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いい姿勢でいこう 新連載2015.08.01

新連載 第1回 いい姿勢でいこう
カイロジャーナル61号(2008.2.29発行)より

碓田拓磨氏

本紙でこれまでも「フィロソフィー・ナイト」での名司会ぶりなどを紹介してきた碓田拓磨氏は、虎ノ門カイロプラクティック院の院長として臨床に携わる傍ら、早稲田大学の保健体育科目「姿勢と健康」や、「姿勢教育塾」の講師としての顔も持っている。早稲田では定員70名の枠に応募が殺到し、定員を100名としてもなおかつ、300名以上の応募があるという。そこで本紙では、碓田氏にこれまで行った講義の中から選りすぐりの部分を紹介していただくようお願いし、快諾を得た。今号より特に連載回数を決めずに、碓田氏に姿勢の大切さを思いっ切り説いていただく。

私がカイロプラクティックの道に進むきっかけになったのも「姿勢と健康」という講座を受けたからです。このコーナーで、「姿勢の大切さ」の理解を深めていただければ幸いです。

さて、皆さんに質問です。そもそも、悪い姿勢はどうしていけないと思いますか?

姿勢の悪さは、一般の人が想像している以上に様々な悪影響を与えています。先ほどの質問に対する、私なりの答えを言うと「日常生活で損をするから」ということになります。そして、そう言い切れる3つの大きな理由(見た目の悪さ、精神的悪影響、肉体的悪影響)について解説します。

理由その① 外見で損をしている

あなた猫背よ」と言われて喜ぶ人はいません。「猫背」という言葉は「格好の悪さ」を意味するからです。その結果、着飾っても、オシャレをしても台無しということになってしまいます。

続いて『うしろ姿に年が出る』という言葉があります。人は年を取ると背中(腰)が丸まっていくイメージがあるのです。つまり背中(腰)が丸いと、どうしても「老けて見える」のです。その結果、若づくりしても台無しということになってしまいます。

さらに、『肩を落とす』という言葉があります。落ち込んでいるときなどに使われる表現です。「肩を落としている」状態は「下を向いている=背中が丸まっている」状態です。つまり「背中が丸まっている姿勢」は「落ち込んで見える=しょぼくれて見える」のです。

極端な例ですが、あなたが2人の異性とお見合いをしたとします。背中が丸まっている人とそうでない人(顔その他は同じような条件)だったらどちらを選ぶでしょうか。つまり、しょぼくれて見えることで、人やチャンスを遠ざけてしまっている(外見で損をしている)可能性があるのです。

理由その② 気分(精神)的に損をしている

唐突ですが、皆さん、背中を丸めたまま「私は元気一杯だ」と言ってみてください。次に、背すじを伸ばして「私は落ち込んでいる」と言ってみてください。さらにセリフを入れ替えて何度か繰り返してみてください。

気分的に違いが生じることを実感できた方は、この状態が何年何十年と続けば、その人の生活に少なからず影響するということが想像していただけると思います。

理由その③ 肉体的に損をしている

『骨格への負担』・・・

悪い姿勢は物理的に骨格へ負担をかけます。つまり高層ビルの柱が曲がっていたら支えるのが大変だということです。この物理的な負担が長年にわたると、骨の変形、背骨関節への悪影響、動作の制限や椎間板ヘルニアの原因にもなり得ます。

『筋肉への負担』・・・

背中を丸めたり、左右のバランスを崩した姿勢は、体を支えるのに「筋肉」の補助が必要になるので、当然ですが筋肉は疲れてきます。これは重たいものを持ち上げていたら辛くなるのと同じ理屈です。この負担がコリ、だるさ、重さ、張り、最後は痛みという症状につながるのです。

『神経への負担』・・・

姿勢の悪さは背骨への負荷を増加させます。その結果、脊髄や脊髄神経に影響が及ぶと、様々な健康上の問題へつながるのです。

以上、姿勢の悪さがいかに背骨に悪影響を与えているか=健康に悪影響を与えているか、また「見た目」という面でもマイナスになっているかということです。これが私の言う「日常生活で損をしている」ということなのです。

もちろん、これらの弊害を知っただけで姿勢が良くなるわけではありませんが、「悪い姿勢はどうしていけないのか?」という問いかけに対する「明確な答え」がなくては、姿勢に気をつける意識が持てないのです。ましてや他人に良い姿勢を取らせることはできません。

自分が生きている間に実現するのは不可能ですが、私には「背中の丸まったお年寄りがいない世の中をつくる」という夢があります。それは「姿勢の悪さが原因となっている背骨への負担を減らすこと=健康上の問題を減らすこと」につながるからです。

この6年間、約1400名の学生や社会人の方に「姿勢」の授業を続けてきて、関心の高さをひしひしと感じつつ、ますます「姿勢を語る」必要性が増していくと確信しています。

一人でも多くの人の姿勢を良くする=背骨への負担を減らすことができるように、これからも精一杯頑張ってまいります。

碓田拓磨氏

なお、今回は第1回目ということで、少々緊張しながらも私なりに書かせていただきましたが、今後連載を続けていくにあたって、一人でも多くの方々に姿勢の大切さをお伝えできればと思っています。ご意見があれば、ぜひお寄せください。できるだけ反映させていきたいと思います。

また、早稲田での講義は無理かもしれませんが、姿勢教育塾のほうはお受けいただくことができますので、姿勢にご興味のある方は、ぜひ一度私の講義を聞いてみてください。

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