ボクシングスーパーフライ級王者公平選手「3度目防衛成功」父・河野豊蔵氏インタビュー | カイロジャーナル

  ボクシングスーパーフライ級王者公平選手「3度目防衛成功」父・河野豊蔵氏インタビュー

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ボクシングスーパーフライ級王者公平選手「3度目防衛成功」父・河野豊蔵氏インタビュー

カイロジャーナル86号 (2016.6.17発行)より

WBA世界スーパーフライ級チャンピオンの河野公平選手が4月27日、3度目の防衛戦の勝利を果たした。本紙の昨年2月号(第82号)でも紹介した通り、父親の河野豊蔵氏(外苑前カイロプラクティック院長)はデビュー以来のサポートを続けている。豊蔵氏に心境をお伺いした。

自分を鍛える機会

――防衛戦勝利おめでとうございます。昨年10月には、亀田興毅選手との対戦を制し、防衛戦2度目の防衛に成功し、今回のインタノン・シッチャムアン選手との試合で3度目の勝利を収めました。
河野豊蔵先生は、カイロプラクターとして、選択理論心理士として、また父親として、これらの試合をどのようにサポートされましたか。

(河野)相手は、ムエタイ百戦超えの選手で、ボクシングでも50戦以上こなしてきた試合巧者。かつて公平に勝った佐藤洋太さんが、タイで世界戦に敗れましたが、そのときの勝者を打ち負かしており、波に乗る猛者でもあります。

公平が意外性で格上選手をマットに沈めたように、下馬評(格下発想)ほど怖いものはありません。だから周到な準備と、基本を身体に染み込ませる支援策の追求に終わりはありません。環境をいかに作り続けられるのか、どのタイミングでどう言えば正確に真意が伝わるのかなど、自分にとっては創意工夫と洞察力を鍛える機会です。

戦略を立て戦術を練り、共有していく作業は純粋に楽しい。そして親子だから難しいとされる関係の壁をひょうひょうと超えるのは、もっと楽しい、と思って取り組んでいます。

初めて勝ちを意識

――前回(昨年10月)の亀田戦と、今回の試合で、先生がサポートする上で違いはありましたか。

前戦は、何で日本人同士がわざわざシカゴまで行って試合しなければならないのか。興業という性格上、断れば王者剥奪(WBAからの指名試合)。僕ら親子に裁量権は全くなく、いたし方ないことは分かっていても、出発2時間前でも溜飲が下がらない思いでした。

ただ、シカゴは40年前、妻との新婚旅行で、ナショナル・カイロカレッジ(シカゴ)からパーマー大学に行った思い出の地です。竹谷内宏明先生や北海道の吉橋昌厚DCにも大変お世話になりました。当時世界一のビル、シアーズタワーの名前は変わっていましたが、夜景を再び見た時に「確かに見た」との記憶や、ミシガン湖畔の散策の思い出が走馬灯のように戻ってきました。

こうした機会のめぐりあわせで、家族全員で僕の人生のターニングポイントとしてのこの場所に今こうして訪れている。そう考えたら、急きょ心は極上の幸せ感で満たされたのでした。でも「怪我だけは避ける」この方針に変わりはありませんでした。

V3戦は、関与して16年目で初めて「勝ちを意識」。それに、結婚式を楽しみにする公平の愛妻に勝ちを上納したい気持ちもありました。いつも以上に慎重に万全な準備を行い、プライベートであっても、相手を変えようとせず、(父親としての)自分が先にどこまで(温かく心地よい信頼関係維持のため)変われるのかを意識しました。支援者の本気度が一層試されるときです。自分にしかできないことを、自らが実践するだけ。ボランティアという立場でも、この本気度は、相手の願望を熟知することで関係性が好転するだけでなく、自己評価を高められるのです。

明日のことは分からないものの、たぶん公平は、自分が進化している実感と実際の結果が伴うことで、ボクサー年齢を凌駕していくであろうと思います。

相手の頑張りに敬意

――今回「判定勝ち」という結果に、ご本人は不本意な気持ちをお持ちとおっしゃっています。この点については、どう思われますか。

相手も、家族や国家を背負い、プライドをかけて「炎のチャレンジャー」と豹変します。相手の頑張りに敬意を表します。「選手の安全性を考慮し、レフリーがもっと早く止める英断を!」は支持したいコメントでもあります。

深く充足した関係

――昨年、公平選手はご結婚されました。これから結婚式ということですが、お父さまとして一言お願いします。

河野家に「嫁を迎える」という発想は、一切ありません。お互いが一緒にいるだけで満ち足りる、そんな今の状況を大切に。仲直りの方法を知る知恵(知識ではなく)さえあれば、すれ違いや口論をするごとに深く充足した関係が年を重ねるたびに醸成して行くでしょう。

安心して任せられる

――奥さまの芽衣さんは、ヨガのインストラクターをされていて、身体のケアという点からも公平選手をサポートしているとスポーツ紙で紹介されていました。素敵な伴侶を得て、河野先生のサポートも、以前と変わるのでしょうか。

彼女は周囲にもきちんと気づかいできる礼節をわきまえた優しい職業人。アメリカでも単身生活して資格を取られただけあって、シカゴでの入国手続きや、ややこしい試合前の契約書の確認でも本領発揮。すでに安心してお任せ状態です。

今後のご活躍期待

河野豊蔵氏は、現役選手の父でサポーターという立場上、発言には非常に気を使われていますが、カイロジャーナルのインタビューということで特別にお答えいただきました。ありがとうございました。今後もよきサポート役として、また治療家として益々のご活躍を期待しています!

河野豊藏
外苑前カイロプラクティックセンター院長(東京都港区)
1949年、山梨県南アルプス市生まれ
東京カイロプラクティック研究所(港区)に1972年に弟子入りし、故・竹谷内米雄氏に師事する
85年に現在の治療院を開業
RMIT大学カイロ標準化コース(CSC)修了第一期生
柔道整復師、鍼灸師、選択理論(ウイリアム・グラッサーの開発したカウンセリング手法)心理士
プロボクサーの河野公平の父で、プライベートコーチ&トレーナーとして公平選手を支えている
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