《38回》ピンチはチャンスだ! ありがとう | カイロプラクティックジャーナル

  《38回》ピンチはチャンスだ! ありがとう

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岡井健DCのI Love Chiropractic ! 《38回》ピンチはチャンスだ! ありがとう2018.01.15

少数精鋭で業界を浄化できる時が来た
カイロジャーナル90号(2017.10.22発行)より

問題ない人はいない

カイロジャーナルの読者の皆さんお元気ですか? 今年もいよいよ終盤戦になってきましたね。うかうかしているとあっという間に来年になってしまいそうです。今年の残りの日々を素晴らしいものにするために、もう一頑張りと行きたいところです。皆さんにとって今年は今までのところ一体どんな年であったでしょうか? 素晴らしい成長を遂げた満足のいく年だったか、安定した平和な年だったか、それともとても苦しい年だったでしょうか。

一年の評価もどこにフォーカスを当てるかで大きく変わってくるものです。例えば経営が上手くいかなくても、健康で家族が元気に過ごせたのなら決して悪い一年ではないですよね。病気で苦しんでる人から見ればとても羨ましい一年でしょう。一年通して問題が全くない人なんてこの世界に一人もいません。自分の幸せな部分に注目している人は、ハッピーで感謝に溢れているので周りから見ると順風満帆で問題なんて全くないように見えるものですが、きっとそんな人でさえ実は大きな問題をたくさん抱えているものです。

私にとってこの一年は今のところ大きな問題もなく、新たなビジョンに恵まれた良い一年だったと思います。家族全員が元気で過ごせていることが何よりです。とはいえ全く問題がなかったわけではなく、小さなことを挙げればきりがないほど色々と問題は起こるものです。そんな時は不機嫌になったりネガティブになったりして、悩んでもしょうがないと思うことにしています。そんなことで物事は好転しないのです。

私のクリニックの給湯室には「ピンチはチャンスだ!ありがとう」という詩が十年近く貼ってあります。友人で稲盛和夫氏の盛和塾で学ぶ者がいて、彼の誘いである会社経営者のお話を聴きに行ったときに、その方の座右の銘として紹介された清水英雄氏の詩のコピーを一部いただいてきてそれを給湯室に貼ってあるのです。何か問題や辛いことがあると給湯室に貼ってある詩を声を出して読んでみます。すると魔法がかかったように前向きになれるのです。

一見ピンチだけれど

私が日本のカイロ業界で色々な方と会ってお話を伺うと、ネガティブなスパイラルに入り込んでしまっている方が多いなと感じます。これは誰にでも起こり得ることだと思います。そして、さらに感じたことはネガティブな自分を認識して、そこから脱出するというすべを用意していない方がほとんどのように思えるのです。それはあまりにも無防備で危険なことです。

誰もが襲われるであろう人生のピンチをチャンスだと思うことができれば、もう最強です。この思考パターンこそが私のパワーの源なのかもしれません。人生ポジティブ思考に限ると若い時から生きてきた私ですが、この詩を手にした時からさらに立ち直りが早い人間になれたと思います。毎日のように私たちに襲いかかってくるネガティブの矢から身を護り、跳ね返すことのできる格言を皆さんも用意してみてはどうでしょう。

日本のカイロ業界を見渡すと、近年どこの学校も生徒がほとんど入学して来ないそうです。一ケタの学生数では学校というより私塾のようなものです。柔整の学校の門戸が開放されて多くの人が国家資格のある柔整を選択しているようですね。カイロをやる人の数は減り、他の療法に乗り換えた方も多いと聞きます。セミナーの参加者も当然減るし、カイロ関連の本も売れません。どう見ても業界のピンチでしょう。だけど私から見ればチャンスです。

カイロを金儲けの道具のように気軽に学び、知識も技術も未熟な者がいい加減な気持ちでいい加減なカイロを提供している、と憤慨している意見を一体今までどれだけ聞いて来たことか。安易な教育プログラムを短期間で提供する専門学校を非難する言葉もたくさん聞いてきました。ところが今やカイロの学校に入りたいという人の絶対数が極端に減少したのです。今まで憤慨していた方々には朗報です。今こそ少数精鋭で業界の浄化が出来るチャンスです。頑張りましょう! と声を掛けたいです。

質の高さでまとまれ!

現在、生き残っているカイロプラクターはある種のふるいにかけられた人たちであると言えるので、この方々をどんどん応援して教育の機会を与えていければ、カイロプラクターのスタンダードが上がるのではないでしょうか。しかし、うかうかしているとやがて飽和状態となった柔整業界から、やっぱりカイロを学びたいという方々が大挙して押し寄せて来るやもしれません。それまでに良質な教育システムを構築して業界全体が一体となって有資格者を迎えないと、また手軽にカイロを目指す輩が紛れ込み、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)するなんて事態にもなりかねません。

業界のカイロプラクターの数は減ったのかもしれませんが、しっかりと実力と自覚を持ったカイロプラクターの数は変わっていないので、質の良いカイロプラクターの割合が増したことになります。あとはカイロプラクター一人ひとりが自分の主張だけを叫ぶのではなく、色々な人の考えや意見を聞きながら互いを尊重し業界の発展のために努力を惜しまないことでしょう。今の業界をカイロのピンチと見るのではなく、業界がまとまってより高いレベルへと成長するチャンスと思いたいですね。皆さん一人ひとりに期待しています。私ももちろん頑張りますよ~。ピンチはチャンス! ありがとう。

岡井 健D.C.(おかい・たけし)
1964年7月4日東京都生まれ。福岡市出身。
福岡西陵高校を卒業
1984年ボストンに語学留学
マサチューセッツ州立大学
ロサンジェルス・カレッジ・オブ・カイロプラクティック(LACC)卒
1992年カリフォルニア州開業試験を合格
1991年より1995年まで上村DCのクリニックでアソシエート・ドクターとして勤務
1995年サンフランシスコのサンマテオにて開業
2001年にはシリコンバレーのサンノゼにもクリニックを開業
サンフランシスコ・ラジオ毎日での健康相談や地方紙でのコラム連載
趣味:ゴルフ、料理、S.F.Giants応援
「Dr. Okai Chiropractic Clinic」
「The Chiropractic Club」

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