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  第8回 猫背にならない座り方のコツ

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いい姿勢でいこう 第8回 猫背にならない座り方のコツ2015.08.08

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第8回 猫背にならない座り方のコツ
カイロジャーナル68号(2010.6.24発行)より

この連載を始めて3年目に突入です。最近、「姿勢」という言葉を目にする機会が増えたような気がします。ひょっとすると、姿勢の大切さに対する関心が高まっているのかもしれません。

さて今回は、「猫背にならない座り方のコツ」について解説いたします。

まず、1.背骨をどのように保つべきなのか、2.人は座ったときに猫背になりやすい、という2つの点について解説させていただいた後で、実際の座り方について説明します。

このちょっとしたコツを知ることで、楽に良い姿勢を保つことができます。あとは実践していただいて、背骨や体への負担を減らせていただければと思います。

1.背骨をどのように保つべきなのか

皆様もご存じのように、背骨の理想的な形は横から見たときはS字弯曲(頸椎と腰椎は緩やかな前弯、胸椎は緩やかな後弯)をしていて、前後から見たときは真っ直ぐです。椅子や床に座ったときも、このS字弯曲を保つ座り方をした方が、体に負担をかけずに済みます。

2.人は座ったときに猫背になりやすい

なぜなら座る姿勢は大腿部を前に出すので、股関節が前に引っ張られるかたちになり、骨盤が後ろに傾くからです。骨盤が後傾することで、その上に乗っている腰椎は後弯せざるを得ない(丸まらざるを得ない)のです。やってみていただければ、すぐおわかりいただけると思いますが、あぐら、体育座り、長座(両足を真っ直ぐ伸ばす座り方)の姿勢で腰椎前弯を保つことは困難です。

なお、柔らかいソファーは、深く沈み込んでしまうことで余計に背中が丸まったり、体重移動がしにくくなったりするので要注意です。腰痛の方が、ソファーに座らない方がいい、というのはそのような理由からです。

では、実際に猫背にならない座り方のコツを説明します。ポイントは「背もたれを有効利用すること」です。そこで、この座り方を実践するための条件が2つあります。

  1. 背もたれが座面に対して直角であること
  2. 背もたれが後ろに倒れないこと

写真1

写真2

写真3

写真4

の2つです。この条件を満たした背もたれに対し、やや前かがみになって背もたれとのすき間がなくなるまでお尻を引きます(写真1,2)。上体を起こします(写真3,4)。これで骨盤を立てておけるのです。なぜなら骨盤のPSIS(上後腸骨棘)が背もたれに当たって、骨盤が倒れることができなくなるからです。たったこれだけのことですが、効果は絶大です。

写真は椅子に座る場面ですが、床に腰掛けるときも同じ要領です。壁、タンス、ベッドの縁、座椅子など、「寄りかかれるところ」(背もたれの代わり)に対し、床との角までお尻を引いて上体を起せばいいのです。

この座り方のポイントです。

  • 椅子でも床でも、背もたれが90度であれば寄りかかると楽です。
  • 骨盤が倒れない背もたれの高さ(約15㎝)があれば、骨盤は立てておけます。
  • お尻の引きが不十分(前かがみになった状態でお尻と背もたれの間にすき間ができる状態)だと骨盤が傾いてしまうので効果がありません(中途半端に引いてもダメ)。
  • 電車の椅子は思いのほか、このコツを実践しやすい。
  • 背もたれが斜めになっている場合、背もたれの前に寄りかかっても曲がらない板状のもの(硬質の断熱材など)をひもで固定し、すき間にタオルなどを詰めて、背もたれを90度に調整するといいでしょう。

たったこれだけのことですが、効果は絶大です。ぜひ実践してみてください。

7月より「姿勢教育塾」が「日本姿勢教育協会」に名称変更いたします。これからも、よろしくお願いいたします。

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