岡井健D.C.「若きカイロプラクターの脳みそを揺り動かしたい」カイロプラクティックジャーナル

  岡井健D.C.「若きカイロプラクターの脳みそを揺り動かしたい」

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<第4回>岡井健D.C.「若きカイロプラクターの脳みそを揺り動かしたい」

  

今回の「この人に会いたい」は、岡井健(おかい・たけし)D.C.です。岡井D.C.は、今年からカイロプラクティック・ソウルナイトと改称したカイロプラクティック・フィロソフィー・ナイトの開催を提唱、一昨年10月に第1回のフィロソフィー・ナイトを東京で成功させてから、丸2年を経た今年10月のソウルナイト Plusまでリードし続けてこられました。
前半では、フィロソフィー・ナイトを開始したきっかけから現在のソウルナイトに至る変遷を、後半では、急きょそのソウルナイト Plusに合わせて出版される新刊「カイロプラックティック経営成功哲学」についてもお聞きしています。若きカイロプラクターに向けた熱いメッセージをお届けします。

斎藤:主催者の代表である私が、提唱者にインタビューするというのもなんとなくクサイ話で少々照れますが、まずフィロソフィー・ナイトを始めたきっかけについてお話しいただけますか?
岡井:きっかけはいくつかのことが重なって、段々に現実化していったということです。その中でも一番大きなきっかけとなったのは、2005年11月に斎藤さんのところ(科学新聞社)からチキンスープ・シリーズの「カイロプラクティックのこころ」を出版していただき、その出版記念の特別講演会を開いていただいたことです。それぞれ翻訳に携わった日本在住の10人ほどの翻訳者の先生たちが、「私とカイロプラクティック」というテーマで講演をしたんです。それが非常に良かった。こういう話はもっと多くの人に聞いてもらいたい。日頃苦労し、いろいろな問題を乗り越えてきたお話は、きっともっと他の多くの人たちの励みにもなるのではないか。また、こういう話をもっと頻繁に聞くことができれば、聞いた人のモチベーションも上がり、その結果、日本のこの業界も良くなるのではないかと思ったんです。
斎藤:日本のカイロ界を良くするというのは、具体的には?
岡井:日本に帰国した仲間たちから日本のカイロ界の現状を聞くと、やっぱり業界としてのまとまりが悪いということを聞かされます。日本でのカイロプラクティックは、まだこれから日本の社会の中で認知されていかなければならない段階だと思うんです。にもかかわらず、業界全体がまとまっていかないと、大きな目的が達成できないのではないかと思ったんです。それでフィロソフィー・ナイトを開催し、下地をつくりながら、皆のモチベーションを上げる。いろいろな団体の方々にも集まっていただき、そこで仲良くなってもらう。いろいろな過去はあるにしても、たまには大きな目的のために皆さんが集まることができ、それを習慣づけていけば業界もきっと変わると思ったんです。
斎藤:第1回のフィロソフィー・ナイトには、ずいぶんと若い人たちが参加してくれました。
岡井:やはりベテランの先生ともなれば、いろいろなしがらみがあって、様子を見ていたということもあったかもしれませんね! その点、若い人たちにはしがらみがない。気軽に参加してくれました。参加費も初回ということもあり、とりあえずワンコイン、500円にしたのも参加しやすかった理由かもしれません。
斎藤:それが東京で10月に、初めて2日間にわたってソウルナイト Plusを開催するまでに至りました。これまでやってきて、変化というものは感じましたか?
岡井:まず毎回講演者が違うということ。それと会場となる地域も違います。それぞれに地域性の違いがあり、行くたびに面白いことが起こりますね! 地方に行くと、皆さんにとても喜んでいただき、とても感謝してもらえるんです。東京はセミナーにしても、このような集まりにしても比較的多くて恵まれていますから、参加者もどこか冷静ですよね! 地方となると、なかなかこういうチャンスに恵まれませんから、参加者から熱いものを感じます。
岡井健D.C.
岡井健(おかい・たけし)D.C.
斎藤:地方で開催するというのは私も大賛成でしたが、いざ開催するとなると、そんなに簡単なことではありませんでした。
岡井:やはり経費の問題ですよね!講演者の交通費や、宿泊代、会場費などの経費を引くと割が悪く、簡単には組めなくなります。結果として、開催が非常に少ないということになります。先日のソウルナイト in 札幌でも話したのですが、地方の人たちが東京までセミナーを受けにくるとなれば、お金もそれ相応にかかるし、休みも取らなければならないし大変なことですよね! だったら、自分たちのグループを大きくしてセミナーを開催できる体力をつければいいんじゃないかと。札幌とかぶってしまいましたけど、先日東京でセミナーを開いたDr.シュレットにしたって、斎藤さん(科学新聞社)に頼めばなんとかしてくれますよね! でも、最低40人集めないと経費面で厳しいですよね! 自分たちのグループだけで40人を集めようと思うと難しい。そこで、このソウルナイトなどを通じて知り合ったいくつかのグループが、一緒にセミナーをホストすれば地方でも質の高いセミナーができるわけです。「私たちのグループだけではとても呼べませんが、とてもいいセミナーなので皆さん一緒に呼びましょうよ!」と、人数が集まればこれが実現できるんです。結果、地域全体のレベルも上げることになります。例えば、東京へセミナーに参加するための10人の旅費や、いろいろと使うお金を考えれば、講師1人の経費のほうが安くつくわけです。東京に行くとなればオフィスも休まなくてはならないし、時間的な無駄も解消されます。十分お得な話です。自分たちの力だけでは難しいけれど皆さんでそういうときは協力しよう、それが皆さんのためになるのだから、そういう考え方をしてほしいですね! ソウルナイトはそういう、普段一緒に行動をしていない人たちの共通の場として存在すればいいと思います。
斎藤:ソウルナイトが終わった後が重要ですね。
岡井:ソウルナイトなどでも開催したときは皆さん集まっていただける。しかし終わってしまうと、また離れてしまう。今回のソウルナイトでも話しましたが、「維持と継続」が大切です。私でもそうですが、モチベーションを上手に自分の中に取り入れていくということは難しいことです。セミナーに参加したときにはモチベーションが上がる、ソウルナイトに参加したときはモチベーションが上がります。でも、その後となると・・・。そのためには頻繁に、積極的にいろいろなものに自分から参加して、モチベーションを自分の中に組み入れてほしいんです。やっぱり最低、月に1回はモチベーションを自分の中に入れる必要があります。「自分はこのテクニックをもう知っているから」、「このテクニックは自分には使えないから」、「そんなに面白そうじゃないから」とか思わずに、参加すれば一つは発見があります。自分が忘れてしまっている大切なことも見つかるはずです。もっといろいろなものに積極的に参加してほしいですね! だからと言って、月一回、無理矢理参加すればいいというものでもありません。セミナーとなればお金もかかる。参加費が3万円ぐらいであれば、それほど大きなリスクはないですけど、高額な参加費となれば、やはり慎重にならざるを得ない。でも、できるだけいろいろなものに参加して、モチベーションを持続してほしい。ソウルナイトは参加費が数千円ですから、これは参加しないほうがおかしいと思います。ソウルナイトをどんどん利用してほしいですね。
斎藤:ソウルナイトを今後はどのように展開していきましょう?
岡井:人というのは、いつも新鮮さを求めています。ソウルナイトも新鮮さを失ってはダメです! 皆さんのためにも、新しい演出を取り入れて、回を重ねる毎にいろいろな新しい試みをしていく必要があるかもしれません。次回の東京では、初めてソウルナイトPlusということを計画しています。これは一つのチャレンジです。ですから、テーマは「チャレンジ」にしました。初日は通常のソウルナイトをやり、それに参加した人たちは2日目のワークショップにも参加することができます。4人の講師が、持ち時間1時間〜1時間半程度、テクニック、経営、姿勢など、いろいろな講演をトピックで紹介をするというものです。「ヘぇー、こんなことができるんだ、こんな考え方があったんだ」と参加した人たちの脳みそを揺り動かしたいと思っています。そこで、もっと知りたい、学びたいと思う気持ちが湧いてくれればいいと思っています。このワークショップですべてを学べるわけではありません。その先生がやっている診断法、治療法の紹介のようなものです。今回、私はそのときに合わせ出版を急いでいる新刊についての話をしようと思っています。経営に関しての私なりの考え方というものを皆さんに紹介して、できればその中で役に立つところだけでも学んでほしい、と思っています。できれば来年あたりは経営セミナーができれば、とも思っているんですよ!

岡井健D.C.

斎藤:新刊「カイロプラクティック経営成功哲学」についてですが、著者本人の口からその本についてお聞かせいただけますか?
岡井:今回の本の内容は、私が今までに犯してきた失敗から、どのように成功に転じさせてきたか、ということをまとめたものです。“失敗は成功の素”というでしょ! 成功だけを続けていける人なんて、そうそういるもんじゃありません。私は失敗があったからこそ今の自分があるんだと、いつもポジティブに考えるようにしています。私が犯した失敗を皆さんが犯さないよう、そして成功するためには、どのような考え方をすればいいのか。いつまでも成功ができない人が陥りやすい落とし穴が、考え方の問題です。どんどん考え方が泥沼にはまって悪循環を生み出してしまうということがあります。そうではなく、こういう考え方もあるのだと、自分自身の中で折り合いをつけさせていくということです。言い訳ばかりしていると自分自身は納得したつもりでも潜在意識に残って、ネガティブな形として現れます。心の中で本当の折り合いをつけていく、納得させ、はっきりとしてポジティブな方向に進んでいくということです。この本はカイロプラクティックのテクニックの教則本ではありません。考え方のプロセスを紹介した本です。
斎藤:校正刷を読ませていただきましたが、とてもいい本だと思います。ぜひとも、若い人たちに読んでもらいたいものです。
岡井:今の日本のカイロプラクティック界は、学校を卒業しても、カイロプラクターにならずに辞めてしまう人、人のオフィスで働いて結局は独立できずに辞めてしまう人、自分の未来の姿、ビジョンが見えない人が非常に多いですね! そういう人たちにぜひ読んでほしい! それと開業しても自分のイメージ通りに成功できていない人、そういう方も非常に多いと思います。必ず読んでほしいです。私が書いたことをすべて実行しなさい、とかいうタイプの本ではありません。考え方の本ですから、それを読んで自分で消化して、その上で、こういう考え方があるんだと目を開き、自分のモヤモヤをスッキリさせることができると思います。スッキリしたときにまた次のエネルギーが沸いてくる、そういう本だと思います。
斎藤:ソウルナイトPlusまでには絶対間に合わせますので、集まった皆さんにぜひ会場で買っていただきたい。今日は短い滞在期間の合間をぬって、時間を割いていただき、本当にありがとうございました。ソウルナイト Plus、ぜひ頑張って、若い人の脳みそを揺り動かしてください。もちろん、私もその力添えをさせていただきますので、何なりとリクエストしてください。できる限りのことはさせていただきます。
岡井:こちらこそありがとうございました。こんな感じでよろしかったんでしょうか? とにかく、斎藤さんのお力添えをいただかないと実現できない話ばかりですので、遠慮せずにリクエストさせていただきます。来年のカイロ事業40周年、カイロジャーナル創刊20周年の企画を私も楽しみにしています。私にできることがあれば何なりとリクエストしてください。できる限りの協力をさせていただきます。お互い業界に刺激を与え続けましょう!

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