スポーツカイロプラクティックの普及 第6回 | カイロプラクティックジャーナル

  スポーツカイロプラクティックの普及 第6回

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スポーツカイロプラクティックの普及 第6回

リオ・パラリンピックを振り返って
他業種協力で選手をサポート
「効果に驚き」素晴らしい方法
カイロジャーナル88号 (2017.2.19発行)より

皆さん、新年明けましておめでとうございます。自分の目を通しての現状ですが、それを伝えることにより、少しでもスポーツカイロの事を知って頂けるように努力しますので本年もよろしくお願い致します。

ポリクリニックで同僚と

2016年は皆さんにとってどのような一年でしたか? 僕にとってはリオのオリンピック、パラリンピックがあり、水泳をやっていた子供の時からの夢が叶ったので、信じられないような充実した一年でした。

前回の記事はリオに行く前のことを書きました。昨年12月18日の「リオ五輪・パラリンピック報告会で全てをお話しさせていただきましたが、出発から帰国までいろいろなことがありました。自分でもビックリするほどの経験の連続でしたが、それを書いてしまうと文字数を超えてしまうので、今回はパラリンピックで感じた事について書きたいと思います。

今回のパラリンピックは日本代表のメンバーとして行ったのではなく、パラリンピック公式メディカル・スタッフの一員として行ってきました。僕が配属されたのは選手村内にあったポリ・クリニック(総合クリニック)といって整形外科、内科、皮膚科、歯科、眼科など医師がいる場所。カイロプラクター、オステオパシー、理学療法士とスポーツマッサージ師のいる理学療法エリア(それぞれの頭文字をとってCOPSと呼ぶ)です。MRI、レントゲン、超音波の画像診断ができるエリアからなっているクリニックでした。

ポリ・クリニックで受診する流れとしては最初に必ず整形外科に診断をしてもらい、処方されたらCOPSに来ます。2回目以降は直接 COPSエリアに来てもらいます。今まで色々な国際大会に帯同してきましたが、今回初めて他のプロフェッショナルの方たちと協力して一人のアスリートをサポートしました。ワールドゲームズでも医師や看護師と協力しましたが、それは医師の治療が必要かカイロで対処しても良いかの判断を得るためで、皆で選手をサポートするのとは違いました。しかしリオでは自分の最も得意な分野を終えたら、他の担当者に次の施術をお願いしていました。当然「アジャストはカイロのところでお願い」と言われることも多々ありました。

そして皆で一人の選手をサポートした時の効果に驚きました。素晴らしいシステムだと感じました。国によっては(日本でも)全ての分野のプロがお互いを認めて協力するのは難しいのが現実だと思います。しかし「アスリート・ ファースト」で考えると当然の事ですよね。東京でもこれと同じことが行える様に活動するのも、ポリ・クリニックに参加した日本人としてやらなければいけない事ですね。

今回パラリンピックに参加した選手を施術しましたが、僕は日頃から障害者アスリートを施術しているわけではありません。実際に施術をするとなると今までの常識で施術をしてはダメだろうという場面もありました。例えば片足が股関節からない人の体軸とか。それらに対応するために試行錯誤した経験はこれからのスポーツカイロ人生でも役に立つのは間違いないと思いますし、今後障害者アスリートに関わっていくのに大きな自信となりました。

今回僕は小さい頃からの夢を選手としてではなくメディカル・スタッフとして達成しました。達成するまでに(必要なかったかもしれないですが)練習、合宿、大会にボランティアで行ったり、様々なスポーツに関わったりしてきました。どの経験も素晴らしかったのですが、クリニックを休まないといけないのでそれは負担になっていました。しかし僕は常に「選手としてオリンピックに行くには全てを捧げる必要があるのに、スタッフとして行くのが楽なはずがない」と思い頑張ってきましたし、これからも東京オリンピック・パラリンピックに向けて頑張って行くと思います。

スポーツの世界で頑張ろうとしている皆さんもそうでない方々も、願った通りのゴールにならなくとも必ず近い形で夢につながる道があると思いますので、2017年もお互いの目標に向かって頑張り、素晴らしい年にしましょう。

伊佐 和敏D.C.(いさ・かずとし) 
イサ・スポーツ・カイロプラクティック(ISC)(千葉県浦安市)院長
FICSアジア代表
【資格】
カリフォルニア州開業免許
認定国際スポーツカイロプラクター
NATA公認アスレチックトレーナー
米国認定スポーツカイロプラクター

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