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小児カイロプラクティックの臨床 第3回

小児カイロプラクティックの問診 臼田純子

カイロジャーナル84号 (2015.10.21発行)より

大切な親とのコミュニケーション
話しやすい雰囲気づくりを

小児の臨床では、問診というプロセスを非常に重要視している。問診によって臨床上、実に有益な情報を得られるからである。また、問診はクライアントさんとの信頼関係構築のプロセスでもある。医学的、技術的にどのように進めるべきかはテキストなどに書いてあることなので割愛し、カイロプラクティック・ケアのマネジメントの観点から問診の意義について考えてみたい。

成人と小児の違いの一つは、ほとんどのケース(特に乳幼児)では、本人の意思ではなく親に連れられて来院する、という点である。小さな子供では、経済的にも社会的にも自立しておらず、健康についての認識や知識もないので、親の判断によってカイロを受けるか受けないかが決定される。それを踏まえて、特に初回では「カイロを受けたい理由は何か」「カイロに期待していることは何か」を明らかにするように努めている。抱えている問題に大小はあっても、子を思う親心がカイロに向かわせているだろう。しかし、向かい合って座り、話を聞いても誰もが最初から本音を話してくれるとは限らない。とにかく、初回ではあまり先入観を持たずに話を聞くように心がけている。

心配なことがあるが話しても受けとめてもらえるかわからないという場合や、検診やかかりつけ医では順調に育っていると言われていても、周りにいる同じ月齢の子や兄姉と比べて我が子の成長に不安を感じていたりする場合には、本音を言いにくいかもしれない。そのような時には、筆者は保育園・学校、家庭での様子など、症状や推測される健康問題に関わるような具体的な質問をするようにしている。それから、言葉遣いや言葉選びにも配慮し、話しやすい雰囲気を心がけている。

また、子供さんが言葉をある程度理解できる場合には、親御さんが子供に話を聞かれたくない場合もある。病院では◯◯と診断されているが子供には知らせていないので、話さないでください、という方も珍しくない。そのような場合には、別室で親御さんからお話を聞くこともある。

小児カイロでは、対小児だけでなく親御さんとのコミュニケーションもとても重要である。相手の真の訴えを汲み取ることができれば、的確な治療計画に基づく満足度の高いカイロ・ケアを提供することにつながるだろう。

臼田純子(うすだ・じゅんこ)
2006年、RMIT大学日本校(現・TCC)卒業(B.App.Sc/B.C.Sc.)。在学時の授業がきっかけで小児カイロプラクティックへの好奇心が芽生え修学を継続した。
オーストラリアのカイロプラクターで小児カイロプラクティックのパイオニアであるニール・デイビスに師事し、KiroKids 小児カイロプラクティックコースを修了。
2014年12月にイギリスのマックティモニー・カレッジ・オブ・カイロプラクティックの小児カイロプラクティック修士課程修了(MSc.Chiropractic(Paediatrics))。
地元静岡市でヘルシーライフセントラルを開業するほか、RMIT/TCC卒業生で運営するクリニックのリガーレ横浜と新宿で臨床を行っている。
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