カイロプラクターかく語りき 第2回 | カイロジャーナル

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カイロプラクターかく語りき 第2回

カイロプラクター応答せよ
カイロジャーナル86号 (2016.6.17発行)より

昨年の秋頃だったか、「業界紙は思った通りのコトをそのまま記事にしてもらえず内容を歪曲されてしまう」という旨の話が聞こえてきた。そんな中での前回の記事、何一つ歪曲されることなく掲載していただけた。当たり前と言えば当たり前。ただ、それだけの話し合いの時間を割いたのも事実。結局、問題が生じるのはコミュニケーション不足に起因するところが大きいと思っている。

さて、こうして書かせていただいている私だが、その一方でブログも細々と展開させている。書き始めてから早六年と言えば聞こえはいいが、月に一度するかどうかの更新なのでブログの体を成しているかは甚だ疑問だ。肝心の内容であるが、カイロプラクティックの話にほぼ終始する。たまに「炎上」もするが、裏を返せばそれなりの目にさらされているのだろう。

六年も続けていればその内容にも変化が見られてくる。特に最近は業界や団体の活動よりもカイロプラクター個人に向けたモノが多くなったと自覚している。団体がどうあれ、最も多くを占めているのがいわゆるフツーのカイロプラクターであることは間違いない。この大多数のカイロプラクターたちが業界活動に全く興味を示さず、各人が個人活動に徹している。これでは業界が盛り上がろうはずもない。

業界だけでなく、各団体においても風通しが悪いのだろう。会合に顔を出してもそろうのは毎度代わり映えのない連中ばかり。空気の入れ替えがないままではさすがに淀みが生じてくる。よっぽどの興味でもない限り、そんな空気の悪いところにわざわざ入って行こうなどと思うはずもない。先の見通しも悪いし、自分の声も通らない。

たとえば同窓会を開いたとしてもその足取りは重い。特に専門学校だと業界から離れていく人も少なくないらしく、同期がいないとなればどうしたって盛り上がりには欠ける。四年制の学校では廃業率こそ減るものの、もっともらしい言い訳をつけて参加して来ない。一方でカイロプラクティックのセミナーに参加して来る人も少ない。コンテンツによっては興味の有る無しで仕方のない部分があるのかと思っていたが、どうやらそういうことでもないようだ。

こうしてだんだんとそして確実に疎遠となり、行方が分からなくなっていくのだろう。やはりカイロプラクター個人個人がアクションを起こさなければどうにもならない。

私の場合、何もない期間がしばらく続くと心と身体がイベントを求めてウズウズしてくる。別に変な感染症にかかったわけではない。ただ、イベント参加の前と後ではアジャストメント、さらには精神面も含めたあらゆる面での「キレ」が変わっているのが実感できるのだ。単純にモチベーションが高まったのかもしれない。何かしらのヒントを得て体現できたのかもしれない。興奮している? そうかもしれない。

アメリカのカイロ大学には毎年「ホームカミング」という慣習がある。卒業生が「ホーム」である母校を訪れることで恩師や旧友と再会し、加えて在校生とも交流を深めるのだ。多岐にわたるセミナーも開催され、終始和やかな空間に包まれていた。日本の学校でもそのようなイベントが企画されたことがあったが、「誰も来ないでしょ」の一言で却下された記憶がある。学生時代は単なる休みでしかなかった「ホームカミング」。今ならその意義そして必要性を強く感じている。

だから私はセミナーを初めイベントには参加するようにしている。日程によってはその日の稼ぎを失う計算にもなるだろうし、加えて参加するための金銭面での負担もあるだろう。しかしそれを補うだけの対価はしっかりいただいているし、そもそも対価の大小は本人の考え方一つで決まると思っている。リスクと言えばリスクだが、そこまで高いリスクとも思わない。これをリスクなどと言っていたら開業なんて一生できないではないか。所詮は言い訳に過ぎず、それも自分自身に対しての言い訳であることがほとんどだ。

SNSなどで繋がりを求める昨今、カイロプラクターに限っては時代の流れを無視して繋がりを断つ傾向があるように思える。そうすることに何の意味があるのか、少なくとも私には理解できない。日本におけるカイロの現状を踏まえれば、より積極的な応答、発信が求められる。そうした強い意識をもって行動していただきたい。

日本にはもっと目に見えるカイロプラクターが必要なのだ。

岡井健マイプラクティスでスピーチする山本元純氏

山本元純(やまもと・もとすみ)
山本カイロプラクティック研究所(東京・杉並区)所長
RMIT大学日本校(現・東京カレッジオブカイロプラクティック=TCC)卒業
ブログ 「ちゃんとカイロプラクティックしなさい」を運営
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