『統合医療手技学の理論と技能』安達和俊DCインタビュー | カイロジャーナル

  『統合医療手技学の理論と技能』安達和俊DCインタビュー

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『統合医療手技学の理論と技能』安達和俊DCインタビュー

『総合医療手技学の理論と技能』の著者・安達和俊DCに、新刊に託す思いや今後の取り組みについてお伺いした。
カイロジャーナル84号 (2015.10.21発行)より

――『総合医療手技学の理論と技能』では、非常に多くの手技が紹介されています。安達先生はこれまで手技療法の実技本を何冊か出版されていますが、今回の新刊はどのような位置付けになりますか?
既刊『手技療法の複合テクニック』・『手技療法の奥伝』両誌の集大成がVIDEO&DVD『手技療法の症状別テクニック』とすれば、今回の新刊は、それらをも含めた私のすべての手技療法の理論と技能の根幹の集大成です。

――実技は、その背景となる理論と、詳しい操作方法が解説されていますし、写真も多用されています。本から独学で習得していけるでしょうか。
基礎のある人なら、ある程度は独学でも学べると思います。
――自分の得意な部位や、いろいろな手技を知っている部位であれば、本の解説が即臨床のヒントとなりますが、基礎的な知識や技術が十分でないと、習得するにはハードルが高すぎるかもしれません。セミナーに参加すれば、そういったことが補えるでしょうか。
無論すべて完全にというわけにはいきませんが、本の調べ方、特に臨床の行き詰まりを打開するための本の用い方が分かり、そこが糸口となって興味をもって学ぶきっかけとなると思います。「入門実技」と「実践応用技法」の二編に分け編集してありますから、各自の入り易いところから入っていかれますので決して心配する必要はありません。
 定期セミナーも開催していますので、受講生であれば本の内容について何でも質問していただけます。

――先生が最も得意とする手技や、独自に開発して特に使い勝手がよい手技があったら教えてください。
私が独自に開発した手技の中でも特に「寛骨〈上前腸骨棘〉前下方偏位に対する実践応用技法としての安達の整復法〈Adachi’s adjustment of Pelvis〉」「実践応用技法としての安達の仙骨底前方偏位に対する整復法〈Adachi’s adjustment of anterior sacral base〉」などは、総合的な学術会議の健康部門において、外国の人々の前で発表し、英文の論文にしたということもあり、また骨盤の手技ということもあって使っておられる方も多いようです。

――本書では、手技実技だけではなく、救急救命法、正骨の歴史、法学が詳しく解説されています。これらは国家試験や卒業試験対策として学ぶことが多く、多くの本では試験に沿った内容の解説がされていますが、本書は全く試験対策的な内容ではありません。
これらは先生が治療家として重要視している内容をまとめたものでしょうか。
まず自動体外式除細動器(AED)は、接骨院(整骨院)レベルでも持つことが認められています。次に正骨(接骨・整骨を含む)の本当の歴史をもっと、もとのところから知り、カイロプラクティック・オステオパシーとのかかわりをも知って欲しかったのです。最後に法律を根本的なところから訪ね、自分の今置かれている立場を客観的に知り、猫背にならず胸を張った治療家になってほしいと考えたのです。
――法学の項目では、法律と憲法の体系など根本的な部分を解説されていますが、これは手技に関する法整備を目指すのなら押さえておきたい視点ですね。
この本のその部分を素直に読めば、誰もが必ずそこに至るはずだと思います。至らないのは、自分たちの利益ばかりを考えておられるからではないでしょうか。この部分の見出しである「己も生きよ、他も生かせ」の精神に立ち返って考えてみれば、大切なことは患者さん一人ひとりにとっての幸福をともに考えていくことのほかにはないはずです。

――臨床上、または教育活動その他で、先生の今後の方向性がありましたら教えてください。
臨床はプレタポルテ(既製服)ではなく、オートクチュール(注文服)で、教育活動は、私のライフワークであり、その狭間に普及があり、出版があります。できれば今回の新刊をお一人でも多くの方に読んでいただき、次の計画である『スポーツ障害・外傷の予防と整復』の出版につなげられたらなどとひそかに思いを巡らせている今日この頃です。ぜひお手にとって読んでみてください。

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