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カイロジャーナル71号

71号(11.6.26発行)
論壇
日本にもトルクリリース・センター
WFC世界大会、ブラジルで開催
米海軍の筋骨格系治療

論壇
WFCから返答なし
セミナー続行の意志は不変カイロプラクティック・セミナーの受講資格をめぐり、科学新聞社では、昨年夏から世界カイロプラクティック連合(WFC)へ書簡を送るなどで当社の要望と意見を明確に表明してきました。当社の意見は、1.「カイロプラクターは非カイロプラクターにアジャストを教えてはならない」というWFCの規定には、“カイロプラクター” “アジャスト”の定義に議論の余地があること、日本の法律的、社会的環境にそぐわないことから、当社は従わない 2.従わないことに対しては、自由を尊重し制裁を加えないでほしい、というものでした。WFCからは当社に「4月のWFC世界大会の場で話し合いを持ち、その結果を報告する」との回答をいただきましたが、世界大会後、返答はありません。しかしどちらにしろ、カイロ・セミナーを続けていく意志は変えようがないので、返答の有無で今後の対応が変わることはありません。海外のカイロプラクターからは「日本国内でよく話し合い、問題の解決を」というコメントもいただきました。しかし、問題の発端は、WFCが自ら動いて当社のセミナーを差し止めた事にありますし、また、その根拠としての「WFC政策声明」があります。ですので、当社はWFCに対し要望と意見を述べる必要がありました。当社のセミナー活動に対し、WFCおよびその所属団体である日本カイロプラクターズ協会(JAC)が今後も介入してくるかどうかは不明です。どのような介入があろうとも、施術者のみなさまには、法的、社会的に問題のない活動への参加は個人の自由であるという当然の権利と、治療家としての発展、カイロプラクティックを通しての人々への貢献という観点からセミナーの意義を認識いただければと思います。当社としては、特に海外講師を招く際に、セミナー活動に対するWFC関係者からの介入の可能性と当社のスタンスをよく説明し、理解を深めていただくように務め、セミナー開催を可能にしていきたいと思います。国内外の日本人講師には、このような状況は既にご理解いただいており、今後も魅力的なセミナーを計画しております。3回にわたって、論壇で当社のセミナー実施の意志について述べて参りましたが、これで終了し、今後は実行に徹したいと思います。(本紙編集部=櫻井京)

日本にもトルクリリース・センター
技術習得の機会提供初期カイロプラクティック哲学を現代科学で裏付け、臨床的にも実績をつくってきたカイロプラクティックのテクニック、トルクリリースの教育拠点となるトルクリリース・センター・ジャパンが、遠藤光政DCが中心となり設立された。トルクリリースの創始者、ジェイ・ホルダーDCはサブラクセーションを研究の中心に置き、その科学的解明を目指すと同時に、サブラクセーションを取り除く治療法を構築してきた。ホルダーDCは、30年以上、カイロプラクティックの臨床に携わり、トルクリリースの理論と実践に尽くしてきており、特に薬物などの中毒症や脅迫症などに対するカイロ治療の実績が高く評価されている。トルクリリース・テクニックは、アメリカのカイロプラクターに普及しているほか、近年カナダ、オーストラリア、イギリスにもトルクリリース・センターが設立され、教育活動が行われている。これにより多くのカイロプラクターが、サブラクセーション治療の新たな方法としてトルクリリースを臨床に取り入れるようになってきている。この度、日本にトルクリリース・センターが設立されたことで、日本国内でもトルクリリース・テクニックを学ぶ機会が提供されるようになる。トルクリリース理論では、脊椎サブラクセーション複合体は、脊椎が完全に良好な状態を発現していない状態で、神経生理学的メカニズムでは報酬欠陥症候群と位置づけられる。治療方法は、トルクとリコイルが可能な独自のアジャスト器具、インテグレーターを用いる。インテグレーターを開発するに当たっては、ランダム化比較試験も行い、科学的裏付けを重視しているので、カイロ界のみならず医学界にも広く認められているという。日本でのセミナーの予定など、トルクリリースに関する問い合わせは、事務局まで。●トルクリリース・センター・ジャパン事務局=Tel.042-711-6400

アジャストするホルダーDC

アジャストするホルダーDC


WFC世界大会、ブラジルで開催
国内外から900人超参加世界カイロプラクティック連合(WFC)が2年に一度開く世界大会が4月6日~9日、ブラジル・リオデジャネイロで開かれた。ラテンアメリカでの始めての開催で、国内外から900人以上の参加者が集まった。ブラジルには既に600人のカイロプラクターがおり、現在2つの大学にあるカイロ養成科では700人が学んでいる。世界大会の開催は、ブラジルカイロプラクティック協会と、この2つの大学の協力により実現した。学術講演は、スポーツカイロプラクティック、頚椎の診断と治療、脊椎マニピュレーションの意義、カイロ業の新たなモデルなど、様々なテーマで行われた。テクニック・セミナーは、ファーDCによるアクチベーター・メソッド、リーヒーDCによるART、へウィットDCによる小児カイロ、ジェイコブDCによるマッケンジー法、ジャルディンDCによるテーピングと多彩な内容が盛り込まれた。世界大会に付随して、WFC加盟団体総会、国際スポーツカイロプラクティック連盟(FICS)会議、世界カイロプラクティック学生会議(WCCS)年次総会も行われた。カイロプラクターの研究の表彰は、最優秀賞であるスコットハルデマン賞が「筋骨格系の胸部痛に対するカイロ治療のランダム化比較試験」の研究論文を書いたデンマークのジャンセンストックケンダルDCらのグループに贈られた。第二位の賞はブラジルの研究グループに、第三位の賞はオーストラリアの研究グループにそれぞれ贈られた。次回の開催は2013年、アフリカ唯一のカイロ学科のある南アフリカの港町、ダーバンで行われる予定である。

米海軍の筋骨格系治療
諮問委員にカイロプラクター抜擢米海軍の現役軍人の健康維持に重要な指針を決める諮問会議の委員に、海軍出身のカイロプラクター、ウィリアム・モーガンDCが任命された。米軍の医療政策を直接決める諮問委員にカイロプラクターが抜擢されたのは始めてのことで、米国カイロ関係者の間では、モーガンDCの今後の活躍が期待されている。モーガンDCは、17歳で海軍に入隊、衛生兵として様々な実務をこなした。その後、パーマーウエスト大学を卒業し、病院で働くカイロプラクターの草分け的存在として、カリフォルニア州の病院で治療に当たった。その後は、メリーランド州の米国海軍医療センター(NNMC)に移り、現役軍人のほか、政府高官や軍の要人も多く治療した。場合によっては、政府高官の出張に同行し、治療に当たることもあった。また、医師や研修医に対する講義活動や、軍の健康コンサルタントの仕事も積極的に行ってきた。カイロプラクターの教育にも熱心で、多くのカイロプラクターをNNMCの研修生として受け入れ、軍人へのカイロ治療の普及に貢献した。また、いくつものカイロ大学の講師としても活躍している。今回のモーガンDCの任命は、これまでの多彩な活動が認められた結果だろう。米軍では、軍人の病欠の原因に、戦闘での怪我よりも腰痛や頚部痛などが多いことが問題視されている。この諮問会議では、筋骨格系の治療ガイドラインを新たに作成することになっており、米軍全体の治療指針として機能することが期待される。

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