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いい姿勢でいこう 第6回 姿勢から考える「肩コリ」について2015.08.06

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第6回 姿勢から考える「肩コリ」について
カイロジャーナル66号(2009.10.16発行)より

姿勢の悪さ(背骨に負担のかかる姿勢)はサブラクセーションの原因になるばかりでなく、様々な症状を引き起こします。その中でも特に一般的なものが肩コリでしょう。参考までに、デスクワークがメインのOLに対するアンケートでは「慢性的に凝る」と「たまに凝る」を合わせると約9割になります。つまり肩コリを感じないOLは10人に1人しかいないことになります。

ということで、今回は肩コリと姿勢の関係について解説します。「肩コリ」を考える上で少しでも参考にしていただけたら幸いです。

私は「姿勢が悪いのに肩が凝らなかったら、凝らないほうがおかしい」と思っています。どうしてそのようなことが断言できるのかを、①「筋肉の状態」、②「頭の重さ」、③「背骨の役割」の関係から説明します。

①筋肉の状態

言うまでもなく「コリ」は筋肉で起きます。姿勢から考えた場合、「肩コリ」の原因は頭や腕の重さを筋肉で支えさせた結果、筋緊張⇒血管を圧迫⇒血行不良⇒筋疲労⇒筋繊維が詰まったままになる(硬いままになる)。その状態が「コリ」です。

②「背骨の役割」

背骨には「大黒柱」として、頭や腕を含む上半身の重さを支える働きがあります。頭の重さを「背骨」で支えることができれば、筋肉を使う必要がありません。つまり重さを「筋肉」で支えるか「骨」で支えるかが、凝るか凝らないかの決定的なポイントです。

この仕組みをわかりやすく説明する上で、私は「だるま落とし(積み木)」を使います。背骨は頚椎から腰椎までの24個の椎骨に頭を載せた「積み木」です。背骨が積み木として立っていられる状態であれば補助は必要ありません。ところが、背中が丸まったり、左右に傾いている姿勢では、背骨は積み木として立っていられない状態(本来なら崩れてしまう状態)です。なぜ崩れないで立っていられるかと言えば、筋肉が補助をしてくれているからです。そこで、問題になってくるのが筋肉にどれだけ負荷をかけているかということです。

③頭の重さ

頭の重さは体重の約8%と言われています。体重63キロの人で約5キロになります。ボーリングのボールでいうと11ポンド、もしくは水の入った2リットルのペットボトル2本半と同じ重さということになります。この重い頭が、座っていても立っていても背骨の一番上に乗っているのです。

そこで「姿勢と肩コリ」の関係を理解していただくために、写真のようにボーリングのボールを空中で支えてみます。腕の筋肉は負荷をかけられたことによって硬くなります。これが「コリの原因」です。これが肩周辺の筋肉で起きるから「肩コリ」になるのです。

重たい頭を筋肉で支えさせておきがなら、コリに効くと言われる塗り薬や貼り薬、ネックレスなどを使っても根本的な解決にはなりません。いかに見当違いなことをやっている人が多いかということです。

以上のことを踏まえ「姿勢が悪いのに肩が凝らなかったら、凝らない方がおかしい」ということになるのです。極端な話、姿勢が悪いままで肩コリを感じないようにするというのは、「画びょうを踏んでも痛くない体にする」というのと同じです。そんなことはできません。繰り返しますが、肩は凝りたくて凝っているのではないのです。

国民病とも言われる「肩コリ」を根本的に解決する上で、姿勢の問題は切っても切り離せないと言えるでしょう。

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