小児カイロプラクティック・リレー投稿 第2回 | カイロプラクティックジャーナル

  小児カイロプラクティック・リレー投稿 第2回

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小児カイロプラクティック・リレー投稿 第2回

女性カイロプラクターとしての方向性
母親をストレスから解放する
山地梨映子
カイロジャーナル89号 (2017.6.19発行)より

ソウルナイトで熱弁する山地梨映子DC
ソウルナイトでの山地梨映子D.C.

カイロプラクティックを仕事にしていると、多くの方に出会います。そのほとんどが男性で、みなさま口をそろえて「女性ドクターなのですから、ぜひがんばってください」などと言われます。そう言われるたびに、女性ドクターならではのカイロプラクティックとはどういうことかを模索してまいりました。そしてここ数年で、なんとなく、その役割が見えてきたような気がします。それが、「妊活」「妊産婦」「産後の子育て」この3つのコンセプトに基づくものではないかと思っています。

私がDCになったのは2008年ですが、その後、CACCP(米国の小児・妊産婦のためのカイロプラクター専門認定)を取得したのは2013年ですので、本格的に小児と妊産婦を中心に臨床を始めて5年弱になります。CACCPとして小児の健康を語るとき、必ず母体の健康にも目を向けなければなりません。妊活女性を診るたびに、もはやこれは子育ての一環だと感じる様になり、妊活期間(妊娠前から)と妊娠期間(妊娠から出産まで)を子育てのステージ0と呼ぶようになりました。こう呼ぶようになってからは、私自身がうまく説明することができるようになり、多くの女性が妊活への心構えに納得し、身体作りをしっかり準備してくださるようになってきました。

ステージ0におけるカイロプラクティックの役割として、まずはもちろんアジャストですが、女性の身体の仕組み(ホルモンバランスなど)や妊娠・出産とはどういうことかを理解してもらうために、お話できるしっかりとした知識を持っていなければなりません。子育てのステージ0と呼ぶ理由は、母体が産まれて来る胎児の健康を左右するからであり、すでに子育てが始まっているという意識を持っていただくためです。この意識が母性を引き出し、母になる準備が始まっていくのです。母になる準備ができていくと、妊娠の確立も高くなっているように感じます。

妊活に一番悪い影響を与えるのは「ストレス」です。ストレスは着床を促し、妊娠を維持するためのプロゲステロンの分泌を低下させてしまいます。仕事や家庭のストレスもそうなのですが、一番は“妊活をしている”というストレスです。「毎朝基礎体温を測らなければならない」「排卵日に夫婦生活をしなければならない」「良いお食事を摂らなければならない」などと自分を「~なければならない」という制限でがんじがらめにしてしまいます。そして私が感じるには、今の社会では周りに相談しにくいタブーな話のようになっていて、一人で抱え込んでしまう傾向にあります。良かれと思ってやっていることが、逆にストレスになり身体を委縮させてしまっているのです。身体が委縮すると血流も悪くなり、ホルモンバランスも崩れ、母になる準備どころか、自分のことでいっぱいいっぱいになり、ココロも身体も乱れていくことになります。

妊娠期間中においては、「出産=怖い・痛い」というイメージを取り除いてもらうように話をしていきます。出産時には赤ちゃんは母の数倍がんばらなければならないので、母が応援してあげなければなりません。痛いといって滅入っている場合ではないですね。そして、産まれてきた瞬間の感動ばかりを想像してもらうことで、出産に対し良いイメージができます。お腹の胎児は母共に様々なことを経験していきます。ポジティブな母とネガティブな母を考えるなら、どちらが良いかは説明するまでもないですね。40週間しかない特別な期間をいかに楽しんで過ごすか、どうしてそれが大切なのか、それが理解できれば、妊娠期間中もとても楽に過ごしていただくことができます。

子育てのステージ1(0~2歳くらいまで)が始まってからは、母乳育児、ワクチンの是非、夜泣き、向き癖など、様々な疑問がわいてきます。新生児の特性や免疫についても勉強し、教育していかなければなりません。

私たちは女性ドクターとして、多くの知識を持って話を聞いてあげることで患者さんのストレスを開放することも大切です。アジャストメントで身体を整え、お話(知識を与える)によってココロを整えていけると良いですね。

山地 梨映子D.C., CACCP(Rico Yamaji)
人と接する仕事がしたいと考え、米国で心理学を学ぶ。留学中にカイロプラクティック施術を受けて感銘し、カイロプラクターへの道を決意。
2001年 同志社大学卒業
2002年 カリフォルニア州立大学ノースリッジ校 心理学専攻
2007年 クリーブランドカイロプラクティックカレッジ・ロサンゼルス校 卒業 米国国家試験:ドクターオブカイロプラクティック(DC)取得
2008年 カリフォルニア州 カイロプラクティック開業免許取得
20009年 ロサンゼルスで臨床経験後に帰国し、大阪でリコ・カイロプラクティックオフィス開業
2010年 東京・中目黒で開業。レディースクリニックと提携し、小児・妊婦のためのカイロプラクターとして活動
2013年 CACCP(小児・妊産婦カイロプラクティック認定資格)取得
2016年 大阪・堺筋本町でリコ・カイロオフィス開業

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