カイロ・オフィスだよりfromアトランタ 第5回 症例紹介2 肺炎 | カイロジャーナル

  カイロ・オフィスだよりfromアトランタ 第5回 症例紹介2 肺炎

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カイロ・オフィスだよりfromアトランタ 第5回 症例紹介2 肺炎

薬使わぬ「未来のドクター」
自然治癒力引き出す手助け
カイロジャーナル87号 (2016.10.15発行)より

今回は肺炎と診断された46歳の男性の症例です。この方は以前から定期的に3~4週間に1回のペースで通院されています。身体に何か問題があるわけではないが、健康維持(メンテナンス・ケア)を目的として通院されています。ご自身で早寝早起きを心がけ、食事や運動にも気を付けている健康優良な成人男性です。

しかし、今年の春ぐらいから家族や仕事の事などでストレスや疲労が蓄積していたこともあり、夏の初めに風邪をひき、こじらせてしまいました。普段ならば直ぐに回復していたのでしょうが、今回は身体の抵抗力が落ちていたのでしょう。喉の痛みから始まり、翌週には咳と高熱を発症し、その後もなかなか熱が下がらないので病院で肺のレントゲン撮影をしたところ、右肺下葉に白い影があり、肺炎と判断されました。ウイルス性か細菌性かの原因までは調べることはせず、その日は抗生物質と解熱剤を処方されたそうです。さらに、過去に喫煙歴もあることから、もしかしたら悪性腫瘍の可能性も否定できない、との事で肺の専門医を紹介され、1カ月後にCTスキャン撮影の予約を取るよう促されたそうです。そのような状況で大変落ち込まれて来院されました。彼は長年のメンテナンス患者なので、薬や抗生物質を服用するよりも自己免疫力を高め、自然治癒力で病気を治すことができることを知っています。だから、今回もあまり薬に頼らず治療していきたい、との希望でした。

実際、カイロプラクターが患者に「医師から処方された薬を飲むな」などとは大きな声では言えません。しかし、薬や抗生物質を服用、特に多用することで、一時的に症状が治まり身体は楽になっても、自己免疫力が下がり、結果的に病気が長引くケースもあると私は考えています。ですから、病気の治癒にはまず自己免疫力を高めていくことからはじめなければなりません。食事の改善、充分な睡眠、定期的な運動、カイロプラクティックでの調整、ストレス解消。この5項目を私は健康になるための5大要素と呼んでいます。具体的には、食事は白いもの、甘いものを少なくし、タンパク質(肉魚豆など)と野菜中心の生活に抗菌作用の強い玉ネギ、生姜、ニンニクを多く摂取します。睡眠は日に最低6時間以上とり、腹式呼吸、ウォーキングなどの軽い運動を毎日最低30分行い、ストレスを解消できるような楽しいこと、リラックスできる時間を一日30分以上確保。そして、週1回のカイロ調整です。

前述の肺炎患者にもこの5大要素を了解してもらい、実践してもらいました。すると、1週間後の来院時には熱も下がり咳も少なくなっていました。しかし、まだ夜間に咳と痰が絡むとの事でした。2週間後の来院時には夜間の咳も痰の量もだいぶ減少してきましたが、少し早歩きをすると息苦しいとの事でした。そして3週目、4週目の調整が終わった頃にはすっかり咳も出なくなり、息苦しさもなくなっていました。さらに、その週末には肺炎発症前にエントリーしていた市民マラソンにもちゃっかり参加し、10キロを走りきったそうです。

本人はすっかり治癒したと確信していましたが、念のため、肺の専門医を受診し肺のCTスキャンを撮るかどうか相談しました。医師からはCTを撮るよう勧められたそうですが、本人がこれだけ元気なのだから撮る必要性を感じないと説明したので、再度肺のレントゲンを撮ったところ、白い影が小さくなっていたので、肺炎が治癒したとの診断でCT撮影は行わずに済んだそうです。その時、医師から肺炎の場合、通常、レントゲン写真で回復を確認するまでには最低3カ月間かかると言われ、5、6週間の短期間で抗生物質を服用せずにここまで治るのは珍しいと感心されたそうです。

発明王トーマス・エジソンは「未来のドクターは薬を用いず、人体の骨格、食事、そして病気の原因と予防に注意を払うようになるだろう」という格言を残しています。

残念ながらUKエビデンス・リポートによると、現在カイロの有効性が証明されているのは、 偏頭痛、首、背中、腰の痛み、四肢の関節障害だけだそうです。しかし、カイロの真髄は、背骨を矯正することにより身体の自己免疫力を高め、自然治癒力を最大限に生かす手助けをすることです。この本質を理解し、カイロプラクターは治療に当たり、また患者も治療を受ければ、様々な症状への効果が期待できるのではないでしょうか。

私のオフィスには、体の調子が悪くなると「とりあえずカイロで背骨を真っ直ぐにして元気になろう」と来院される方が大勢います。みなさん、ご自分の自然治癒力を信じ、カイロ調整の効果を実感されています。私は、これからも一人でも多くの人にご自分の持つ自然治癒力を信じ、カイロプラクターが自然治癒力を引き出すお手伝いをする「未来のドクター」だと認識してもらえるよう、力を尽くしたいと思っています。

(オフィス名を、アトランタ矢島カイロプラクティックに変更しました。ご連絡は、yy@yajimachiro.comにお願いします)

矢島敬朗D.C. (やじま・よしろう)
和泉カイロプラクテイック・アトランタ(米国ジョージア州)院長
1970年東京生まれ
柔道整復師として働いた後渡米し、2009年ライフ大学卒業
上部頸椎調整をメインとしたカイロプラクテイック・ケアを実施する
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