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カイロジャーナル64号

64号(09.3.18発行)
カイロ事業開始40周年「It’s CHIRO ! 2009」にあたって
米オバマ大統領、カイロを重要視
「アプライド キネシオロジー(AK)シノプシス」改訂版の翻訳を終えて

カイロ事業開始40周年「It’s CHIRO ! 2009」にあたって
1969年(昭和44年)12月、我が国初の本格的カイロプラクティック専門書、『カイロプラクチックの理論・応用・実技』が小社から翻訳出版された。日本語版の出版を熱望した故竹谷内米雄(たけやち・よねお)氏、監訳の銀座内科、故藤井尚治(ふじい・なおはる)氏、編集を担当した小社の故島井善蔵(しまい・よしぞう)、そして出版のゴーサインを出した池田冨士太(現会長)のチームワークの賜であろう。それから40年、小社はこの節目の年を「It’s CHIRO! 2009」と銘打って、これまで以上にバリエーションに富んだ企画を立て、業界の活性化に邁進するつもりである。11月に開催する記念イベント「40th anniversary CHIRO FESTIVAL」、そして来年1月のラスベガスでのパーカーセミナー「Vegas PARKER SEMINAR 2010」に、一人でも多くの人に集まっていただき、その醍醐味を心から味わってほしいと願っている。(科学新聞社代表取締役 斎藤信次)今後も業界活性化に邁進『カイロプラクチックの理論・応用・実技』の原題は『CHIROPRACTIC PRINCIPLES and TECHNIC』、著者は当時ナショナル・カイロプラクティック大学の学長であったドクター・ジェンシーである。原理、神経学、神経支配、サブラクセーション、生体力学に基づいたテクニックなどが、分厚い1冊の本にまとめられたものである。理論・応用・実技は、もちろん、フィロソフィー・サイエンス・アートのことであるが、当時、哲学・科学・芸術とすることに違和感を感じ使われた言葉だと思う。また、サブラクセーションを亜脱臼としてしまったことも、今となっては懐かしい。当時そのまま、サブラクセーションとしていたら? また哲学・科学・芸術として出版していたら? 多少違った展開になっていたのかもしれない。当時、日本ではカイロは独学によって学ぶしかなかった時代で、この本の出現は教科書に飢えていたカイロを学ぼうという人たちに、たちまち貪るように愛読され、後の日本カイロ界の発展にかなりの貢献をしたと、製作に関わったわけではないが、現責任者として大いに自負している。ドクター・ジェンシーはまた、哲学的な表現をする人だったそうで、人間的にも実に幅が広く、日本のカイロの普及のために何度も来日し、受講者に諭すように丁寧な指導を行った。現在、全国津々浦々で活躍するカイロプラクターの中で、ドクター・ジェンシーを師と仰ぐ人は少なくないと思う。そうして小社のカイロの歴史は始まった。私は1978年の入社なので、そのすべてを知っているわけではない。最初の10年は、池田、島井によって事業が進められていた。入社してからの1、2年も、「週刊 科学新聞」の発送・購読管理、広告営業をしていたので、カイロは会社で電話を受けたり、ただ休日に駆り出されたりしていただけだった。この頃、事業開始10周年を迎えていたが、そんなことは会社も私も全く頭になかった。わかったような、わからないような不思議な世界の中に、ただボーっと身を置いていたような気がする。それでも、各団体の大きなイベント等で会う人たちは皆、実に魅力的な人たちばかりで、その人たちとはいまだにお付き合いが続いている。1980年代に入ってからは、興味も知識も増すばかりといった、実にやりがいのある時代に入った。他にも自分が担当しなければいけない仕事があったが、非常にいいバランスで仕事ができていたと思う。そうなると今度は、休日に駆り出されるといったものではなく、自分から足を運び、自分で様々な企画をするようになっていた。この時代には実にいろいろな経験を積ませていただいた。それだけ示唆に富んだ出来事が多かったのだろう。そうこうしているうちに事業開始20周年が近づき、その頃にはこの業界のかなりの方々と知り合いになっていた。何か記念事業をしようという、そんな気運が自分の中でメラメラと湧き、本紙の創刊を業界関係者に諮ると、バブルだったということも手伝って、実にすんなり実現してしまった。本紙的に言うと、事業開始40周年より本紙創刊20周年を祝うべきだが、7月の創刊なので、次号で20年を振り返ってみたいと思う。1990年代に入ると益々カイロの中にいることが当たり前のような、そんな時代だった。カイロ連、カイロ・整体撲滅大会、百年祭、WFC世界大会、数え上げたらキリがない。そうして30周年が近づいてきた。これは本紙創刊のようにはいかなかった。結果、何か業界に貢献すべきと考え、日本カイロプラクティック徒手医学会(JSCC)の設立のお手伝いをすることと、しばらく事務局を引き受けることにした。これも今年で10周年ということになるが、少々長くやりすぎたかな、という気もする。今年は小社の記念事業に専念させていただくことにした。2000年代に入ってからは、中盤以降フィロソフィー~ソウルナイトに至る新しい風も吹き始めたが、残念ながら業界全体としては、追い風というよりは凪いでいるか、若干逆風といった兆しも感じられるようになってきた。そこで今年の40周年である。現在イメージできていることは、可能な限り実行に移しているつもりだが、やはり一人で考えるには限界がある。そこで11月の記念イベント「40th anniversary CHIRO FESTIVAL」とラスベガス・ツアー「Vegas PARKER SEMINAR 2010」は、できるだけ大勢の方たちの協力を得て行いたいと思っている。もちろん、私は今回の号に紹介した4月からの各イベントにも全勢力を傾けてあたるつもりだし、11月も1月も協力を仰いだからといって手を抜くつもりはない。できるだけ多くの人たちと一緒に楽しみたい、それだけである。It’s CHIRO! 2009:http://www.chiro-journal.com/itschiro/flash.html

米オバマ大統領、カイロを重要視
米国カイロプラクティック界ではオバマ大統領の保険政策に強い関心と期待が集まっている。公的負担を拡大し、すべての国民に一定レベルの医療アクセスを保証することを公約したが、カイロはどのような形で医療政策に組み込まれることになるのだろうか。「薬使わず非侵襲的」好ましい米国大統領選では、候補者は、あらゆる社会政策に対して政策ビジョンを述べることが求められる。オバマ大統領は、選挙期間中にカイロプラクターに対してメッセージ(下)を発信し、予防とウェルネスを重視した保険政策の中で、カイロは重要な役割を果たすと述べた。カイロに対する力強い評価である。米国カイロプラクティック協会(ACA)は、選挙期間中オバマ氏に質問状を送り、カイロ政策についてさらに詳しく聞いた。その答えは、前記メッセージ同様、カイロに好意的なもので、カイロを医療制度の中に組み入れ、活用していこうという姿勢が伺える。オバマ氏が大統領に就任し、公約の医療制度改革が具体化しつつある。ACA代表は現在の政策決定に対し「提案された法律はカイロ専門職が、治療の効率性を発揮し、患者満足度を上げるのを支援する内容が含まれている」と述べ、新政権の政策に概ね満足していることを示した。米国の保健政策は、各州独自に行われることが多く、カイロ団体による行政への働きかけも、各州の団体が担う部分が大きかった。今年は連邦政府への働きかけがこれまでになく重要になっており、今後ACAなどの国レベルのカイロ団体の手腕に大いに期待がかかっている。●昨年の選挙戦中のメッセージ(抜粋)●現在、ドクター・オブ・カイロプラクティック(DC)の免許者は米国全50州で6万人いる。カイロは低コスト、薬不使用で、非侵襲的であり、患者の健康によい影響を与えられることが示されている。カイロが提供できるケアの重要性について知ってもらうために踏み出すべきだし、合理性のないアクセスの禁止や保険の支払い差別などにより、多くの患者が必要なケアが受けられない現状を打破すべきだと信じる。私はDCを支援する次の計画がある。
1.メディケア(高齢者医療保険制度)で支払われるカイロ・サービスをアジャストに限定せず、他の医療行為も含める。
2.退役軍人局、国防総省でのカイロ・サービスの完全導入を促進する。
3.公衆衛生局の委託組織委員にカイロプラクターを迎える。私が提案するヘルスケア制度は、すべての重要なサービスを全国民が受益できるというもので、証拠に基づいたケア、または現在標準として受け入れられているケアを保険適応にするというものである。カイロ・サービスはすべてではなくても、多くが保険適応に含められるだろう。私の医療制度計画は、予防医療を優先しているので、カイロプラクターは重要な役割を担っている。私たちはウェルネスと疾病予防を重視する方向へ医療制度を移行していくので、カイロプラクターは重要な役割を果たすに違いないと信じている。

「アプライド キネシオロジー(AK)シノプシス」改訂版の翻訳を終えて
筋骨格系に対するアプローチを行う上で、カイロプラクティックでは主に骨、関節にアプローチする。しかし、それだけでは十分ではない状態がある。次に考えるべきは筋である。その筋に関して、臨床的な意味を持って最も発達した学問がAKである。AKシノプシスは、本場アメリカではAKの「バイブル」と呼ばれており、AKのコンセプト、各テクニックの手順、説明、理論的背景などが満載されている。臨床で筋に関して悩んだとき、シノプシスを参考にすることで解決の糸口を見つけ出すことができると思う。本書は初版時より更に充実した内容になっている。AKのテクニックを使用している臨床家に限らず、その考え方を学ぶだけでも、患者の問題に対する思考範囲が格段に広がると思う。AKでは日々新たなテクニックが生まれ、以前のテクニックから更に発展した形態をとるものや、変更、修正が加えられているものもある。本書は各部にアップデートがなされ、最新のコンセプトが十分に盛り込まれており、まさに完成版である。あらゆる臨床家が本書を役立ててくれることを心より願っている。新たなテクニックとして、網様体賦活化系テクニック、母趾機能制限、PiLUS、カテゴリー2sp&si、副腎、糖質、肝臓、硫酸塩と関節、インスリン抵抗とシンドロームX、鼻骨蝶形骨頭蓋障害、長、短母趾伸筋、長短趾伸筋、肋骨ポンプ・テクニック、筋膜ジェローシス、RMAPI、損傷リコール・テクニック、小脳、矢状縫合タップ・テクニック、項靭帯のテクニック、頚椎コンパクション、仙骨の歪み、プライマリー・アトラス・テクニック、インターレースTL、仙結節、仙棘靭帯テクニック、脊椎反射症候群パターン、神経機能分析と治療としての深部腱反射、などが含まれている。グッドハート、ウォルサーが次々にこの世を去ってしまった今、本書はおそらく最終版となってしまうであろう。アプライド キネシオロジー シノプシス 改訂版:http://www.chiro-journal.com/shop/new/ak2/index.html

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