第25回 腹猫背の弊害と対策 | カイロジャーナル

  第25回 腹猫背の弊害と対策

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いい姿勢でいこう 第25回 腹猫背の弊害と対策2016.05.15

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長時間の立位で足腰に疲れ 治さないと他の猫背も併発
カイロジャーナル85号 (2016.2.18発行)より

今回は、猫背の第四弾「腹猫背」の特徴と対策について解説します。

 

腹猫背の特徴は、立った時にお腹を前に突き出したような感じになる点です(写真1)。その結果、多くの場合、下肢が地面に対し前傾することになります。お腹を前に突き出す結果、バランスをとろうとして背中猫背、首猫背になりやすくなります。つまり猫背の合わせ技になりやすいのです。


腹猫背

どうして腹猫背になってしまうのか考えてみましょう。妊婦さんや、恰幅が良い人、子供を抱っこしたり、荷物をお腹の前で抱えるような人は、お腹を突き出しやすくなります。それは、バランスをとろうとして上半身を後ろに傾けたくなるからです。例えると、左手に重い荷物を持ったら、右側に身体を傾けてバランスをとろうとするのと同じです。上体が後ろに傾いたままだと顔が上を向いてしまうので、顔を正面に向けるために背中を丸めるのです。それが上部胸椎で後弯を強めてしまう要因です。

他には、単にお腹を前に突き出す立ち方がクセになってしまうケースもあります。

次に、腹猫背によって引き起こされる代表的な症状について解説します。

お腹を突き出すということは、体の軸が「くの字」になることです。立っている時の体重はくるぶしの辺りに降りて来るのが理想的とされていますが、腹猫背で立つと、足のつま先側に体重が乗ることになります。そのため、脚と腰が疲れやすく、長時間立っていると、脚腰に疲れや痛みが起きやすくなります。実際にやってみれば分かりますが、腹猫背を維持したまま、くるぶしの方(後方)に体重を載せて立とうとすると後ろに倒れてしまいそうになるはずです。

そのような事情で、腹猫背の腰痛の特徴は、長時間立っていると辛くなり、座ると楽になる点です。座ることにより「くの字」が解消されるからだと思われます。

腹猫背も腰猫背同様、腰椎や仙骨から出ている神経が影響を受けると、神経痛のような症状や、お通じの問題、生理痛などにつながる恐れがあります。

腹猫背解消法

  • 脚を肩幅に開く
  • 背すじを伸ばしたまま尻を後ろに引き、体重が踵の方に移動することを確認する
  • 尻を引いたまま、片方のつま先をできるだけ高く持ち上げる(写真2)
  • 深呼吸を2回するか、10秒数えてつま先を下ろす
  • 反対側も同様に行う


尻を引き、右つま先を上げた姿勢

注意点としては、お尻を引くと上体がおじぎをする感じになりますが、背中は伸ばしたまま行うことです。

この動作の目的は、尻を引くことによって腹部も引いて立つ感覚を体得することです。
腹猫背は、首猫背や背中猫背を併発しやすい猫背なので、腹猫背を治さないと首猫背、背中猫背も直らないということになります。思い当る方はしっかり腹猫背を解消してください。

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