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  第18回 日常生活における姿勢習慣の問題点 1

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いい姿勢でいこう 第18回 日常生活における姿勢習慣の問題点 12015.08.18

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第18回 日常生活における姿勢習慣の問題点 1
カイロジャーナル78号(2013.10.25発行)より

私たちは日常生活で、意識をせずに様々な姿勢をとっています。その知らず知らずのうちにとっている姿勢が背骨に負担をかけ、サブラクセーションの原因の一つとなります。

今回から数回にわたって、日常生活でどんな姿勢に注意すべきか、そして実際にどうすれば良いかという対策についても触れていきます。それらを実践していただき、サブラクセーションが起きにくい体づくりをしていただけたらと思います。

座る姿勢に注意

私は、猫背の諸悪の根源は「座る姿勢にある」と考えています。過去に分析した数千名の姿勢からも、立っているときと座っているときを比較すると、圧倒的に座っているときの背中の丸まりが強くなっていました。立っているときに姿勢が良くても、座っているときには猫背になる方が大勢いますが、座っているときに姿勢が良くて(S字弯曲が保てていて)、立ち上がると背中が丸まるという人はまずいません。ということで、座り姿勢を改善することができれば、立っているときの姿勢は自ずと改善してくるのです。

さて、座る場所を考えたとき、大きく分けると椅子か床に分かれます。実は、椅子でも床でも無意識に座ると背中は丸まりやすくなります。なぜなら、座る姿勢は大腿骨を前に伸ばすので、骨盤が後ろに傾きやすいからです。骨盤が後ろに傾いてしまうと、もはや腰椎の前弯は保っていられません。骨盤後傾と腰椎の後弯はセットです。試しにやっていただければわかりますが、骨盤が後傾した状態で腰椎の前弯をつくるためには、のけ反るしかありません。これではもはや「座る」とは言い難くなります。

椅子に座る際、浅く腰掛け背もたれに寄りかかったり、脚を組むと必ず背中は丸まります(写真1)。また、脚を組む姿勢やヒジ掛けに寄りかかると背骨や骨盤の左右の歪みを生むことになります(写真2、3)。

床に座る際は、あぐら、体育座り(両膝を抱えて座る)、長座(足を延ばして座る)、手を後ろについて座るなど、どれも骨盤が傾きやすい座り方です(写真4~7)。床では正座以外の座り方はどうしても猫背姿勢になりがちなのです。また、横座りは背骨の左右の歪みを生みます(写真8)。

写真1

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それ以外に、特に注意すべきなのがソファーです。ソファーは一般的に座面が柔らかいため、体が深く沈み込みます。深く沈み込む分、背中が強く丸まってしまうからです。腰痛の人は、ソファーに座るのを避けたほうが良いでしょう。

対策

背骨にとって理にかなった形は、ゆるやかなS字弯曲です。座りながらも理想的なS字弯曲を保つための対策は、以前このコーナーで解説した「座り方のコツ」の実践です。ポイントは骨盤を立てた状態を維持することです。そのための方法を改めて紹介します。

  1. 背もたれのついている椅子に、背すじを伸ばしたまま前かがみになる
  2. 前かがみのまま、背もたれに当たるまでお尻を後ろに引く
  3. 上体を起こす

ただし、背もたれが傾いている椅子は注意してください。体全体で背もたれに寄りかかると、ふんぞり返ってしまいます。ポイントは背もたれに仙骨周辺をしっかり当てて、上体は自分で立てることです。背もたれが骨盤を倒れないように止めてくれるので、自分で立てるといってもそれほど大変ではないはずです。そうすることで、骨盤が立ちゆるやかなS字弯曲を保つことができます。

床に座る際も、壁やソファー、ベッドの縁など「寄りかかれるところ」を探し、先ほど紹介した前かがみになって尻を引いて座るという座り方を実践することです。あぐらが最もやりやすいでしょう。そうすることで、床でもS字弯曲を保つことができるようになります。

今回は座る姿勢は丸まりやすいという話をしました。次回は荷物の持ち方や立ち方が背骨の歪みとどのように関係するかについて解説いたします。

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