第3回 理想はサブラクセーションが起きにくい体カイロプラクティックジャーナル

  第3回 理想はサブラクセーションが起きにくい体

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いい姿勢でいこう 第3回 理想はサブラクセーションが起きにくい体2015.08.03

碓田顔写真

第3回 理想はサブラクセーションが起きにくい体
カイロジャーナル63号(2008.11.28発行)より

早いもので、この連載も3回目となりました。今まで「悪い姿勢はどうしていけないのか」、「姿勢の大切さを語る上での前提」について解説してきました。今回はカイロプラクターである私が、どうして「姿勢教育」に情熱を注ぐのかということについてお話しします。それは背骨の問題と姿勢が密接に関係しているからでもあります。

サブラクセーションを引き起こす要因の一つが「姿勢」にあるということは、カイロプラクティックの学校でも、その他多くのセミナーに参加しても聞かされてきたことです。つまり、悪い姿勢はサブラクセーションの元であるということに異論はないと思います。特に私は「体に負担のかかる姿勢」が、その最大の要因だと考えています。

カイロプラクターの方であれば、「こっちがどんなに素晴らしいアジャストメントをしても、普段悪い姿勢を取っていたら台無しになっちゃうよ」と感じることはないでしょうか。実際、普段何気なく取っている様々な姿勢によって、背骨の歪みがつくられてしまうことが非常に多いのです。

日々様々な問題を抱えてやってくる患者さんの中には、「先生がどうにかしてくれる」と思っている方が大勢います。確かに先生に対する信頼は大切ですし、技量の違いによって結果が違うのは確かです。しかしどんな名医にかかっても、本人がアルコールを止めないで、アルコール中毒を治すことはできないのです。それと同じことが姿勢とサブラクセーションの関係にも言えると思うのです。

私はカイロプラクターです。カイロプラクターは脊椎のサブラクセーションをアジャストすることが仕事です。ですから、正確にアジャストするための技術を磨いたり、知識を増やしたりしてきました。これからもそのための努力は惜しみません。

そのことを踏まえた上で、言わせていただきます

アジャストする技術がものすごく上達したとします。でも患者さんからすると本当は「そもそもサブラクセーションが起きないに越したことはない」はずです。サブラクセーションが起きにくい体にするということは、できてしまったサブラクセーションをアジャストすることと同様か、あるいはそれ以上に大切なのではないでしょうか。さらに、アジャストメントの効果を持続させるという観点からも、我々カイロプラクターは、サブラクセーションが起きないようにするためのアドバイスもできなくてはいけない(できた方が良い)と思うのです。

もし、起きてしまったサブラクセーションをアジャストすることだけがカイロプラクターの仕事であるとするなら(起きないためのアドバイスを一切しないとしたら)、結局カイロプラクティックも、サブラクセーションに対しての対症療法であるような気がして仕方がないのです(それでいいと言われてしまえばそれまでですが)。

たとえ反発されたとしても、私はサブラクセーションを起こしにくい体をつくることも、カイロプラクターの重要な仕事だと考えています。そこで、サブラクセーションの大きな原因となる「姿勢」の大切さを訴えていこうと決心したのです。そして私の目的は「姿勢の大切さをわかってもらう」ことだけではありません。真の目的は、実際に「姿勢のいい人になってもらうこと(背骨に負担をかけない姿勢を維持してもらうこと)」です。それが姿勢の悪さが原因となっている健康上の問題を減らすことにつながるからです。

私が6年半にわたって姿勢教育を続けてきて思うのは、どの講演や授業でも、「この話を待っていました」という方や、必要としている方が大勢いるということです。これからも、姿勢の正しい指導を待っている大勢の方のために情熱を注いでいこうと思っています。

でも、私一人にできることは限られています。そこで「姿勢教育塾」を通して、「姿勢教育の大切さ」を世の中に広めていってくれる人を育てているのです。この考えに賛同していただける方が一人でも多く現れ、日本全国で「姿勢教育塾」が受けられるようになったとき、私は真剣に「日本の健康」が変わると信じているのです。

碓田書籍表紙

碓田新刊

本紙連載でお馴染みの碓田拓磨DCが、常々ライフワークと言ってはばからない、「姿勢」をテーマにした念願の単行本を、このほど主婦の友社から上梓した。タイトルは「病気をハネ返す姿勢、病気を呼びこむ姿勢―その症状、隠れ原因はあなたの姿勢」である。

日頃、早稲田大学保健体育科で講義されている「姿勢と健康」、また科学新聞社の会議室でも開講されたことのある「姿勢教育塾」の内容を、あえて学術的にならず、一般向けに書き下ろしたものである。

同書は、1.悪い姿勢がなぜいけないのか 2.よい姿勢について 3.コリ、痛みのメカニズム 4.背骨と神経の関係について 5.よい姿勢を保つためのコツ 6.よい姿勢を未来に伝えていく、の6章から成り、姿勢を正しく保って不快症状を改善するコツや、簡単な体操についても詳しくやさしく説明している。また、カイロプラクターならではの臨床経験による考えも、随所に活かされた内容となっている。価格は税込で1155円。

碓田 拓磨D.C.(うすだ たくま)
1967年 長野県生まれ
1992年3月 早稲田大学社会科学部卒業
1992年4月 (株)リクルート入社
2001年3月 米国アイオワ州パーマーカイロプラクティック大学卒業
2002年2月 虎ノ門カイロプラクティック院開業
2005年4月 早稲田大学オープンカレッジ「姿勢と健康」講師
2010年 一般社団法人日本姿勢教育協会理事
「健康な人はなぜ姿勢がいいのか」(主婦の友社)
「即効1分間キャットレッチ 肩こり・腰痛 こんなにラクになるなんて(青春出版)
テレビ出演
となりの子育て(NHK教育)
世界一受けたい授業(日本テレビ)
ホンマでっか!?TV(フジテレビ)
あさイチ(NHK)
はなまるマーケット(TBSテレビ)
首都圏ネットワーク(NHK)
あげるテレビ(フジテレビ)

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