脊柱モーション・パルペーション

カイロプラクティック、オステオパシー、手技療法の最新情報、セミナー案内、関連書籍・DVDの販売

カイロジャーナル TEL.03-3434-4236 〒105-0013 東京都港区浜松町1-2-13江口ビル別館

脊柱モーション・パルペーション

脊柱モーション・パルペーション

定価(税込)¥8,856
販売価格(税込)¥8,856
在庫状態
数量

商品概要

本書「脊柱モーション・パルペーション」は、このカイロプラクティック特有の診断法であるサブラクセーションを決定するために用いられる検査法を紹介した本です。

著者
中川 貴雄D.C.
判型
A5判/296頁
発行者
科学新聞社
発行年
1985年

本書の特徴

効果的なカイロプラクティック治療を行うためには、まず、正確な診断をしなくてはなりません。それは、カイロプラクターを目指す学生が、最初に学ぶ必要があります。また、現在臨床を行っているカイロプラクターにとっても常に最重要視しなくてはなりません。

カイロプラクティックの診断にサブラクセーションの決定があります。このカイロプラクティック特有の診断法を用いることによって初めてカイロプラクターは、患者を治療でき、また、健康に導くことができます。

本書は、著者の中川貴雄D.C.が母校であるロサンゼルス・カイロプラクティック大学(現在の南カルフォルニア健康科学大学)テクニック教室の教科書として書いたものを、著者自らが日本語で書き直したものです。骨盤から始まり、後頭骨まで7つの部位に別けて繰り返し分かりやすく説明されています。

初めてモーション・パルペーションを学ばれる日本の学生の方々には正しい脊柱診断のための入門書として、既にカイロプラクティックを臨床に用いられている方々には、より正確な脊柱診断の助けになることでしょう。

本書を手に、できる限り脊柱に触れ、各モーション・パルペーションを、一つ一つ実際に実習していただくことにより、正確な診断が必ず身につきます。


<モーション・パルペーションについて>

正確なカイロプラクティック治療を行うには、まず第一に、正確な脊柱診断が必要である。

脊柱サブラクセーション検査法として従来より一般に行われていた方法は、X線脊柱サブラクセーション分析法と触診法である。

現在、日本ではX線を用いることが著しく制限されているため、触診法がサブラクセーション検査法の主流を占めている。この触診法は、スタティック・パルペーション(static palpation)と呼ばれ、静止している脊柱を坐位、仰臥位、腹臥位にて触診し、脊柱のサブラクセーションを検出する方法である。

しかし、スタティック・パルペーションのみで脊柱サブラクセーションを検査することには限度があり、正確さに欠けることが多い。その限界の一例としては、患者は症状を訴えるが、スタティック・パルペーションによって脊柱サブラクセーションが検出できない場合があげられる。

不正確さを示す例としては、仙腸関節の一方がPI腸骨(後方腸骨)、もう一方がAS腸骨(後方坐骨)という不整列をあらわしているときである。

どちら側が真のサブラクセーションなのか、あるいは両側とも真のサブラクセーションなのか、両側とも代償性サブラクセーションなのかということは、スタティック・パルペーションでは診断できない。

正確な判定ができなければ効果的な矯正を行うことができない。もう一例を挙げれば、真直ぐであるべき棘突起が先天的に一側に彎曲している場合、極端に長い場合や短い場合である。棘突起は、このような先天性奇形を伴うことの多い部分で、これらの奇形は体表からの触診では椎骨の大きな不整列として検出される。

そしてこれらをサブラクセーションとして間違って判定し、矯正を行っても、奇形は矯正が不可能である。棘突起が先天的に彎曲している椎骨に対して、誤った矯正を加えることが、かえって新しいサブラクセーションを引き起こす結果となり、症状を悪化させることも起こるのである。

このようなスタティック・パルペーションの欠点を補い、より正確にサブラクセーションを診断する方法が、モーション・パルペーション(motion palpation 可動性検査法)である。モーション・パルペーションは、関節の異常を検出する方法である。

この方法は、脊柱・四肢関節を問わず、関節であればどのような関節にも用いることができる。

本書では、特に脊柱モーション・パルペーションを取り上げる。一般に、モーション・パルペーションを行う場合は、他動関節運動を用いる。

他動関節運動とは、受動運動とも言われ、患者が自分の力で関節運動を行うのではなく、他動的に行われる関節運動をいう。他動運動を用いることによって自動関節範囲を越えた部分の関節運動異常を検出するのである。

自動関節運動とは、筋肉の収縮によって動かすことのできる関節運動範囲、言い換えれば自分がコントロールすることのできる関節運動である。自動運動範囲を越え、筋肉では動かすことができない運動、言い換えれば自分の意思ではコントロールができず、他動運動でのみ動かすことのできる関節運動を”関節の遊び(joint play ジョイント・プレイ)”と呼ぶ。

モーション・パルペーションは、この”関節の遊び”の異常の検出に主目的を置く検査法である。

“関節の遊び”とは、関節腔に生じる自動関節運動範囲を越えた部分に認められる僅かな関節の可動性である。

これは関節自動運動の軸性にかかわらず、多軸性であり、靭帯の柔軟性に大きく左右される。例えば指節関節等に見られる蝶番関節は、自動運動上では屈伸のみの一軸性関節であるが、自動運動を越えた”関節の遊び”部分では、屈伸、回旋、側屈を有する。椎骨の可動性が、減少、もしくは消失している状態を、フィクセーション(fixation 関節の固定化)、あるいは可動性減少(hypomobility ハイポモービリティ)と呼び、可動性の減少している関節を、可動性減少関節(hypomobile joint ハイポモーバイル・ジョイント)と呼ぶ。

また、椎骨の可動性が、亢進している状態を可動性亢進(hypermobility ハイパーモービリティ)と呼び、可動性の亢進している関節を、可動性亢進関節(hypermobile joint ハイパーモーバイル・ジョイント)と呼ぶ。

スタティック・パルペーションによって得られた脊椎の不整列を参考にし、モーション・パルペーションによって、その椎骨のフィクセーションが確認されれば、カイロプラクティック・テクニックによってその椎骨の不整列を正し、正常な可動性を取り戻さねばならない。


<目次>

第1章 モーション・パルペーションと脊柱検査法

  1. モーション・パルペーション
  2. 脊柱可動性検査法
  3. モーション・パルペーションと他の検査法

第2章 モーション・パルペーション概論

  1. 各椎骨の可動性
  2. 可動性減少関節
  3. 可動性亢進関節
  4. 一次性サブラクセーションと二次性サブラクセーション
  5. 筋硬縮による脊柱サブラクセーション
  6. リスティング
  7. 脊椎側彎症とモーション・パルペーション
  8. カイロプラクティック・アジャストメントの方向
  9. カイロプラクティック治療効果の判定

第3章 モーション・パルペーション各論

  1. モーション・パルペーションにおける注意事項
  2. 仙腸関節モーション・パルペーション
  3. 胸・腰椎モーション・パルペーション
  4. 上部胸椎モーション・パルペーション
  5. 顎椎モーション・パルペーション
  6. 環椎モーション・パルペーション
  7. 後頭骨モーション・パルペーション

第4章 リスティングとモーション・パルペーション

数量