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スパイナル・コントロール 体幹機能と腰痛の最新科学


カイロジャーナル83号 (2015.6.28発行)より

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結論は出にくいのだが…

スパイナル・コントロール 体幹機能と腰痛の最新科学Paul W. Hodges他著渡邊裕之監訳368頁ナップ発行5940円

腰痛の原因は様々で特定し難いと言わて久しく、「研究によって明らかにされたのは、大多数の腰痛の原因は特定できないことだった」などとテレビ等で一般人向けに説明されるに至っている。実際、腰痛に関する研究論文は、読めば読むほど「結局白黒つけられない」ことが多過ぎて、最新の研究情報を知るよりも手技技術を少しでも上げる努力をする方がよほど役立つ、という気になっても不思議ではないだろう。

その感覚で読むなら、本書も「白黒つけられないことが多い」という印象になるだろう。脊椎がどのように制御、コントロールされるかという視点から腰痛を見るので、還元主義的(細部に分解する)ではなくシステムアプローチ的(各部だけでなく、部分同士の相互作用がシステム全体に与える影響も考慮する)研究に焦点を当て紹介する。この手法はPanjabiにより提唱され、腰痛研究のパラダイムシフトとなったが、厳密な検証が難しい。本書はシステムアプローチに関する理解を促進させ、脊椎研究を統合するロードマップに発展させていくことを目的としている。

結論が出にくく、臨床と直結しにくい面もあるが、手技療法にとっても礎となる研究分野である。関心を持ち、研究を尊重し、臨床に生かすという態度が臨床家に望まれるところであろう。

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