スポーツカイロプラクティックの普及 第2回 伊佐和敏D.C. | カイロジャーナル

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スポーツカイロプラクティックの普及 第2回 伊佐和敏D.C.

特性違う3競技 楽しくサポート
カイロジャーナル84号 (2015.10.21発行)より

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皆様、今年は秋が訪れるのが例年より早く、あっという間に涼しくなってきましたね。オリンピックが近づいてきているので海外ではもちろん日本のスポーツカイロプラクティック業界も前回僕が執筆させていただいてから良くも悪くも色々な事が起きています。

前回は日本国内で唯一のスポーツカイロの団体の話題でしたが、今回は僕の個人的な活動を紹介していきたいと思います。僕は今、3つの競技に関わらせていただいていて今後さらにもう一つ増えていく予定です。

日本ダンススポーツ連盟(JDSF)

今まで唯一ダンスに関わったのは2013年9月に台湾の高雄で行われた世界ダンススポーツゲームズでした。その1カ月前に国際スポーツカイロ連盟(FICS)の公認カイロプラクターとして、コロンビアのカリで行われたワールドゲームズ2013に派遣されたのがきっかけです。僕自身はその大会のダンス会場で選手に施術は行っていませんが、FICSのチームメイトの施術がダンサーに高評価だったからです。その後すぐアジアで世界的なダンスの大会があったので、地元台湾と日本から参加していた僕が世界ダンススポーツ連盟(WDSF)の試合で公式カイロプラクターとして呼ばれました。

その後しばらくはダンスとの関わりはありませんでしたが、14年と15年にFICSの国際競技連盟渉外担当の先生が日本にスポーツカイロのプログラムを教えに来た時に「FICSが特に今力を入れてサポートしようとしているスポーツ」の一つにダンスがある事を知りました。ダンスはまだオリンピックの正式種目ではないので何か関わるチャンスはあるかも、と思いました。そしてWDSFの事務局長からの推薦もあり、スポーツカイロの説明を行う事ができました。JDSFの方も非常に好意的に受け入れてくれ、3月の東京オープン、5月のアジアン・ワールド・ダンススポーツ・フェスティバル、9月のダンススポーツ・グランプリで選手にスポーツカイロの施術を提供する事ができました。10月に行われる三笠宮杯にも参加する予定です。その間、競技強化部指定強化選手の皆さんへ「セルフケアの行い方」や「パートナーとできる身体のチェック方法」などの講義も行い、夏の合宿にも参加させていただきました。

ダンスに関して経験が低かったので、試合の流れもよく分からず、選手がどのタイミングでウォーミングアップを行うのか、試合の前後の準備の仕方、休憩のタイミングなど初めは全く分かりませんでしたが、大分慣れてきました。選手たちも最初はカイロがどの様にパフォーマンスに影響するか理解していなかったので試合の後に来ていましたが、最近では試合の前や合間の短い時間でも来てくれる様になり、大分カイロが浸透してきていると実感しています。

早稲田大学相撲部

相撲部ではスポーツカイロプラクターというよりメインの役割は選手の身体作りのためのストレングスでしょうか。施術担当者は別にいますが、練習中にどこか気になる部分がある選手や試合に担当者が忙しい場合は、僕も選手に施術を行います。早稲田大学相撲部創立100周年を数年後に迎えるのでチームの強化を担当していますが(どのスポーツもそうですが)相撲は特殊なスポーツの一つなので難しいです。相撲の特殊なところは一瞬で勝負がつく瞬発系のスポーツであるのと、通常のアスリートよりは高い体脂肪が必要となる事でしょうか。ハードにトレーニングを行えば、通常は体脂肪率は下がってしまいますが、体脂肪率は下げずに筋力をアップさせ、そして連戦ができる様に持久的な要素も鍛えないといけないのはなかなか難しいです。コンタクトスポーツなので怪我も多いです。特に立ち合いはお互い激しく当たり、首、腰にも負担はかかりますし、体重を支える膝にも相当な負担はかかっています。

大学では他の部活もウエイトルームを使用するので、トレーニングの開始時間の遅い相撲部が使用するのは難しい時が多いです。そんな時は道場でトレーニングをしますが、筋力も相当高くかなりの負荷が必要なので、相当追い込む必要があります。タイヤ、砂袋などを使って相撲に特化したトレーニングをいかに行うかを考えるのは大変ですが、色々と新しい事を試せるので有難いです。今年は現時点では非常に良いシーズンを送っていると思います。11月にインカレが大阪であるのでそれに向けて過去の成績に縛られず、頑張っていきたいと思います。

東京都国体競泳チーム

今までは合宿や大会の帯同を、様々なバックグラウンドを持った数人のトレーナーで行っていました。しかし東京オリンピックに向けて地元から沢山の選手を輩出したいとの思いがあり、その一環として東京都水泳協会が協会内に選手たちに施術を提供できるスペース「ケアルーム」を作りました。今年の4月からのスタートという事と、メインの対象者が国体候補選手、ケアルームの空いている時間が月曜日の午後と時間が限られているので本格的に稼働はしていませんが、徐々に対象人数が増えていけば、もっと色々な選手に施術を提供できると思います。

芸術系、格闘技系、スピード系のスポーツに関わるのはそれぞれ違った特性があり、非常に楽しいです。あとは球技系かチームスポーツがあると、一通りスポーツの分野を網羅できますね。しかし流石に一人では、出来たとしても単発での関わりが持てるぐらいでしょう。チームの育成にかかわるのは難しいので、そのために僕が所属しているスポーツカイロの団体があります。今はまだ活発な活動ができていませんが、次回記事を書く頃には何か進んでいるように頑張っていきたいと思います。

伊佐和敏 (いさ・かずとし)

 

イサ・スポーツ・カイロプラクティック(ISC)(千葉県浦安市)院長
FICSアジア代表
【資格】カリフォルニア州開業免許
認定国際スポーツカイロプラクター
NATA公認アスレチックトレーナー
米国認定スポーツカイロプラクター
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