新刊紹介  関節のメッセージを聴け! | カイロジャーナル

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新刊紹介  関節のメッセージを聴け!


カイロジャーナル83号 (2015.6.28発行)より

痛みにかかわる感情そして食事

関節のメッセージを聴け!関節痛の予防と治療ジャン=ピエール・バラル著野原道広 監訳308頁科学新聞社刊3456円
 

世界的に高名なオステオパスのバラルDOが、関節痛の症例を通じて、その予防と治療の方法をガイドする。前著『体からのシグナル』の続編とも言える本である。食べ物の指南や、感情とケガの因果関係などは一般の人にとっても参考になることが多く、オステオパシーを取り入れている治療院では患者教育の資料として使うことも可能である。

しかし本書は究極的には治療家へのメッセージである。患部の治療だけに目を向けるのではなく、その人の痛みを包括的に理解することが身体のメッセージを聴くということであり、そのこと自体が症状を緩和させる、ということを長年の臨床経験をもとに説明する。感情や哲学的信条が関節の痛みと深くかかわることや、特定の感情と特定の関節との密接な関係も述べている。

心理、哲学的観点だけでなく、食生活、運動、休息、呼吸、姿勢などが健康に及ぼす影響も詳しく解説される。これらを理解し、患者が自己コントロールできるようになれば、患者の症状は大きく改善することが期待できる。

食事に関しては、フランスと日本の違いも考慮して読むべきかもしれない。乳製品や赤身肉の食べ過ぎと言っても、通常の摂取量にかなり違があるからだ。

食物による自然療法もいろいろと紹介されている。ちりめんキャベツによるプロサッカー選手の膝治療などは、思わず試してみたくなる逸話だろう。しかし日本ではまず売っていない品種なので、普通のキャベツでどうなるかやってみるしかない。フランスならではを感じられるのもこの本の魅力の一つであろう。

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