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岡井健DCのI Love Chiropractic ! <第10回>地方都市の熱気2008.07.14

「業界認知めざす仲間」
62号(2008.7.14発行)より

ソウルナイトを包んだ一体感

5月にソウルナイトin福岡を終えたときの感想は、「これだ! このノリだ! 最高だあ!」というものだった。会場の熱気がビシビシと伝わってくる。参加者の目が輝いている。楽しそうなのだ。そう、素直に楽しんでいる感じがダイレクトに伝わってくる。これこそ私たちがソウルナイトの参加者に求めていたものだった。

この感動、熱気、喜びを共有して欲しいから、ソウルナイトを頑張っているのだ。カイロプラクターの中には、日々一人で粛々と患者の診療に励んでいる方も多いと思う。また将来に不安を持って、悩んでいる学生さんも多いだろう。そのような人にとって、ソウルナイトで味わえる一体感は格別なものだと思う。

お互いに協力しよう

今回のソウルナイトの中でも話したが、最近のカイロ業界はかなり厳しい状況にあると思う。柔整の学校の門戸が開かれ、カイロの学生の数も激減しているという。しかし逆に考えれば、ピンチはチャンス。こういうときにこそ業界が一つになり、世の中にカイロの素晴らしさを啓蒙していく良いチャンスだと思う。われわれが今やるべきことは、業界の中で誰が一番だとか、誰々に負けたくないとか、神の手と呼ばれることではなく、お互いに協力し合うことなのだ。

カイロの業界をもっと素晴らしいものにして、社会の中で認めてもらうためには様々な仕事が必要である。学校教育に情熱を傾ける人も必要だし、省庁との交渉をする政治力のある方も必要だ。カイロの有効性を社会に証明するリサーチャーも必要だろう。多くの人、多くの団体の力が必要なのだ。決して一人のカリスマ性を持った人間の力や、一つの団体の力ではできないことなのだ。

もし、そのうち誰かが救世主として現れ、業界をどうにかしてくれるだろう、などと思っている人がいたら、それは非現実的な期待だとしか言いようがない。自分たちが生きていく業界は、自分たちの手で良くして行かなければならないはずだ。

大らかに、素直に

業界を良くするために、社会に認めてもらうために、自分には何ができるだろうと考えたとき、私には業界の中の人々を結び付けていく仕事が一番向いていると思った。世の中で大きな変革が起こるときは、必ずそこに大きなうねり、エネルギーが発生する。明治維新がそうであったように。そのような大きなうねりは必ずといっていいほど、敵対していたグループが手を結んで協力することによって生まれる。坂本竜馬が薩摩と長州を結びつけたように、ソウルナイトが少しでも業界内を結びつけるお手伝いができるように成長できればと願っている。

人々が仲良くなるのは、利害関係や意見が一致するか、楽しい時間が共有できたときだ。カイロが社会的に認知されれば、業界にとっては素晴らしいことだ。法制化は遠いかもしれないが、人々がよりカイロを正しく理解して、健康管理に利用してくれるようになって、カイロ人気が高まれば、業界すべての人に追い風となるはずだ。

そのためには、われわれ自身が一緒に楽しんで仲良くなることだ。お互いをよく知らないから、なかなか協力もできないのだ。一緒に楽しく話せば、相手が好きになる。そうすれば協力することも、やぶさかではなくなるのだ。そのためには、小さな主義主張の違いは目を瞑って、「カイロが好きだ、一緒に楽しもうよ!」という、大らかで素直な気持ちで集って、盛り上がることが大切なのだ。

九州の人は熱心

今回のソウルナイトで、これまでそれほど親しい付き合いのなかった幾つかのグループの方たちが、互いに協力し、打ち上げでは一緒に盛り上がっていた。もう彼らは互いに顔見知りの仲間だと思う。

地方にはその地方なりの特色がある。特に、九州・福岡は私の地元ということもあって、その気質が手に取るようによくわかる。福岡人気質は、すなわち私の気質でもあるからだ。福岡の人は熱くてさっぱりしている。あまり細かなことを気にせず、大らかである。その一方、東京へのコンプレックスと憧れが混在している。負けず嫌いなところも強くて、やせ我慢もする。カイロにしても人より上手くなりたい、知識を得たいという意欲は非常に強いはずだ。

なのに、地方都市であるがゆえに、セミナーやDCの数が首都圏に比べると極端に少ないので、地元でそのような機会があると、異常に嬉しくなる。だから、ソウルナイトでも異常な盛り上がりをみせるのだ。

東京からセミナーに来る講師たちが、共通して言うことがある。それは九州の人は熱心で、知識や技術を非常に貪欲に吸収しようとするというのである。すなわち、そのような機会に飢えているのだ。首都圏の方にはわかるまい。

東京でセミナーを受講するときに、地方の方は交通費に数万円かけて行くのだ。宿泊代だって、東京では馬鹿にならない。セミナーそのものの受講費を経費が上回ってしまうことも珍しくないのだ。それゆえに、経済的にセミナーを受けたくても受けることのできない方がたくさんいるのだ。

そのような思いをしているから、苦労をしているから、セミナーにも熱が入るし、歓迎もしてくれるのだ。訪れる講師も、その熱気や歓迎にただ喜ぶだけではなく、一生懸命応えなくてはならない。そして、このような地域格差を少しでも、是正することを考えるべきなのだ。

首都圏との格差是正

私は仲間の先生たちに、地方のほうからセミナーや講演会をお願いされたら、できるだけ快く受けるようにお願いしている。そして、あまり損得を考えずに、とつけ加えている。われわれも地方に行くとなれば、経費もかかるし移動時間も必要になる。同じセミナーをするにしてもメリットは少ない。しかし、世の中、損得だけで物事を判断してしまうようになっては味気ない。地方の方に触れると、われわれ講師陣も素晴らしいエネルギーをもらえる。それこそ、お金では得ることのできない、本当に価値のある報酬ではないだろうか。

首都圏の方が熱くないとは言わないが、地方の熱気は一種独特なのだ。経験した方はわかると思う。だから、ソウルナイトを地方で開催する際に、首都圏の方にもぜひ参加してもらい、あの熱気を一緒に体験してもらいたいと思う。

地方で学びの機会を渇望している人たちは、ソウルナイトで出会った先生たちに遠慮せずに、セミナーの地元開催を要望して欲しい。地方都市での十分な学びの機会が与えられ、首都圏との格差が是正されることを心から願う。今年は、これから仙台、札幌と地方都市でのソウルナイトが予定されている。ぜひとも、多くの方に地方の熱気とパワーを体験してもらいたいと思うのだ。

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