もしこの声明が内規的なものであるなら、その順守を外部者に求めることはしないでしょう。声明により、どの範囲の人にどの程度まで制約を課すことができるのかというのが議論の焦点になるべき点と思いますが、私どもは今回のようなあり方は不適切だったと考えています。(櫻井京)

お名前:匿名希望

問1:冷やかしや妨害目的でない限り、特別何とも思わない。

問2:必要。例えば、専門学校卒業生であれば、開業2年もしくは就職3年未満の者には受講資格を与えないとし、その代わり、該当者を対象とした学習セミナーを設置、それを技術セミナー受講の前提条件とする等。

問3:WFCが日本の現状をどこまで把握しているかは疑問であるし、JACの報告を受けての措置と考えられる。専門学校もその期間・内容そして学生のレベルの幅があり過ぎるため、JACの見解にも一定の理解を示すことができる。ただ、今回の行為は認定の有無にかかわらず、日本のカイロプラクターから勉強の機会を奪うことへと繋がっていきかねない。カイロプラクティック技術セミナーを企画・開催できるのがJACのみと限定される以上、JAC自身が責任をもって今後多岐にわたるセミナーを提供していかなければならなくなるだろう。そうでなければ、日本におけるカイロプラクティックの質の低下は避けられず、法制化などは夢のまた夢となり全く現実味を帯びないものとなる。
今回のことは、JAC自体がその本気の度合いを国内外に示したものと解釈している。それ故、JACの次のアクションが注目されるところである。

お名前:匿名希望

問1:日本では今までテクニックセミナーにおいてガンステッドセミナーの様に前提条件なく誰でも参加出来るスタンスになされて来たのがまず問題ともいえます。

ただ逆に認定カイロプラクターでない者は誰に教えても関係ないと言うのも日本の問題です。受講する事にたいして現状ではそれを否定するだけの納得した構造、組織がないのでそれにクレームをつけるのはどうか?という事です。誰でも受講出来ないとしたらセミナーとして成り立つのか?、受講者が集まるのか?です。

問2:もちろん必要だと思います。

ただ日本のカイロ専門学校のレベルや教育内容があまりにも差があるのでどういう条件を作成していくのか?です。
いくら国家資格のある医師、歯科医、柔道整復士、鍼灸師が国内のセミナー等だけでカイロプラクティックにおけるアジャストをするのはどうかという問題です。

問3:前提条件を設けた上でそれに該当されない方はやはり段階を追ってイントロダクションからアドバンスまでレベルを設けて時間数を追っていく必要があるかと思います。また基礎医学が足らない方、学生は例えば科学新聞社主催の○○を何時間受講してテストで認定を採るとか? カイロ専門学校卒者も同様にすればいいのでは?

理由としてカイロと称しアジャストを受けられた多くの患者さんがカイロを嫌い、恐怖をもち、傷害事故にあわれている現状を考えれば何も考えずカイロプラクターと名乗って職業としているのは如何なものかと思います。迷惑でもあるからです。
そういう方がいる以上、整形外科医をはじめ医師からの信頼、理解は一生得られません。

WFCに日本のカイロの何がわかるのか?何をしてくれているのか?JACに関しては日本のカイロ界の為に何をしているのか?DCが参加しない団体が日本の代表の窓口になっている責任はあるのか? 窓口になっている以上正しい情報を入会者に説明する責任、義務があると思います。ただWFCにセミナー中止を訴える機関であれば必要ないと思います。


カイロプラクティック・セミナーに関するアンケートA

投稿日:2010年03月29日

問1

WFCは、「認定カイロプラクター(注1)は、認定カイロプラクターとその学生以外には、カイロプラクティック技術(注2)を教えてはならない」という声明(注3)を出しています。先生自身のお立場で、それに従うべきだと考えますか、従う必要はないと考えますか。その理由もお書きください。

問2

認定カイロプラクター以外の治療家(注4)および学生にカイロプラクティック技術を教えていますか。教えている場合、対象者に何らかの前提条件を求めていますか。

問3

先生のセミナー活動の原動力(教育活動に関わるモチベーション、理由)についてお書きください。

問4

その他セミナー活動に関すること、およびWFC、JACの見解に対して、ご意見がありましたら、自由にお書きください。

(注1)認定カイロプラクター:CCE認可の大学卒業者(DCおよび学士、修士)とJAC認定のカイロプラクティック標準化コース(CSC)修了者。認定カイロプラクターという用語はアンケートのため便宜上使用しています。詳しくはJACのウェブサイトの国内カイロプラクティック学位保持者リストhttp://www.jac-chiro.org/G_B004.htmを参照ください。

(注2)カイロプラクティック技術:徒手、機械的手段、機器によるマニピュレーションとモービリゼーション、および関連する検査法のこと(2009年WFC声明による)。

(注3)WFCの声明:1991年および2009年付けでWFCから出された声明。要旨は、シュレット・セミナー中止に至って考えることの中の説明参照。


原文はWFCのサイト
Courses by Chiropractors for Non-chiropractors in Joint Adjustment and in Clinical Skills except Joint Adjustment
SEMINARS FOR NON-CHIROPRACTORS IN ANOTHER COUNTRY

(注4)認定カイロプラクター以外の治療家:JAC認定ではないカイロプラクター養成機関の卒業者。医師、歯科医師、看護師、柔道整復師、按摩マッサージ指圧師、鍼灸師、理学療法士などの医療国家資格保持者。カイロプラクティック以外の非国家資格の治療家養成機関の卒業者。独習による治療者。


回答 お名前:大陰幸生

問1:国により立場や条件が異なる為(法制化されていれば別ですが)、一概に従う必要はないと考えます。法制化されていない日本の現状は認定カイロプラクター以外のカイロプラクターが圧倒的多数を占めます。彼らに正しい教育(知識、情報、技術等)を提供することで、より安全にカイロプラクティックの恩恵を受けられる人が増えます。逆に彼らから質の高い教育を受ける機会を奪えば、日本におけるカイロプラクティックの発展は遅れ、施術の際の危険度は増す可能性があります。個人的な見解として、WFCの声明は理解出来ますが、「カイロプラクティックは誰の為にあるのか」を優先させたいと考えます。

問2:はい、教えています。前提条件はカイロプラクティックその他の学校で解剖、生理、病理学などの基礎医学を教わっていることです。その他の条件としては技術(検査法を含む)のみならず、カイロプラクティックのアイデンティティーである哲学(原理原則、歴史、在り方など)を必須条件として学ぶことです。

問3:カイロプラクティックは1895年に発見されて以来、多くの先輩方が命がけで守り、情熱を燃やして研究、発展させてきました。彼らの遺志、情熱、技術を受け継いだ一人として、また実際に数多くの奇跡的な例を目の当たりにしてきた者としても、後世に正しく伝えていく義務と責任があります。カイロプラクティックは人類史上最高のヒーリングアーツの一つであることと、「世界中の人及び、300年後や1000年後の自分達の子孫がカイロプラクティックという素晴らしい財産を受け継ぎ、その恩恵を受けられるように」という気持ちが私の教育活動の原動力です。

問4:セミナー活動に関することではありませんが、北米で行われている免許更新のための卒後教育を一定時間受講する義務のようなものは良いと思います。医学と科学は日々進歩していますが、日本は医師免許でも更新義務は無いと聞いています。勉強熱心な先生方は積極的にセミナーに参加していますが、半面、参加しない先生方との差が益々開いていきます。個々の先生方のレベルが上がらずして、業界全体の底上げはありえません。政治的な事情はいろいろあると思いますが、「何の為に、また誰の為に」セミナーを行うのかを各人が考えて頂きたいと思います。

回答 お名前:大谷素明

問1:従う必要は無い。

問2:日本の医療に関する国家資格所有者あるいはその学生で基礎医学を修了している者

問3:日本の医療に貢献できるカイロプラクティック知識を普及させること。それによって患者が利益を得られること。

問4:カイロプラクティックを法制化する上で日本の国内事情を考慮した適切なアドバイスをWFCがおこなうのであれば歓迎するが、分裂させたり混乱させたりするような介入は歓迎しない。

回答 お名前:岡井健

問1:これは私には分かりません。難しい問題です。ただアメリカで暮らし、診療する私がいたずらに日本の業界を混乱させることは避けたいと思っているので基本的には直接の技術指導をすることは控えています。この判断はWFCの声明をどうのこうのというものではなく私自身の考えによるものです。。

その国において誰を認定と認めるかのレベルが違います。JACの認定(CSC)を受けている先生の中にも以前に認定学校は卒業していないが救済処置的なコースを受講して資格を習得している方がいると聞いています。これが悪いこととはまったく思いませんが、その救済処置が終了した後に業界事情を知らずに承認されている学校以外のカイロ学校を卒業して一生懸命に頑張っている先生は納得がいかないはずでしょう。

日本の認定プログラムを提供している学校もアメリカのそれに比べれば決してまったく同等であるとは言えないでしょう。そして国を代表する団体であるJACに加入する大きなメリットがないという状況下でJACの承認を受けて何の意味があるのかと訊かれれば道義的、または倫理的な理由しか思い当たらず、日本という民主主義、経済主義の国ではいささか非力な拘束力、統率力しかないのが現実でしょう。ゆえに多くの日本の自称カイロプラクターの皆さんがJACを無視した行動を取っているのでしょう。

しかし、JACもカイロプラクティックが法制化されていないという困難な状況の中でどうにか業界を統率し倫理的で一定の教育レベルを受けたものが、出来るだけ安全に正しく人々のためにカイロプラクティックを提供できる社会を願って努力していることと思います。この努力を軽んじることは私には出来ません。だけどJACが多くの業界人を納得させるような魅力的な団体にならなければならないとも思います。。

問2:基本的に技術の直接指導はしていません。

問3:私の祖国であり、多くの仲間が活躍する日本でもっと多くの方にカイロプラクティックが認知され、それによって多くの方が苦しみから救われることを願っています。そのためには少しでもレベルの高い知識、技術、常識、倫理、人徳、そして思いやりを持ったカイロプラクターが多く必要だと思っています。そのためにお役に立ちたいと思っています。

問4:WFCやJACが何と言おうとも、今の状況下では誰も耳を貸さないと思います。それが現実だと思います。魅力的なセミナーをJAC自身が考えて科学新聞社などとタイアップして開催していかなければJACに所属したいと思う人も増えないでしょう。セミナーを取り締まる以上に非認定の学校を取り締まるべきだと思いますが、法的拘束力がない以上不可能でしょう。ですからいくら非認定を排除しようとしても無理なのです。

そうすると非認定に手を差し伸べて段階的にレベルアップさせていく以外方法はないと思います。その方法もまた難しいものです。JACにとってはまさに茨の道です。私のWFCやJACに対する要望は非認定学校や非認定カイロプラクターを排除するような閉鎖的な方法より、どうにか彼らに手を差し伸べ、より高等で倫理的な教育プログラムへ変えていく手助けをし、その教育を受けやすくする受け皿を用意していく道を模索していただきたいと思います。

回答 お名前:小倉毅

問1:現在は従う必要は無い。理由は日本国内の現状を踏まえ、以下の通りである。
理由:現在、日本国内では約17,000件のカイロプラクティック治療院が存在するが(2010年NTTデータ)、その内、DC及び大学基準教育修了者は何人いるかというと、おそらく1%に満たないと思われる。国際基準標準化コース修了者を加えても10%に満たないのが現実であろう。これら少数施術者のみをセミナー教育の対象とすることはナンセンスであり、むしろ、底上げのための教育が必要であると考える。

私は、それが我々DCの役割と考えている。その結果として地域医療に貢献できる(国民の健康維持のための)施術者の増加を図ることができると思われる。

問2:教えている。カイロプラクティック2年制以上の教育を修了しているもの又は在学中の者、及び柔道整復師、鍼灸師などの医療系有資格者

問3:質問1と同じ

問4:彼らの見解は日本国内の現状を無視したものであり、彼ら自身の主観的見解に過ぎない。もっと柔軟性を持ち、業界全体を考える必要があると思う。

回答 お名前:加瀬建造

問1:日本における法的立場が明確化した時は、従うべきでしょう。

問2:教えています。

問3:カイロプラクティックの正しい普及であり、現段階では理解者ももっと増やして行くべきでしょう。

問4

回答 お名前:栗原修

問1:日本でのカイロプラクティックは、これまでたくさんの人たちが支えてきました。これらの人は国際基準の教育を受けた人たちだけではありません。カイロプラクティックが日本の一般の人たちに浸透してきているのも、古くからカイロプラクティックにより痛みに苦しむ人たちを助けてきた日本のカイロプラクター、一人ひとりの功績によるものです。私のオフィスでは、新患の患者さんで、以前カイロプラクティックの治療を受けてよくなったから、カイロプラクティック治療を受けに来たという患者さんが訪れることは珍しいことではありません。

現時点で、日本のカイロプラクターの受けた教育レベルは多様です。将来的にはカイロプラクティックは国際基準レベルになることはよいこととは思いますが、それよりも現在カイロプラクティック治療を行っている先生方が少しでも効果的で良い治療ができるように、手助けができればと思っています。そしてカイロプラクティック治療により、多くの痛みに苦しむ患者が救われ、カイロプラクティック治療の良さをわかっていただけることが一番だと思います。

限られた数の国際基準の教育を持つ先生が、いくら良い治療しても、治療できる数は限られています。それならば、セミナーを受けて患者を治したいという熱意を持ち、国際基準の教育を受けてない先生方も同じように良い治療を行えば、日本国民にそれだけ、カイロプラクティック治療を受けたいと思う人が増えると思います。

国際基準を満たしていない教育を受けてカイロプラクティック治療院を開かれている先生の中にも、患者を良くしたいという目的で、休日であろう週末に地方から時間をかけて勉強しに来る先生方を無視するわけにはいきません。個人的には、このような先生方は、尊敬に値します。特に資格や名誉が与えられるわけでもなく、ただ純粋にカイロプラクティックが好きで、日々臨床で見る患者を少しでも良くしたいという気持ちに他ならないと思うからです。せっかくの休みの日に、遊び半分で時間とお金をかけて遊びに来るような人はいないと思います。

私が、少しでもこのような熱意のある先生方の役に立てるかぎり、勉強会やセミナーを辞めるつもりはありません。国際基準も良いですが、それよりも私自身はむしろカイロプラクティックが日本でもっと発展することのほうが大事です。なんといっても自分自身が好きで生涯行っていく職業ですから…。

問2: はい、前提条件は、勉強したいという人です。

問3: 日本国民の少しでも多くの人に、カイロプラクティック治療の良さを実感してもらいたい。

問4: 現在の日本では、WFC、JACの見解は適切ではないと思います。

回答 お名前:榊原直樹

問1:技術の安売りはしたくありません。カイロプラクターとしての自負がありますので、片手間にカイロプラクティックをやろうと考えている浅はかな連中にカイロプラクティック技術を教えるのは愚の骨頂だと思っています。アジャスメントはカイロプラクターの魂ですから、それを全ての人に分け隔てなく教えるのは問題です。しかしWFCが定義する認定カイロプラクターは、あくまでも欧米の基準であって日本国内に当てはまるわけではありません。

他国の法律を日本に押しつけようとしているのと同じで、これは内政干渉以外の何物でもないです。日本のカイロプラクティック界の事情を勘案した場合、少なくとも2年以上のカイロプラクティック専門教育を受けた人には、門戸を開放すべきではないでしょうか。

問2:教えています。現在のセミナーの受講対象者に制限は設けていません。これは関節のアジャスメントは講義に含まれていないからというのが理由です。また米国においてもこの種のセミナーではDC以外にPTやATCも一緒に受講しているというのが現状ですので、問題ないと考えています。

問3:まずは「自分のため」というのがあります。セミナーを通じて私自身が学ばせてもらっていることは非常に大きいです。セミナーを提供することにより、自分自身の成長が感じられなくなったら、このような活動からは身を引くことになるはずです。次に「恩返し」の気持ちもあります。渡米しカイロプラクティックを学ぶことができた、またそういう機会が与えられたことに非常に感謝しています。

多くの日本人カイロプラクターは、米国でカイロプラクティックを勉強したいという思いがあるはずです。しかし、家庭環境や経済状況等、諸々の事情でそれをあきらめざるを得ないという人がほとんどではないでしょうか。そんな中、両親を始め私の周囲にいた多くの人たちの支援のお陰で目的を完遂することができました。セミナー活動を行うことは、それらの人たちに対する恩返しの気持ちもあります。さらに受講者の方々には、カイロプラクティックに絶望してもらいたくないですし、カイロプラクティックの可能性を実感してもらいたいという思いもあります。

問4:WFCは日本のカイロプラクティック事情について、何もしらないはずですし、JACはそれをうまく利用しているだけという印象があります。日本のカイロプラクティックのために、というのがJACのモチベーションではなく、彼らが日本のカイロプラクティック界をコントロールしたいという極めて自己中心的な考え方が、彼らの言動の本質ではないでしょうか。ネガティブな動機付けによる言動は、ネガティブな結果しか導かれないと信じています。

回答 お名前:中川貴雄

問1:私がカイロプラクティックを志すことになったきっかけは、36年ほど前、アメリカから帰ってこられたDCのセミナーを受講したことでした。「カイロプラクティックは素晴らしい治療法だ。アメリカで、それをもっと勉強してみたい」と考え、留学しました。卒業してからは、カイロプラクティックのすばらしさを、日本の人たち、特に手技療法を志す人たちに伝えたい、伝えるべきだということが私の使命であると考えるようになりました。それが日本で手技を志す人の中から、本当のカイロプラクティックをめざす人が出てくる一つの方法であると思っています。私が、先輩のDCにしていただいたように。

問2:医療系有資格者、カイロプラクター、手技施術者、学生

問3:カイロプラクティックのすばらしさを伝える。
社会的地位の確立していない日本のカイロプラクティックは教育レベルが異なります。異なったカイロプラクティック教育を受けた人達に、カイロプラクティックは簡単にできる治療法ではなく、しっかりと医学的知識を学び、その上で正確な検査と正確な治療法を行わなければいけない医療であるということを伝えていくべきだと思っています。それが日本にカイロプラクティックが医療であると伝え、広めていく一方法であると信じています。

問4

回答 お名前:匿名希望

問1:私はWFCの声明に従う必要はないと考えている。
カイロプラクティックは未だに完成していない体系ではあるが、人類の役にたつ技術で有り得ると感じているので、一部の既得権を持っている人々が独占するべきではないと思う。

問2:はい、教えています。
カイロプラクティック技術は未完成なレベルであるので、出来るだけ多くの方々の自由な発想で完成を目指すべきだと思う。であるから対象者に求める前提条件は「出来るだけ色々なバックグラウンドを持った人達であること」である。より完成度の高い「カイロプラクティックを越えた治療法」を目指す為には、まずカイロプラクティックそのものを広く伝え、その上で色々な角度からより完成度の高い治療法を皆で考えるのが良いと思う。

問3:現在元気の無い日本ではあるが、世界のあちこちで発明されたものが、日本で洗練され更に完成度の高い素晴らしいものになってきた例を沢山目撃してきた。
カイロプラクティックもその例に漏れることなく、日本で完成する技術であろうと帰国する前から考えていた。

問4:まず、WFCは何の権限があって、1.で指摘していた「認定カイロプラクターは、認定カイロプラクターとその学生以外には、カイロプラクティック技術を教えてはならない」という声明を出しているのであろうか?
WFCは元々「カイロプラクティックのグローバルスタンダード化」を謳っている、ただの任意団体/親睦団体でしかないはずである。本来何の権限も持っていないはずだし、強制力を持っている訳でもないのに、何を勘違いして「セミナー活動に対し積極的な規制」をしようとしているのであろうか?
Dr.シュレットがWFCの会員で、WFCの意向を遵守するというのであれば、それは彼の考えであるから異存はないが、圧力をかけて止めさせるというのは勘違いも甚だしいとしか思えない暴挙である思う。

日本の実情を考えれば、JACだけがWFCに認められた団体であるから、JACだけがWFCの意向を遵守するのが筋というもので、WFCが認めていない団体や人々にまで自分達のルールを押し付けるのは行き過ぎというものである!(アメリカという国と同様、WFCがカイロプラクティック業界のポリスを自認しているのであろうか!?)
JACとその母体はRMITと袂を分かった現在、やっと自立したと胸を張りながらも、WFCの印籠を振りかざしてWFCのエージェント(手先)を演じるしかないのであろう?「患者が正しいカイロプラクティック治療を受けるチャンスを奪う」ことが無いように「グローバルスタンダード」を設けるという建前だったと思うが、「グローバルスタンダード」というのは「アメリカナイズ」という意味合いでしかない。

歴史を振り返るまでも無く、白人国家がその他の国々を植民地化し、甘い汁を吸い上げるという構造は変わっていないようで、それに唯々諾々と賛同するのは如何なものかと思う。RMIT日本校で散々甘い汁を吸われたのに、まだ尻尾を振るのかな?

戦後カイロプラクティックを学んでアメリカから帰国し「認定カイロプラクターとその学生以外」にカイロプラクティックを教えてきた人達はこの声明を耳にしてどの様な反応をしているのだろう? 確かRMIT日本校の前身母体は、中心になっているD.C.3兄弟が先代から受け継ぎ繁栄してきた団体だった筈で、「認定カイロプラクターとその学生以外」の人達に気が遠くなるほどの回数のセミナーを行ってきた責任をどの様に受け止めどの様に申し開きしているのだろうか? 事情が変わったから過去は問題に付さないとでも言うのだろうか?

もっと日本人の立場で日本の事情を考えれば「グローバルスタンダード」or「アメリカナイズ」できると信じることに無理があると理解できるのではないだろうか? カイロプラクティックを標榜するから色々指導を受けるのだから、○ステ○○シーを習得し終わった所で「カイロプラクティック」の看板を掲げた初代D.D.の変わり身を見習い、我々も新しい看板を掲げれば何の問題も無い筈である。

回答 お名前:匿名希望

問1:今現在は従う必要はないと考える。(現実的ではない)日本の現状は国際基準を満たしている学校および卒業生が少数であること。カイロ養成所卒業生や開業者が多数いるわけで、その人たちの勉強できる環境をなくすべきではないと考える。

問2:前提条件はもうけていない。

問3:自分自身が今まで養ってきた経験・知識を必要としている人に提供したい。受講者のスキルアップに少しでも役に立てればと思っている。

問4:WFCの方針も理解できるが、JACは日本の代表として上手に活動していない気がする。本当に日本のカイロプラクティックの事を考えているのならば、もっとアイデアを出して、多くの団体・組織の共感を得る努力をするべきである。

WFCに認定されている学校・卒業生よりもだんぜんカイロ養成校・その卒業生が多数いること、そして開業している現実を考えてほしい。その多数の人の理解・共感を得られなければ、日本のカイロ界をまとめていけない。

JACは認定カイロプラクターを対象としたセミナーなどの活動が少ない。それなのに柔軟性がなく、今は他組織の活動の足をひっぱっているだけの感じがする。JACが国際基準の学校を作るまでに、多くのカイロ養成所があり、その卒業生が日本のカイロプラクティックの発展に尽力したことを忘れないでほしい。昔のJAC(JCA)は常設校ではなかったはず。

回答 お名前:匿名希望

問1:アジャストメントでなければ良いのではないか。
理由:脊椎モビリゼーション・テクニックの中にはAKAなど治療法として確立している技術があるため。それらの治療技術に関し、モーション・パルペーションと技術的に区別がしづらいため。目的は違っても、関節に対する影響はほとんど変わりないように思います。

問2:教えている。

生体力学→整形外科テスト→神経学的テスト→禁忌症(レッドフラッグ)→モーション・パルペーション→アジャストメントと診察から治療までを一貫して3年間で行うという条件をつけています。

問3:受講生・学生のカイロプラクティックに対する姿勢や熱意。

テクニックだけを教える学校で、中途半端に習うなら、2でお答えしたように脊柱に関する知識を持ってもらいカイロプラクティック業務に携わって欲しい。また、治せる技術は壊せる技術でもあると思うので、中途半端に勉強することがどれだけ危険なことなのかを知ってもらいたい。

問4:決して、認定カイロプラクターや国際基準の学生以外にカイロプラクティックを教えることは良いとは思わないが、現在の日本の状況はあまりにも粗雑に教える学校が多すぎる。
セミナーどうこうの前に、まず教育基準を定める必要性があるのではないか。また、その教育基準も諸外国のものをそのまま行うのではなく、日本は諸外国に比べ、古くからの徒手療法が多すぎるため、日本独自の基準が必要ではないか。まず、WFCとJACにはそれらの改善策を提示して欲しいし、実行して欲しいと思います。

今回のシュレット先生のセミナー中止の件にしても、岡井先生に代わり実行できることに疑問がある。同じDCでなぜ片方が良くて片方が悪いのか。脊柱のテクニックをデモにするだけで許可が下りるなら、シュレット先生にその条件を提示すればよかったのではないか。(それでの変更なら理解できますが…)

また、JACのホームページでもそれらのセミナーの紹介がされています。ダメなものなら、乗せる必要がないのでは。受講する側にも、セミナーを主催する側にも「していいんだ」と誤解を生じさせます。

科学新聞社からのコメント:ご意見ありがとうございます。今回のセミナーは、岡井先生と当社との合意で開催したもので、他団体の事前の許可はございません。脊柱テクニック指導を含めなかったことも、WFC声明順守やJAC、WFCの許可取得を考慮してのことではありません。(櫻井京)

回答 お名前:匿名希望

問1:全くの、初めての初心者とかならそれも必要かもしれませんが、ある程度段階を踏んで(基礎医学的な修得とか、危険回避のセミナー等を開催してそれを受講しておれば良いかと思います。

問2:柔道整復師以外(笑)…冗談です。リスクファクターの講義を受講とかの後の方が良いかも?

問3:好奇心、とメカニズムが知りたいから

問4:確かにカイロプラクティック=胡散臭いとか危険というレッテルを張られやすい行為は日本では最高裁の判例以外に我々を守る手段が無いので危険ではあります。ただこれは、教育に制限をかけたからと言って消えるとも思えません。我々のレベルアップと、危険行為に対する認識と専門医に紹介するとかといった対応ができるような教育も追加して行えばよいのではないかと思っています。

回答 お名前:匿名希望

次のような理由から、必ず匿名で願います。

この度の経過を貴社のサイトで読みました。この説明では、国内の1団体がWFCに申し立て?申請?した結果、貴社が企画したシュレット・セミナーの中止を余儀なくされた、とのことでした。当該団体の申し立てに対し、WFCはもう一方の当事者への調査・聞き取りもなしに、鵜のみにセミナーの中止を画策、それもスポンサーへの圧力という強権的な手段を講じたということです。この経過からは理性のかけらもない、恐怖さえ感じさせられます、このような意見を述べることにも躊躇するところです。

問1:WFCの声明に強制力はないでしょう、ましてや所属する1団体がその影響力を行使しようとすることに疑問をもちます。日本の現況(公的にも、私的にも)から考えて、何ら制約を受ける立場にないと考えています。従って、判断は主催者や講師の個々に委ねられています。基準を設けるのであれば、第3者機関を設けて議論を公開し、かつ丁寧な説明が必要でしょう。

問2:セミナーを実施にあたって特に対象者を限定することはありません。また定期的にグループ研修会を実施しています、受講生はカイロプラクティックを学びたい人、学んだ人でさらに技能・知識の向上を目指す者が多数です、中にはカイロに関心を寄せる人もいます。教える人も学ぶも人も互恵の関係にありたいと思っています。

問3:今日までに、多くの先生に学ぶ機会を得ました、そして学んだことを一度整理しておきたいと考えました。整理した事柄に興味を持っていただいた方々に伝えることがセミナーの始まりでした。伝えることで受講された先生方に新たな興味や疑問が芽生えるような、そのようなあり方を大切にしています。

問4

回答 お名前:匿名希望

問1:従うべきだと思います。

正規のカイロプラクターがカイロプラクティックテクニックを教える以上、ある一定の参加条件を設けるべきと考えます。また、カイロプラティックの早期法制化を目指すためにも必要と考えます。

問2:教えてはいません。

問3:セミナーの参加は、常に新たな情報、知識の習得や自分自身の今のテクニックの修正や施術効果の改善が計られ、また非常にモチベーションを維持するのに、とても良い機会と思います。

問4:WFC、JACの見解は正当だと思います。

<第11回>小柳公譽D.C.「すべては患者さんのための治療であれ」

投稿日:2010年03月26日

今、注目の「シンクロ矯正法」。その考案者である小柳公譽D.C.にお話を伺うため、東京・町田の駅前にあるオフィスをお訪ねした。カイロプラクティック、鍼灸、あん摩マッサージ指圧、整体術、そのすべてを統合させ、患者のための治療を心がけながら、エネルギー療法を操る生粋の治療家である。その温厚な語り口からは想像もできないような、治療に対する凄まじいばかりの執念が感じられた。

斎藤:この2,3年、何かと依頼事ばかりで恐縮しておりますが、今日はインタビューということで、先生にいろいろなお話をお伺いしたいと思っています。よろしくお願いいたします。
まず、先生が中央(大学)の心理学科を卒業して、カイロプラクターになるまでのストーリーをお聞かせいただけますか?
小柳:卒業した当時は就職難で、文学部心理学科卒では就職のことなど、とてもまともには考えることのできない時代でした。60人ほどいた卒業生のうち、何人かは教師になったりしていましたが、ほとんど就職口がなく私は四谷の鍼灸学校に行くことにしました。
斎藤:心理学を学んでから鍼灸へ、何か特別な魅力を感じて入ったんですか?
小柳:若い頃にヨガをやっていて、その道場に鍼灸師や整体術の人とか、少林寺拳法の達人とか、体に関係する人が結構集まっていたんです。その中には、今話題の古武術家の甲野善紀氏もいましたね。余談ですが、彼とは10日間ぐらい一緒に寝泊まりし、2階から飛び降りるときの着地の仕方とか、一方手裏剣を畳に突き立てる投げ方とか、忍術を教わりました。
大学を卒業したとき、鍼灸、整体術、カイロプラクティック、オステオパシーなどという名前だけは知っていました。それでその頃は、日本で食べていくためには鍼灸が一番無難かなと思い、鍼灸の学校に入ったんです。しかし自分としては鍼灸一筋というよりは、むしろいろいろなものが混ざり合った、ゴチャゴチャとしたもののほうが性に合っていると思っていました。
夜は学校、昼間は鍼灸院のアルバイトに明け暮れていましたが、バイト料は月額3万円だったと記憶しています。それで勤め始めたら、その鍼灸院の院長が「いっそのこと、近くに引っ越して来たらいいじゃないか」とアパートを紹介してくれたのです。しかし、その家賃がなんと3万7千円。最初の3カ月は親から仕送りをしてもらっていました。3カ月が過ぎると見習いも終わり、給料も6万円になり、12万円になり。1年が過ぎる頃には30万円くらいになっていました。歩合ですから。
斎藤:学生では、まだ鍼が打てなかったのでは?
小柳:免許を持っている人の監視下であれば問題ありませんでした。
その頃のことなんですが、あるときギックリ腰の患者さんの治療をしていまして、その患者さんが思いっ切り私の肩にもたれ掛かってきたんです。何気なくそれを受け止めようとしたら、私がギックリ腰になってしまいました。患者さんは歩いて帰って行ったのに、今度は自分が歩けなくなってしまって。
それで、ある人の紹介で目白のカイロプラクティック治療院に行ったんです。普通のマンションの2階にあり、入ったら空手着に黒帯を締め、ランニングシャツ姿の怖そうな男性が3人いて、ぐりぐりと腰をやる訳です。今になって思えばディバーシファイドですよね。結局歩いて行ったのに、歩いては帰れなくなってしまいました。
斎藤:インチキ?
小柳:まあ下手だったんでしょう。私自身、腰を捻って鳴らす癖があったので、普通のレベルでは治療できなかったのかもしれません。それでまた友人に泣きついたら、今度は誰あろう当時、四谷駅前で開業していた加瀬建造氏を紹介されました。SOTのブロックを置き、操体法のようなことをやったら、骨盤がグリグリッと動くのが実感できました。来るときはバス停2駅を1時間かけて来たのに、帰りはスキップを踏むような感じで帰れたのです。そのとき、D.C.というのはこんなに凄いんだ、と。
それで、彼がセミナーをやっていたので受講することにして、半年ぐらい受けたんですけど、何を言っているのかさっぱり分からない。周りの人はみんな「うんうん」って言って盛んにノートを取っている。私は分からないからノートも取れない。これはもう、アメリカに行くしかない、と思い、1年ぐらい頑張って働きお金を貯めました。
小柳公譽D.C.

小柳公譽D.C.

斎藤:初めからアメリカだったんですか?
小柳:まず鍼灸仲間の紹介でハワイに行き、そこでいろんなことを調べ始めました。次にロサンゼルスに渡ってカイロプラクティックの大学に申し込んだら、「単位が足りません」と。自分は文系ですから。それで単位を取るために、近所の大学を10校以上申し込んだのに、どこもダメ! 最後の一つがダメだと分かったときには、さすがにヘナヘナヘナって。そこから胃が動かなくなって、水も飲めない、夜も眠れない、3日くらい飲まず食わず寝ずの状態になってしまいました。
とりあえず、もう一度クリーブランド(カイロプラクティック大学ロサンゼルス校)に行って相談してみようと。面接をしてくれた人が「まあ君は英語も話せるし、日本から持ってきた成績も問題ないから、サンフランシスコにあるプレ-カイロプラクティック・コースを受けたらどう?」と言ってくれたので、素直にサンフランシスコへ行ったら、そこでも断られ、まさに万事休す。
途方に暮れて、学校の前にある花壇の縁石にヘナッと腰掛けて呆然としていたんです。そうしたら1歳くらいの男の子が、ヨチヨチ歩きで近づいて来て覗き込むので、「うわぁー、かわいいね!」と持ち上げてあげたんです。後ろではお父さんらしき人がニコニコと笑っているんです。「君、ここで何をやっていたの?」って聞いてきたので、「今、ここの学校に入学を申し込みにきたら、留学生だからダメだと言われて困っているんです。」と答えたら、「う〜ん。ちょっと待ってて」と言って、男の子をダッコして学校の中に入って行ったんです。10分くらいすると戻ってきて「OK!」と言うので、「何がOK?」と聞くと、「入学OK。次の学期から来なさい。自分はここの副校長なんだ。その代わり特例だから一科目目の化学をパスできなかったらアウトだよ」、そういうことがあってやっと入学出来ました。
入ってから、化学を生まれて初めて英語で勉強しました。ほとんど分かりません。分からなくても、とにかく受講し続けました。毎週テストがあって、BとかCを行ったり来たりしていました。5、6週のコースで最後のテストは、全部丸暗記して行ったらAが取れたんです。続くあとの3つのコースも、やはり何を受けても分からなかったのですが、最後のテストではBかAが取れました。
全部通って、終わったのが12月27日で、年末も年末。「合格通知はクリーブランドに直接送るから、すぐ行きなさい!」と言われ、ロサンゼルスに戻ってクリーブランドに行き、「プレ-カイロプラクティック・コースをパスしました」と言ったら、「では1月2日から入学してください」。27日にプレ-コースが終わって、28日にロサンゼルスに戻り、1月2日から入学。なんと慌ただしい年末年始だったことか! サンフランシスコのプレ-コースで一緒だった120人ほどいた学生の中の、7人ぐらいがクリーブランドで同級生になりました。
斎藤:クリーブランドに入学されてからはいかがでした?
小柳:やはり英語で苦労しました。
斎藤:やはり、話すのと学ぶというのは全然違いますか?
小柳:違いますね。黒板に書いてある英語を写して本を読む、これはまだ分かります。きっちりと話してくれる授業は分かるんですが、雑談のような授業になると分からなくなってしまう。半年ぐらいはそんな状態でした。だから学校でとりあえず取れるノートは取り、聞き取れたのは単語でもいいから書き留め、あとは帰ってから教科書とか参考書で調べました。寝るのはいつも1時か2時。朝は6時に起きないと7時15分からの授業に間に合わない。だからいつも青い顔をして、寝ているんだか起きているんだか分からないような感じで車を運転して行きました。
1学期4カ月が終わったら全部合格できて、それでホッとして2学期目には、ようやく余裕が出てきました。半年が過ぎた頃には、あまり不自由することなくノートも取れたし、話は盛り上がらないけど、周りとも会話ができるようになりましたね。
斎藤:クリーブランドでの同期となりますと…
小柳:大学は1から10学期という風に数えます。毎学期入学があり、毎学期卒業があるわけです。私が入学して1学期生になったとき、8学期に(高橋)久人さん、(成瀬)隆ちゃん、6学期に慶応法学部出身で、今は大学で公衆衛生を教えている安達(和俊)さん、5学期に青山((正)さん、一つ上に日本生まれ育ちの中国人Dr.ロッキー・リーがいました。久人さんはほとんど毎日、私の家にご飯を食べに来ていましたね。安達さんも時々私のところに鍼を打ってもらいに来ていました。久人さんの学生クリニックでは私が患者第1号ですよ。その後、主席で卒業され、私の中の憧れでしたけど、なかなかなれるものではないですね。
あの頃は、カイロプラクティックをよくやりましたけど、自分の中では、整体術や接骨術など代替医療を統合したもので、アメリカのカイロプラクティックが超えられるのではないかと考えていました、特に日本で。カイロプラクティックだけなら、アメリカがNo.1、日本がNo.2にどうしてもなってしまいます。あん摩マッサージ指圧など、患者さんにとって非常に効果の高いものも受け入れながら、カイロプラクティックと併せて発展させていきたいという思いがありました。
斎藤:前回のこのコーナーで松久正さんに登場していただいたんですが、彼はガンステッドを日本から発信しようと。日本人の高い精神世界に対する素養を組み入れれば、日本からより質の高いカイロプラクティックが発信できるはずだ、と
小柳:ガンステッドを日本から発信するとなると、ハードルはかなり高いんじゃないかなと私は思いますね。ガンステッドは素晴らしいと思いますが、日本の患者さんにある程度理解して来ていただくとなると、全体の1割ぐらいになってしまうのでは。本場のガンステッド・クリニックみたいにアメリカ全土から患者さんが飛行機で乗り付けるような発展はなかなか難しいんじゃないかと感じますけど。
斎藤:いろいろ、諸々あるものすべてを代替医療と仮定したときに、先生がやられているエネルギー治療も代替の枠で捉えてよろしいのですか?
小柳:私自身はそういうイメージでいます。
斎藤:エネルギー治療により、良い結果が出るとそこから離れられなくなる。結果だけがどんどん一人歩きをしてしまいます。本来、それで良い結果を出すためには、カイロプラクティックやいろいろな治療がベースにあってのことなんですよね?
小柳:患者さんにとって、効果があるものは取り入れていく。私にとってはカイロプラクティックも治療におけるワン・オブ・ゼムでしかないんですよ。ただ、カイロプラクティックが原点であってもいい訳で、私がセミナーの中で、カイロプラクティックのオーソドックスなテクニックを教えるのは、出発点をしっかり忘れないで欲しいためです。
ただ、エネルギー治療の説明は非常に難しい。私自身もうまく説明ができません。
斎藤:一つのテクニックを究める、追求するというのは?
小柳:一つだけのテクニック、考えで、というのは私の中にはありません。いろいろなエネルギー治療をカイロプラクティックに応用できればいいかなと思います。アメリカでカイロプラクティックの勉強をしてきた人たちは、言葉は悪いですが洗脳されて帰ってきます。アメリカ人特有の傲慢さをきれいな言葉に言い換えて教育をされ、洗脳されてしまいます。5年、10年ぐらいはその洗脳が日本に帰ってきても解けない。しばらく頑張ってやっていると、どうも違うのではないかと気づき始めます。20年ぐらいやっていると、ずいぶん浅いところでやっていたなと分かります。若いカイロプラクターたちが「それってカイロプラクティックですか?」と。でも、「それがどうした!」という感じです。私自身、鍼灸師であり、あん摩マッサージ指圧師であり、整体術師であり、カイロプラクターですから。
斎藤:それでは、いよいよ先生が考案された「シンクロ矯正法」についてお聞きします。「シンクロ矯正法」のイメージはいつ頃からあったんですか?
小柳:カイロプラクティックで頭蓋骨調整をやっていたのですが、100%の結果が出ない。やはり10%ぐらいはどうしても治らない。Dr.シュレットの「四肢のテクニック」もそうですが、関節を動かせばいいのかって言うと、そこから先がないんですよ。カイロプラクターは骨しか診てなくて、筋肉とかを見ているのはAKぐらいですよね。
あるとき、足を触診していたら、骨盤が整った瞬間があったんです。「あれっ、今どうやったんだろう?」。次に、足首をキューッと曲げてみたら、骨盤が治ってしまうんですよ! 今までのサイドポスチャーのバキッというのはなんだったんだろう、と。じゃ、今度は横の動きが違うから足首を捻ったらどうなの? 伸ばしたらどうなの? ってやっているうちに骨盤だけはすぐにできたんです。「腰椎はどうやったら動くんだろう?」と、あちこち捻っていたら、「あれ一個動いたな」「今、どこをやったんだっけ?」「中足骨やったら、腰椎動いたぞ!」。
ひとつひとつやって、恰好がつくのに2年ぐらいかかりました。8割ぐらいできたところで、安藤(喜夫)D.C.のメモリアル・セミナーで発表したんです。
斎藤:あのときは「シンクロ」とは名乗ってませんでしたよね?
小柳:そうですね、まだ名前はつけてなかったんです。しかし、参加者からの反応はかなり良かったですね、特にベテランの方々には。
斎藤:分かるような気がしますね。先ほどの話にもでましたが、新しい方たちはカタチから入りたがりますからね。
小柳:その後、「できたら全部教えてくれませんか?」というリクエストがあって。これが結構多かったので、「連動法」という名前で、PAACやMCC、その他でも1、2回やりました。
斎藤:MCCのときの「連動法」はこれだったんですね。
小柳:MCCでは「指の末節骨を捻ると経絡の流れをコントロールできる」など、結構内容の濃いことを言っていたんですが、なかなか理解してもらえなかったですね。
斎藤:DVDになった経緯というのは?
小柳:ジャパンライムの方が、町田の自分の治療院まで来て「先生のやっているテクニックをDVDで紹介したい」と。でも、私がやっている治療は既に、他の先生方からDVDになって出されている。SOTは許可を取るのが難しい。
「連動法というのがあるんだけど」と言ったら、既にDVDで出ていると、カタログを見せられました。運動連鎖です。他にも連動操体法なんていうのが既に出ていたんです。自分の方がずっと前からやっているのに、何か二番煎じみたいで。とりあえず中身を見せてもらったら、内容は全然かぶってないんです。ネーミングの問題だけだったので友人に相談したら、即座に「シンクロですよ!」って。「シンクロ・アジャスティング?」違うな。「シンクロ・テクニック?」違うな。「矯正法でいいじゃないですか?」ということで、10分ぐらいで決まったのが「シンクロ矯正法」です。結構気に入っています。このネーミングで結構みんなの耳目を引き寄せられるかな、と。
DVDになったら早速、四谷の鍼灸学校の先生がわざわざ訪ねて来てくれました。「鍼灸の理論」とか、「アナトミー・トレインのアイディア」とか一つ二つ重なるようなアイディアがあるんで、それを参考にさせてもらって充実させていければと考えています。手技療法というのは、簡単で効果のあるものが広がっていきますから。
斎藤:先生自身のこれからの講習会やセミナー活動は、カイロプラクティックのテクニックや、シンクロなど両方をやっていかれるのですか?
小柳:私自身はシンクロ一本で、そこから発展させたいですね。カイロプラクティックのテクニックもやるでしょうが、今までのようなことはあんまりしないだろうと思います。私の興味は今シンクロに向いています。
斎藤:先日の岡井(健)先生のセミナーでは、先生とのジョイントがありました。このアイディアは前から思っていたんです。岡井先生+小柳先生ということで。若い人はどうしても直接的なアジャストが好きなんです。それは「効いたか、効かないか」じゃなくて、カタチが「できたか、できないか」なんです。治療家としてこれからやっていくのなら、もっと許容を広く持たなくてはならない。先生の講演は彼らにも参考になったと思います。
小柳:キャリアが増えれば増えるほど、患者さんが望んでいるものが分かってくる。それが、本当に鮮やかなアジャストなのか。治ること、治すことが最も大切なことです。痛くなく、辛くなく、そして素早く治ることです。流儀、流派、哲学なんかどうでもいいってことです。ストレートだろうがミックスだろうが、二番煎じだろうが、少ない回数で、痛くなく見事に治せればいい訳です。やる前から患者さんに哲学や教育をするっていうのは違いますよ。「なんでもいいから、痛いんだから早く治してよ。話は後で聞くから」これが患者さんの本音です。
斎藤:カイロプラクティックには「イネイト」がありますよね。施術をした後に「私が治しているわけじゃないんです。あなたのイネイトが治すんですよ」と言う方がいらっしゃいますよね。
小柳:私はカイロプラクティックを標榜していますけど、今は全然こだわっていません。こだわっていたら、患者さんが私に下さっている今の評価はなかったと思います。日本一のカイロプラクターはどなたかにお任せして、私は日本一の治療家を目指したいという感じですよ。
斎藤:では、これから治療家を目指す人たちに「カイロプラクティックをこうやれ」ではなく、カイロプラクティックをきっかけに「こうしたらどうか?」というようなお考えがありましたら。
小柳:やっぱり自分たちの考え、都合で治療を組み立てるんじゃなくて、患者さんが何を求めているかを第一に考えたら自然にやり方って出てくると思うんです。ほとんどの患者さんは「痛いのは止めてっ!」って言うでしょ。そんなの関係なく、バキッとやるのはこっちの都合であって、患者さんの都合じゃないですからね。
だから私は患者さんが何を望んでいるかを、ちゃんとこちらから聞く用意をしています。アジャストがダメなときでも治療できる引き出しを持っています。だって「アジャストがダメ」って言ったらカイロプラクターは困るでしょ?
斎藤:心理学を学ばれ、そのあと鍼灸、あん摩マッサージ指圧、そしてカイロプラクティック。今が先生の集大成の時期みたいですね。
小柳:そうですね。カイロプラクティックだけじゃなく、いいものはいっぱいあるし、カイロプラクティックと共通なものもいっぱいある。カイロプラクティックだけが一番と思っていたら完成するものもしなくなります。
斎藤:最後になりますが、先生が現在の考えになられたターニング・ポイントはどこだったのでしょうか?
小柳:カイロプラクターになって、頭蓋骨の指導員を取って、一生懸命やっても治らない人がいっぱいいることが分かった頃からです。10年くらいやって「言っていることに結果が伴ってこない」と。これはアメリカと日本の違いなのか。最初はそう思っていましたけれど、そうじゃないですよね。やっぱりあれだけ力説をしているのは、そうじゃないから力説しているんだろうな、と気付いたのが10年目ぐらいからです。
斎藤:そのときは、鍼灸、あん摩マッサージ指圧からのアプローチは考えなかったのですか?
小柳:そうですね。鍼灸っていうのは気を感じ取れないとダメなんです。当時、私は気を感じ取ることができなくて、ただ解剖学的、神経学的な鍼灸でしたから。
カイロプラクティックでは指導員にもなり、セミナーもたくさんやりました。それでも、カイロプラクティックを怖がって近寄って来ない患者さんが余りにも多いことも問題でした。それに自分の患者さんで、5年経っても10年経っても治らない人だけが残っていく。できる技術は全部試している訳です。でも治らない。なんで治らないのかっていうと、それはカイロプラクティックに限界があるからです。今なら一言で言えてしまいますけど。当時は、日本に帰ってきて10年を過ぎた頃、「ひょっとしたら何か見落としがあったのではないか」「まだ何かあるのではないか」と随分と葛藤しました。そして、その頃PAACでも人前に立つのを止めたんです。
そしてたどり着いたのが、どうも手足のほうをやらない限りは本当の意味で治らないんじゃないかという考えです。一般的な手足のアジャストじゃなくて、手足から全身を変えられるっていう発想です。今は結構同じような考えの方はいらっしゃいますが、当時はまだまだ少なかったです。
斎藤:うちで毎年セミナーを行っている先生に、ケリー・ダンブロジオというオステオパスがいるんです。この先生がエネルギー療法を含めた様々なオステオパシー・ワークを操る人なんですが、ボディトークとか、とにかくいろいろなアプローチをしながら、患者さんと上手く適合していこうという考えなんです。先ほど先生がおっしゃっていた“足”もそうなんですが、「ほら、こうして触ってごらん」と手を置くとやはり動くんですよ。骨がどうだとか話してもたぶん分からないことが、「これは繋がっているんだよ」と話されると分かるんですよ。体を全体で捉えていることを目の当たりにすると、「なるほど!」と思いましたね。今日、先生のお話を伺っていて、共通するところが多いと思いました。
20代半ばから、カイロプラクティックと30年付き合い、今イメージが固まってきたな、っていういい感じですね。
小柳:そうですね。若いD.C.からは後ろ指を指されるかもしれませんが、患者さんのことを思えばきっと私が目指している方向のほうがいいんだろうなと思いますよ。小柳カイロプラクティックの看板を下ろさなくては。
斎藤:今だって「ウェルビーイング研究所」ですよ。
小柳:ここに引っ越してからずっとそうでしたね。カイロプラクティックと思ったことは全くないんです。

斎藤:今日は長い時間、本当にありがとうございました。「シンクロ矯正法」の普及に向けて、うちがお力添えできることがあれば、なんなりとおっしゃってください。これからの益々のご活躍を期待しております。

小柳公譽D.C.

小柳公譽D.C.

小柳カイロプラクティック

シンクロ矯正法~手足の関節の矯正による上位相対関節の可動性の回復~全3枚セット

体の理を生かすカイロプラクティック

投稿日:2010年03月05日

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本書の特徴
  • 誰でも同じ結果が出せる「再現性」の重視
  • 写真や図解、比喩で分かりやすい解説
  • 体の理にかなった矯正法の詳細な説明
  • 小柄な人や非力な女性でも無理なくできる矯正法
  • 患者が受けても楽で負担の少ない矯正法

<主な目次>
序 章 矯正法についての考え方
第1章 合気道の稽古を利用した鍛練法
第2章 ボディドロップ
第3章 セットアップの基本 AS腸骨
第4章 AS腸骨の矯正
第5章 ボディドロップ応用編
第6章 PI腸骨のセットアップと矯正
第7章 腰椎のセットアップと矯正
第8章 接触について第9章 仙骨矯正

上梓にあたって

留学生活は勉強、勉強、テスト、テストと大変な日々でしたが、実技練習が唯一の息抜きでもありました。私には「卒業までの3年間で、技術をマスターしなければいけない」という意識が強く、練習にはかなりの時間と努力を傾けました。放課後の自主練習や学生有志のクラブでのパートナー練習、週末の各種セミナー参加などで基本的な技術を学びましたが、これらの練習に足りないのは「良き指導者」と常々感じていました。

そんなとき先輩たちに誘われ、大学近くで開業する岡井D.C.の練習会に参加させてもらう機会を得ました。練習会では岡井先生から直々にテクニックを見させてもらうことができました。岡井先生のテクニックは何より正確で、スピードと力強さにあふれていました。独自の矯正理論に裏打ちされた技術に私は感銘を受けました。その後、私は岡井先生のもとで3年間にわたって矯正の基本である頚椎、胸椎、側臥位のテクニックを練習させてもらいました。

初めはなかなか思うような矯正ができなかったのですが、先生のアドバイスに従って練習するうちに、次第に納得のいく矯正が決まるようになっていきました。インターンになる頃にはひと通りの矯正が不自由なくできるようになっていて、患者からの評判も上々でした。これも練習会のお陰ですし、このとき学んだテクニックは今も私の矯正法の基本となっています。

岡井先生と出会えたことは大きな財産です。一緒に練習した先輩たちとは今でも親しくお付き合いさせてもらっており、岡井先生が帰国した折などに集まって親交を深めています。師と呼べるメンターや、同じ志と向上心を持った仲間の大切さを今もって実感します。

帰国後、私は学校やセミナーなどで、学生たちを指導する側に立つことになりました。アメリカで学んだ様々な技術を、今度は学生たちにつないでいく番です。メンターと呼ばれるには私はまだまだ未熟ですが、帰国後5年間で得た指導法のノウハウを、このたび科学新聞社さんから上梓させていただく運びとなりました。

カイロプラクターとしての私の修行は、まだまだ道半ばですし、鍛練は終わることはありません。このテクニックブックやセミナーを通じて、鍛練の場を私と共有することで「治療家としての高みを目指したい」と願う志を持った治療家や学生が成長していってくれるのであれば、それは私にとってこの上ない喜びです。

藤原 邦康


推薦のことば

藤原D.C.は、学生時代から熱心に私のクリニックで開かれる練習会に顔を出し、一生懸命テクニックの練習をしていました。そして卒業後、日本に帰国してからは学校で生徒たちに熱心に指導していました。まさにテクニックを学ぶ苦しみ、教える苦労を十分に味わってきた人です。

そのような経験から培われたノウハウが詰まった著書ということで、私も非常に楽しみにひもといてみました。彼は非常に斬新でクリエイティブな頭脳を持った人ですので、本の構成や表現力にも彼の良さが発揮されていることを期待しました。読んでみて驚いたことは、内容が私の予想をはるかに上回る出来だったことです。

カイロプラクティックのアジャストメントは特殊技能であって、その習得は並大抵のことではありません。テクニックを学ぶ上で、体格や身体能力に見合っていないことをいくら練習してもなかなかうまくいきません。人それぞれに合ったやり方があるのです。

藤原D.C.はこの著書の中で、そのことを大変簡潔に無駄なく伝えていると思います。間違った努力をせずに無駄なく必要な努力をすれば、当然技術習得も早くなります。

ユニークで適切な練習法の解説は、テクニック習得に苦しむ方々にはまさしく「目からウロコ」です。この本によって救われるカイロプラクターがたくさんいるでしょう。業界の技術レベルの底上げの立役者となる一冊です。ぜひ、参考にしてみてください。

岡井 健D.C.