第23回 背中猫背の弊害と対策 | カイロジャーナル

  第23回 背中猫背の弊害と対策

カイロプラクティック、オステオパシー、手技療法の最新情報、セミナー案内、関連書籍・DVDの販売

カイロジャーナル TEL.03-3434-4236 〒105-0013 東京都港区浜松町1-2-13江口ビル別館

いい姿勢でいこう 第23回 背中猫背の弊害と対策2015.08.23

shisei_img2_20080229

第23回 背中猫背の弊害と対策
カイロジャーナル83号(2015.6.28発行)より

今回は、猫背の第二弾として「背中猫背」の特徴と対策について考えてみたいと思います。

背中猫背の特徴は、胸椎の7番8番辺りが頂点になり、胸椎が強く丸まっているタイプの猫背です。まさに背中が丸まっているので、誰が見ても猫背と分かる典型的猫背です。(写真1,2)

写真1

写真2

実は、私が脱力して座った時になる猫背が背中猫背です。自分でも横から撮られた写真を見て、「うわ~! こんなに丸まってるんだ」と驚いたことがあります。今になって思えば、10代の頃に胃の調子を崩していた頃は背中猫背が酷くなっていたのではないかと思っています。

今回書かれている内容をしっかりと理解して対策を実践していただければ、背中猫背によって背中や首肩の不調、そして胸椎から出ている自律神経の問題を抱えている患者さんに大いに役立てていただけると思います。

背中猫背は胸椎のサブラクセーション、肋間神経痛、ぎっくり背中、肩甲骨周辺のコリや不快感などに直接関係します。さらに、胸椎の7番8番辺りから上が前傾になるので、結局のところ上部胸椎、頚椎にも負担をかけてしまいます。

背中猫背の背景について考えてみましょう。胸椎は生理的に後弯している部分です。平背タイプの人は別にして、そもそも丸まりやすい部分なのです。さらに、肋骨が付いているため固まりやすい関節でもあります。パルペーションをして、胸椎の5番から8番くらいにかけて関節がガチガチになっている方は珍しくありません。これは生理的弯曲としての後弯がある上に、日常生活における下を向く動作(デスクワークやスマホ、家事など)が猫背を助長してしまうのです。

背中猫背が引き起こす可能性のある症状としては、背部痛、肋間神経痛、息切れ動悸などです。自律神経的はご存知のように、胃、肝臓、十二指腸、小腸、すい臓、脾臓、副腎などに伸びているので、様々な内臓の不調を引き起こす恐れがあります。特に胃は胃酸の調整ができなくなると、胸焼け、胃酸過多などのほか、胃もたれ、むかむかなどの不快感に見舞われることになります。

せっかくのアジャストメントも、背中を丸めて物理的負荷をかけていたら、再びサブラクセーションが起きやすくなってしまします。

そこで、患者さんが自分でできる具体的対策を紹介します。以前紹介しましたが、何と言ってもキャットレッチです。ポイントは胸椎を伸展させるために肩甲骨が背中で合わさるように肩を十分に引くことです。実際に伸びて気持ちがイイと評判なので、皆様も「気持ちイイな~」と感じながらやってみてください。いつでもどこでもできるとっても効果的な猫背解消法です。

次に、バスタオルを直径10㎝程度のロール状に丸めて、背骨とクロスするように(十字になるように)猫背の頂点に当てて仰向けになる方法がオススメです。そうすることで、自分の体重で背中猫背を伸ばすことができるのです。その際の注意点としては、長時間使わない(10分~15分程度にとどめる)、痛かったら細くする、タオルを抜く時はお尻を高く持ち上げて抜くことです。勢いをつけて腹筋で起き上がったり、体を捻って外したりすると、肋骨を傷める恐れがあるので注意してください。

この方法もとても気持ちがイイものです。家でくつろいでいる時など、つい背中が丸まりがちな時間を、むしろ背中を伸ばす時間に充ててみてください。テレビを見ながらでもできるナイスな方法です。

以上、生理的弯曲がある胸椎だからこそ、丸まりっぱなしにならないよう注意したいですね。丸まってしまう時間があることは致し方ないとして、しっかりと「反る」ことが重要です。

是非、気になる患者さんにお役立てください。

facebook公式ページへのリンク

長期連載中の記事

過去の連載記事