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  第22回 首猫背の弊害と対策

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いい姿勢でいこう 第22回 首猫背の弊害と対策2015.08.22

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第22回 首猫背の弊害と対策
カイロジャーナル82号(2015.2.28発行)より

猫背と一口で言っても、猫背の位置によって体にかかる負担が違ってきます。猫背の分類については以前触れましたが、今回はさらに詳しく踏み込んで解説します。まず第一弾として「首猫背」の特徴と対策について考えてみたいと思います。

首猫背の特徴は、頭が前に突き出たように見える点です(写真1)。下を向く姿勢から、背すじを伸ばさずに顔だけ正面を向けば再現できます。

写真1

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今回書かれている内容をしっかりと理解して対策を実践していただければ、首猫背によって首や肩の不調を訴えている患者さんに大いに役立てていただけると思います。

増える首猫背

私は猫背の中で、今後最も増えていくのが首猫背だと考えています。首猫背は頚椎のサブラクセーション、椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、上肢の神経障害など様々な問題の原因となります。

背景について考えてみましょう。首猫背を生む最も大きな理由がパソコン、携帯・スマホ・タブレット端末などの普及による姿勢への影響です。どの機器も下を向く姿勢を余儀なくします。便利さと引き換えに身体への負担を増やすといってもいいでしょう。特に下を向くことによって負担がかかるのが首です。ご存じのように頚椎は、本来前方にゆるやかに膨らんだカーブを描くべきです。ところが下を向く姿勢はそのカーブを逆にします。その結果、椎間板が後ろに飛び出す力をかけることになり、ヘルニアを引き起こしやすくするのです。

これを裏付ける新聞の記事を紹介します。記事になった調査は韓国で行われたものですが、日本も他人事ではないでしょう。

「韓国の国民健康保険公団が、07~11年の頸椎椎間板ヘルニアの患者数を調べたところ、年平均で8%増加。特に11年は前年比で12%も増えた。増加率は、20代が15%と最も高かった。この原因について、スマホを使うとき長時間うつむくことが首に負担をかけているとの見方が示された」(毎日新聞13年7月16日朝刊)。このことからも、首にとって良くない環境で過ごしているということを自覚し、しっかりと対策を行うべきなのです。

日常の対策

具体的対策を紹介します。まずは、下を向いた分の「埋め合わせ」をするキャットレッチです(カイロジャーナル13年2月号で紹介)。肩甲骨が背中で合わさるように肩を十分に引いて、頭を後ろに倒します。詳細は「キャットレッチ動画」で検索してください。

次に、枕をなるべく低くすることです。頭を載せた(沈んだ)状態で枕が10センチ以上ある人は首猫背を助長してしまいます。バスタオルを畳んで枕代わりにし、段階的に低くしていくことをお勧めします。

下を向いた後で顔を上げる時に、顔だけ上げるのではなく、背中から伸ばすように心がけることが大切です。この際、正面を向いたまま(アゴを上げずに)、後頭部を後ろに引くようにすると良いでしょう(写真2)。

写真2

写真2

次に、パソコンモニターの最上部が背すじを伸ばした状態で目の高さになるようセットします。スマホや携帯を使う時はなるべく高い位置で操作することです。

それと、リュックサックを使う人はストラップをキツメに締めて背負うことです。ストラップが緩いと、バランスをとるために首猫背になりやすいのです。

以上、下を向かざるを得ない日常生活だからこそ、丸まる必要が無い時に丸まらないことと、埋め合わせが重要なのです。

是非、今回の記事を首猫背の患者さんに対するアドバイスとしてお役立てください。

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